家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告4(2022/03/30)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.03.30)
■家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告4
◆1回目の日朝首脳会談で嘘をつく
そして、「4.日朝首脳会談で金正恩委員長の決断を促す」ことですが、私は
日朝首脳会談が実現しても、それは50%だと思っています。絶対北朝鮮は嘘を
つきます。今頂上は見えてきたかもしれないけれど、あと二山ある。首脳会談実
現のための環境整備をやっています。アメリカで話をしたり、制裁を緩めなくし
たりと。
しかし、首脳会談が実現したとしても、すぐに本当のことを言うかどうか分か
りません。2002年の時のように嘘をつく可能性が高い。その時にトランプ大
統領がしたように、情報の力でその嘘を打ち破って、「全拉致被害者の即時一括
帰国」をどう実現するかです。
そこで私たちは、「全拉致被害者の即時一括帰国」にこだわっているわけです。
首脳会談が実現した後を想定しなければならない。日本の一部には、「部分的に
何人かの人が先に帰ってくるということがあってもいいじゃないか」と言う人が
います。
敢えて名前を挙げますが、田中均元外務省アジア太平洋局長は、シンガポール
での米朝首脳会談の時に、日朝国交正常化推進議員連盟の総会で、「拉致問題は
非常に困難だから、日朝合同調査委員会を作って、東京と平壌に連絡事務所を作
り、調査を続ければいい」という話をしました。
一方、「共同通信」等を通じて、「田中実さんと金田龍光さんについては、既
に北朝鮮は日本に通報したが、それを安倍政権が握りつぶした」というリークが
あります。
これらを総合すると、何人かの秘密をあまり知らない人を先に出して、「それ
で終わり」と言うと日本の世論が怒りますから、「調査は続けます、調査と国交
正常化交渉を並行してやりましょう」ということを考えていることは間違いない
と私は思っています。
それでは、2002年に、「5人帰国、それ以外は死亡、未入境」とされたの
と同じことしか起きない。あれから20年経ってしまったわけです。この後20
年経ったらどうなるか、ということです。
特に今回がチャンスなんです。金正日委員長が2002年に、「この人たちは
秘密をたくさん知りすぎているから、死んでいると言え。この人たちは大丈夫だ
から一時帰国で日本に返せ」と区分けをしたわけです。
金正日委員長が一度決裁したことを変えるのは金正日委員長しかできない、下
の人間は提案できないのです。しかし、金正恩委員長になってからまだ1回も、
その区分けはされていない。金正恩委員長の決裁が降りてしまったら、これを変
えるのはなかなか難しいので、「一括帰国しかだめですよ」というメッセージを
出す必要があるということです。
■家族会と救う会が「全拉致被害者の即時一括帰国」にこだわる理由
◆北朝鮮当局は全被害者の名簿をすでに持っている
私たちが「一括帰国」にこだわる理由ですが、北朝鮮は名簿を持っているわけ
です。全住民が住民登録されています。「公民証」というのを持っています。日
本はマイナンバーがやっと普及したかどうかですが、持っていない人もいる。
日本では警察が本当に努力してくださって、特定失踪者を年に何人か見つけて
くださるんです。しかし、北朝鮮では見つける必要がないんですね。誰がどこに
いるかみんな把握されているわけです。
平壌市200万人の住民登録データが売りに出て、私も買ったんです。全員の
公民証の番号と、性別、生年月日、それから民族欄があります。民族欄で「日本
人」でソートをかけると日本人が出てきます。調べてみたら、曽我ひとみさんが
ありました。あとは日本人妻の人でした。日本人妻の団体にこれを見てもらった
ら、「この人は知っている、この人も知っている」と言っていました。そういう
データが全国の住民に関してあるのです。
残念ながら拉致被害者は工作機関にいるし、軍人もこのデータには入っていな
い。曽我さんたちは一般住民だったのです。そういうデータがあるんです。
また毎週土曜日に、全住民が党活動をします。これは金正恩も原則的にやるこ
とになっています。党活動をするわけです。これを「生活総和」と言います。日
本赤軍は「総括」と言っていましたが、北朝鮮では「総和」です。
そしてこの1週間、自分たちが党の「主体思想」や「十大原則」の方針に従っ
て活動してきたかどうかについて全員が自己批判するんです。小グループに分か
れてやります。党員であれば「細胞」でやる。非党員なら職場単位でやる。また
何世帯かが一緒になって作るグループがありますが、そこでやる。
その後相互批判をする。これが本当に嫌なんです。知り合いの悪口を言わなけ
ればならない。金賢姫(キム・ヒョンヒ、脱北者者、田口八重子さんが指導)さ
んの本にもありましたが、金淑姫(キム・スッキ、横田めぐみさんが指導)とや
らされたから、お互いにこれを言おうということを事前に話をしておいて、適当
に問題ではあるけれど、それほど大問題ではないことを作っておく。
朝ちゃんと起きなかったとか、党生活をしようと思ったけど体操をさぼったと
か言って、次は頑張りますと言い合うようにしていたそうです。これを拉致被害
者もさせられるわけです。そしてそこで何を言ったかが党の組織指導部に上がり
ます。どのような機関にも組織担当秘書がいて、この人が上げるわけです。拉致
被害者の「生活総和」の記録があるんです。だからどこにいるか分からないとい
うことはないんです。
