12月17日声明を北朝鮮に送信(2001/12/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2001.12.28)
■12月17日声明を北朝鮮に送信
すでにお知らせしてありますが、12月17日、北朝鮮赤十字の声明(正確には「報道
」)を受けて発表した声明をこのたび翻訳し、25日北朝鮮平壌のFAX200余ヶ所に
送信しました。このうち120ヶ所は届いたことが確認されています。
声明には下記の事務局長荒木名の送付文を冒頭に付けてあります。なお、団体の順
番を日本語のものと変えた上個人名を削除しました。
FAXはこれまでも続けてやってきましたし、この文書以外にも同じく荒木名義(
肩書きは別団体の幹事)でより強い調子のものを送っています。もし何かの影響が出
ていると思われることにお気づきの方はぜひ御連絡をお願いします。(荒木)
<送信した内容(原文朝鮮語)>--------------------------------------------
賢明な朝鮮民主主義人民共和国人民の皆さん!
さる12月17日朝鮮赤十字社は声明を通して日本での拉致被害者救出運動を批判し、
いわゆる「行方不明者調査」を全面中止すると伝えました。
もともと私たちはこの「調査」を信じてはいませんでした。拉致してきた人々がど
こにいるかは初めから赤十字が調査する必要などないからです。しかし、私たちは忍
耐をもって1%でも北朝鮮当局が誠意を見せないかと待っていたのですが、今回の声
明はいったい何なのでしょうか。
わが外務省の副大臣は国会で北朝鮮に対するコメ支援を「鬼の目にも涙」という日
本の諺を引用して説明しました。「鬼」とはもちろん金正日のことであり、その鬼も
我々から誠意ある行動をすれば誠意を持って回答する、すなわち拉致被害者を返すだ
ろうという意味です。私たちはそのような政府の姿勢をあまりにも生ぬるいと批判し
ましたが、そのような日本政府の寛大な対応すら無視した今回の声明は話にもならな
い愚行だと言わざるを得ません。
皆さん
下の声明にもあるように、我々は大部分の北朝鮮人民の皆さんは金正日独裁の被害
者だと見ています。私たちの敵は拉致を支持した金正日とその手先であり圧制の下に
あえいでいる一般人民ではないのです。私たちと手を携え朝鮮民主主義人民共和国が
本当に「朝鮮人民の」「民主主義が実現した」「封建国家ではなく共和国」になるよ
う努力しましょう。今になって金正日独裁政権の側に立つ者は23日わが海上保安庁巡
視船によって射撃され沈没した北朝鮮スパイ船と同じ身の上になることを覚悟しなけ
ればなりません。
私たちは日本人、南朝鮮の人々をはじめとするすべての拉致被害者が自らの家族に
一日も早く再び会うことができるよう、北朝鮮に民主化が実現するよう、世界の人々
と力を合わせてみなさんに協力します。
2001年12月25日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
事務局長 荒木和博
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北朝鮮赤十字の声明について
本日12月17日、北朝鮮の赤十字社は拉致被害者救出の運動を非難し、「行方不明者
調査」を打ち切るという声明を発表した。私たちはこれに対し強い怒りを持ち、北朝
鮮当局に抗議するとともに、日本政府に対して断固たる対応をするよう求めるもので
ある。
北朝鮮はこの赤十字声明に先立ち、11月29日に朝鮮民主法律家協会声明、12月8日
に対文協、10日に職業総同盟、12日青年同盟のスポークスマン談話と、相次いで拉致
被害者救出の動きを非難している。これは被害者救出への動きが国民的運動となって
以来5年近くの間で初めてのことであり、北朝鮮当局が拉致問題を深刻に考えざるを
得なくなっていることの証拠であると言える。私たちはこの状況を必ず拉致問題解決
につなげる所存である。
私たちが何度も訴えているように、コメ支援などの政策がいかなる効果もあげてい
ないことはすでに明らかである。政府当局者が度々口にする「粘り強い交渉」など、
全くの責任逃れでしかない。私たちは北朝鮮当局及び日本政府に対し、あらためて次
のように要求するものである。
1、北朝鮮当局は直ちに拉致された人々を解放せよ。これには一刻の猶予も許される
ものではない。
2、日本政府は北朝鮮がこのような姿勢をとる以上、断固たる姿勢で救出に臨め。米
国同時テロであれだけの対応をできたのに拉致問題で何もしないことは許されない。
加えて北朝鮮の心ある人々に訴えたい。私たちは北朝鮮の人々全ての人を敵として
いるわけではない。大部分の北朝鮮国民が金正日独裁体制の被害者であることは明ら
かである。今こそ、北朝鮮の国民自身が解放されるべきであり、その端緒として、拉
致された私たちの同胞の救出にご協力をいただきたい。一日も早く、北朝鮮の地で苦
しむ人々が幸せな日々を送れるようにしようではないか。
平成13年12月17日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■12月17日声明を北朝鮮に送信
すでにお知らせしてありますが、12月17日、北朝鮮赤十字の声明(正確には「報道
」)を受けて発表した声明をこのたび翻訳し、25日北朝鮮平壌のFAX200余ヶ所に
送信しました。このうち120ヶ所は届いたことが確認されています。
声明には下記の事務局長荒木名の送付文を冒頭に付けてあります。なお、団体の順
番を日本語のものと変えた上個人名を削除しました。
FAXはこれまでも続けてやってきましたし、この文書以外にも同じく荒木名義(
肩書きは別団体の幹事)でより強い調子のものを送っています。もし何かの影響が出
ていると思われることにお気づきの方はぜひ御連絡をお願いします。(荒木)
<送信した内容(原文朝鮮語)>--------------------------------------------
賢明な朝鮮民主主義人民共和国人民の皆さん!
