救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

福井の会、大飯町で集会(2001/11/03)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2001.11.03)

■福井の会、大飯町で集会

 11月13日(火) 19:00から大飯郡大井町で福井の会の集会が開催されます。近隣
の方奮って御参加下さい。

場所 悠久館(大飯郡大飯町成和2-1-1国道27号線沿い)
 
 講演 佐藤勝巳 島田洋一

 家族の訴え 横田滋・早紀江 地村保、浜本雄幸

■官房長官、「拉致はテロではない」と答弁

 去る11月30日、参議院内閣委員会での山根隆治議員(民主党)の「拉致をテロと認
識するか」との質問に対し、福田康夫官房長官は「性格が違う」と、テロでないとい
う認識を示す答弁をしていたことが明らかになりました。

 問題の部分について、速記録未定稿から抜粋します。

山根議員
 「(略)まとめてみますと、テロリズムというのはこういうことが言えるかと思い
ます。具体的には、テロリズムとは、国家の秘密工作員または国家以外の結社、団体
などがその政治目的の遂行上、当事者はもとより当事者以外の周囲の人間に対しても
その影響力を及ぼすべく非戦闘員またはこれに準ずる目標に対して計画的に行った不
法な暴力の行使を言うということでございますが、こうした提議について長官は妥当
なものだというふうにお思いでしょうか。

福田官房長官
 「(略)今回のこの事件でもってテロリズムとは何ぞやと、こういうふうな議論が
ずいぶんいろいろございますんで、いろんな考え方があるのかもしれません。戦争と
も言えないし、しかし、決して無視できない大きな犯罪であるというように私は思っ
ております」

山根議員
 「(略)北朝鮮によると思われる、容疑という言葉を最近警視庁は使っていますけ
れども、拉致の問題、これはテロというふうに誤認識をお持ちでしょうか」

福田官房長官
 「(略)これはちょっとやはり認識は異にしております。今回の同時多発テロ、そ
れは社会に恐怖心を与える、社会に与える、また国家にいろいろと教養をするといっ
たような、そういうことを伴う殺傷行為というように考えますので、これはちょっと
性格が違うのではないかなと思っております」

山根議員
 「(略)おそらく今の官房長官のこうした拉致事件はテロと違うという認識を持つ
先進国というか世界的な政治指導者は恐らくおられないんじゃないかというふうに思
います(略)」

※これは要は拉致をテロと認めると今回の米国同時テロでとった対応に準ずる対応を
取らざるを得ず、また、これまで政府が交渉以外の対応をしてこなかったことが誤り
だったと認めることになるからでしょう。米国に行ったときは米国政府も、議会も、
日本の大使も、これを現在継続中のテロと認めていたのに、肝心の日本政府がこれで
はどうにもしようがありません。

 この質問ではコメ支援の問題も出ており、外務省からは植竹繁雄副大臣が答弁して
います。

山根議員
 「(略)河野外務大臣のときも、(略)国際機関を通じてコメの支援をするという
ことをやってきた。なぜするかというと、北朝鮮の拉致の問題もこれによって巧妙が
見えてくるだろう、打開できるんだというふうなことでございましたけれども、それ
が一向に効果は出ていない。つまり、コメを送って貰えれば交渉のテーブルには着き
ますと、しかし、またのど元過ぎればそれを無視してくると。こういうことの繰り返
しで私は来ているように実は思えてならないんですね」

植竹副大臣
 「(略)そのときに答弁された方はそのときのいろいろな思いを持ってお答えされ
たと思いますが、私といたしましては、過去北朝鮮に百数十万トン出したというコメ
の問題と、またこの日朝国交正常化の問題というのは全く別じゃないかと。しかし、
長い目で見まして、鬼の目にも涙ということがございますので、人が誠意を持ってやっ
ていけば、やはりその誠意というものは必ずやこれはわかってもらえるんじゃないか
と思っております。(略)

※この他山根議員は有本恵子さんらを7件10人のように拉致と認めないのはなぜかと
の質問をし、政府側はこれに「本人の意志が確認できない」との答弁をしています。
山根議員は第一次日朝交渉のときには3人の名前を出しているのになぜ第二次のとき
には有本さんだけしか出していないのかと聞いているのですが、それにはこたえてい
ません。

 それにしても副大臣の「鬼の目にも涙」という答弁は…。誠意を分かってもらえる
相手ならそもそも拉致なんかしないでしょうに。

 鬼の目に涙を流させるつもりでしょうか、またぞろ20ないし25万トンの援助の話が
出ています。まだ WFPからは要請も来ていないそうですから、新聞記事で流れた
のは一種のアドバルーンのようですが、誰が打ち上げたのか注意しておく必要があり
ます。この動きに対して三度目の座り込みなどの意見も出ていますが、まだ具体的対
応は未定です。 

 なお、この全文は参議院のホームページで見ることができるようです。


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