(5につづく)
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告4
◆1回目の日朝首脳会談で嘘をつく
そして、「4.日朝首脳会談で金正恩委員長の決断を促す」ことですが、私は
日朝首脳会談が実現しても、それは50%だと思っています。絶対北朝鮮は嘘を
つきます。今頂上は見えてきたかもしれないけれど、あと二山ある。首脳会談実
現のための環境整備をやっています。アメリカで話をしたり、制裁を緩めなくし
たりと。
しかし、首脳会談が実現したとしても、すぐに本当のことを言うかどうか分か
りません。2002年の時のように嘘をつく可能性が高い。その時にトランプ大
統領がしたように、情報の力でその嘘を打ち破って、「全拉致被害者の即時一括
帰国」をどう実現するかです。
そこで私たちは、「全拉致被害者の即時一括帰国」にこだわっているわけです。
首脳会談が実現した後を想定しなければならない。日本の一部には、「部分的に
何人かの人が先に帰ってくるということがあってもいいじゃないか」と言う人が
います。
敢えて名前を挙げますが、田中均元外務省アジア太平洋局長は、シンガポール
での米朝首脳会談の時に、日朝国交正常化推進議員連盟の総会で、「拉致問題は
非常に困難だから、日朝合同調査委員会を作って、東京と平壌に連絡事務所を作
り、調査を続ければいい」という話をしました。
一方、「共同通信」等を通じて、「田中実さんと金田龍光さんについては、既
に北朝鮮は日本に通報したが、それを安倍政権が握りつぶした」というリークが
あります。
これらを総合すると、何人かの秘密をあまり知らない人を先に出して、「それ
で終わり」と言うと日本の世論が怒りますから、「調査は続けます、調査と国交
正常化交渉を並行してやりましょう」ということを考えていることは間違いない
と私は思っています。
それでは、2002年に、「5人帰国、それ以外は死亡、未入境」とされたの
と同じことしか起きない。あれから20年経ってしまったわけです。この後20
年経ったらどうなるか、ということです。
特に今回がチャンスなんです。金正日委員長が2002年に、「この人たちは
秘密をたくさん知りすぎているから、死んでいると言え。この人たちは大丈夫だ
から一時帰国で日本に返せ」と区分けをしたわけです。
金正日委員長が一度決裁したことを変えるのは金正日委員長しかできない、下
の人間は提案できないのです。しかし、金正恩委員長になってからまだ1回も、
その区分けはされていない。金正恩委員長の決裁が降りてしまったら、これを変
えるのはなかなか難しいので、「一括帰国しかだめですよ」というメッセージを
出す必要があるということです。
■家族会と救う会が「全拉致被害者の即時一括帰国」にこだわる理由
◆北朝鮮当局は全被害者の名簿をすでに持っている
私たちが「一括帰国」にこだわる理由ですが、北朝鮮は名簿を持っているわけ
です。全住民が住民登録されています。「公民証」というのを持っています。日
本はマイナンバーがやっと普及したかどうかですが、持っていない人もいる。
日本では警察が本当に努力してくださって、特定失踪者を年に何人か見つけて
くださるんです。しかし、北朝鮮では見つける必要がないんですね。誰がどこに
いるかみんな把握されているわけです。
平壌市200万人の住民登録データが売りに出て、私も買ったんです。全員の
公民証の番号と、性別、生年月日、それから民族欄があります。民族欄で「日本
人」でソートをかけると日本人が出てきます。調べてみたら、曽我ひとみさんが
ありました。あとは日本人妻の人でした。日本人妻の団体にこれを見てもらった
ら、「この人は知っている、この人も知っている」と言っていました。そういう
データが全国の住民に関してあるのです。
残念ながら拉致被害者は工作機関にいるし、軍人もこのデータには入っていな
い。曽我さんたちは一般住民だったのです。そういうデータがあるんです。
また毎週土曜日に、全住民が党活動をします。これは金正恩も原則的にやるこ
とになっています。党活動をするわけです。これを「生活総和」と言います。日
本赤軍は「総括」と言っていましたが、北朝鮮では「総和」です。
そしてこの1週間、自分たちが党の「主体思想」や「十大原則」の方針に従っ
て活動してきたかどうかについて全員が自己批判するんです。小グループに分か
れてやります。党員であれば「細胞」でやる。非党員なら職場単位でやる。また
何世帯かが一緒になって作るグループがありますが、そこでやる。
その後相互批判をする。これが本当に嫌なんです。知り合いの悪口を言わなけ
ればならない。金賢姫(キム・ヒョンヒ、脱北者者、田口八重子さんが指導)さ
んの本にもありましたが、金淑姫(キム・スッキ、横田めぐみさんが指導)とや
らされたから、お互いにこれを言おうということを事前に話をしておいて、適当
に問題ではあるけれど、それほど大問題ではないことを作っておく。
朝ちゃんと起きなかったとか、党生活をしようと思ったけど体操をさぼったと
か言って、次は頑張りますと言い合うようにしていたそうです。これを拉致被害
者もさせられるわけです。そしてそこで何を言ったかが党の組織指導部に上がり
ます。どのような機関にも組織担当秘書がいて、この人が上げるわけです。拉致
被害者の「生活総和」の記録があるんです。だからどこにいるか分からないとい
うことはないんです。
(5につづく)
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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