さる12月17日朝鮮赤十字社は声明を通して日本での拉致被害者救出運動を批判し、
いわゆる「行方不明者調査」を全面中止すると伝えました。
もともと私たちはこの「調査」を信じてはいませんでした。拉致してきた人々がど
こにいるかは初めから赤十字が調査する必要などないからです。しかし、私たちは忍
耐をもって1%でも北朝鮮当局が誠意を見せないかと待っていたのですが、今回の声
明はいったい何なのでしょうか。
わが外務省の副大臣は国会で北朝鮮に対するコメ支援を「鬼の目にも涙」という日
本の諺を引用して説明しました。「鬼」とはもちろん金正日のことであり、その鬼も
我々から誠意ある行動をすれば誠意を持って回答する、すなわち拉致被害者を返すだ
ろうという意味です。私たちはそのような政府の姿勢をあまりにも生ぬるいと批判し
ましたが、そのような日本政府の寛大な対応すら無視した今回の声明は話にもならな
い愚行だと言わざるを得ません。
皆さん
下の声明にもあるように、我々は大部分の北朝鮮人民の皆さんは金正日独裁の被害
者だと見ています。私たちの敵は拉致を支持した金正日とその手先であり圧制の下に
あえいでいる一般人民ではないのです。私たちと手を携え朝鮮民主主義人民共和国が
本当に「朝鮮人民の」「民主主義が実現した」「封建国家ではなく共和国」になるよ
う努力しましょう。今になって金正日独裁政権の側に立つ者は23日わが海上保安庁巡
視船によって射撃され沈没した北朝鮮スパイ船と同じ身の上になることを覚悟しなけ
ればなりません。
私たちは日本人、南朝鮮の人々をはじめとするすべての拉致被害者が自らの家族に
一日も早く再び会うことができるよう、北朝鮮に民主化が実現するよう、世界の人々
と力を合わせてみなさんに協力します。
2001年12月25日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
事務局長 荒木和博
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北朝鮮赤十字の声明について
本日12月17日、北朝鮮の赤十字社は拉致被害者救出の運動を非難し、「行方不明者
調査」を打ち切るという声明を発表した。私たちはこれに対し強い怒りを持ち、北朝
鮮当局に抗議するとともに、日本政府に対して断固たる対応をするよう求めるもので
ある。
北朝鮮はこの赤十字声明に先立ち、11月29日に朝鮮民主法律家協会声明、12月8日
に対文協、10日に職業総同盟、12日青年同盟のスポークスマン談話と、相次いで拉致
被害者救出の動きを非難している。これは被害者救出への動きが国民的運動となって
以来5年近くの間で初めてのことであり、北朝鮮当局が拉致問題を深刻に考えざるを
得なくなっていることの証拠であると言える。私たちはこの状況を必ず拉致問題解決
につなげる所存である。
私たちが何度も訴えているように、コメ支援などの政策がいかなる効果もあげてい
ないことはすでに明らかである。政府当局者が度々口にする「粘り強い交渉」など、
全くの責任逃れでしかない。私たちは北朝鮮当局及び日本政府に対し、あらためて次
のように要求するものである。
1、北朝鮮当局は直ちに拉致された人々を解放せよ。これには一刻の猶予も許される
ものではない。
2、日本政府は北朝鮮がこのような姿勢をとる以上、断固たる姿勢で救出に臨め。米
国同時テロであれだけの対応をできたのに拉致問題で何もしないことは許されない。
加えて北朝鮮の心ある人々に訴えたい。私たちは北朝鮮の人々全ての人を敵として
いるわけではない。大部分の北朝鮮国民が金正日独裁体制の被害者であることは明ら
かである。今こそ、北朝鮮の国民自身が解放されるべきであり、その端緒として、拉
致された私たちの同胞の救出にご協力をいただきたい。一日も早く、北朝鮮の地で苦
しむ人々が幸せな日々を送れるようにしようではないか。
平成13年12月17日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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