家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告6(2022/04/01)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.04.01)
■家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告6
◆6重苦で追い詰められる金正恩政権
西岡 では圧力をかけて北朝鮮を動かす場合の、「圧力」がどのくらい聞いてい
るのかについて、北朝鮮情勢をお話しします。
北朝鮮は経済が苦しく国際制裁が効いているのは間違いありません。1.外貨
が枯渇しています。2.コロナはないと言っていますが、ないのなら国境を封鎖
する必要はありません。いることは間違いないですが、4.金正恩氏は病気持ち
ですから、自分の健康を第一にしているということがあり、厳しくコロナ対策を
していて、それが経済を悪化させています。また3.台風と豪雨による水害もあ
りました。
5.中朝国境完全封鎖をしていましたが、1月16日から貨物列車が動き始めて
います。しかし、その貨物は食糧品(砂糖、小麦粉、食用油)と、マンションの
内装材です。去年から建設した平壌1万戸マンションが12月に完成したと言い
ながら、「4月までに完成しろ」とこの間金正恩が言っていました。構造は完成
しても、洗面台とか、便器、壁紙、床材などの内装材が国産できなかったのでな
かったのです。それが今どんどん運ばれています。
今一番必要なものは肥料ですが、それは輸入していない。今年も肥料がないの
で不作になるのではとの不安の声が聞こえています。
制裁がどれくらい効いているかということについて、よく分かる内部文書を手
に入れました。これは去年の8月に出たものです。「幹部及び群衆講演資料」と
いって、政治学習の時にこういう講演をしなさいという資料です。
タイトルは、「反社会主義、非社会主義との闘争を強度高く展開し、人民大衆
中心の我々式社会主義を堅く固守することについて」ですが、「反社会主義、非
社会主義」がたくさんあるということです。そしてそれと戦わなければならない
という講演をしろ、ということです。
A4で8ページの資料には、何が反社会主義、非社会主義かが具体的に書かれて
います。まず、韓国文化がかなり浸透している。
「一部若い男女たちの間で血肉関係ではないにもかかわらず、お互いをオッパ
(お兄さん)、トンセン(妹)と呼んでいる」。これは韓国ドラマを見過ぎて、
北朝鮮の若者が韓国の呼び方をしているということです。
「いまだに傀儡(韓国)の言葉を使う現象がなくなっていない。これは少なから
ぬ青年たちが低劣で退廃的な傀儡文化に染まっていることを示している」と書い
てあります。
「今、扶養女性たち(家庭の主婦たち)と青年たちの間で不純録音録画物の視聴
と流布行為が盛んになっている」。不純録音録画物というのは韓国の音楽テープ
やDVDです。
「宗教迷信行為をはじめとする危険な犯罪行為が盛んに行われていることが問題
だ」。宗教を信じることは犯罪行為です。韓国でキリスト教がかなり強く、北朝
鮮に布教したこともあります。
あと、正確な数値はないんですが、みんな占いに行きます。
次に経済です。
「一部の人たちは国の経済状態が困難で人々が生活上の困難を経験しているため
に、反社会主義、非社会主義的行為が出てくることは仕方がないかのように思っ
ている。とても間違った考えだ。もちろん、今、国の経済状態が困難で人々が生
活上の困難を経験していることは事実だ」と認めているんです。
「だからといって、我々が反社会主義、非社会主義的行為が出てくることを経済
の難関からもたらされる避けられない結果と見て良いのかということだ。率直に
言って今、だれからも(生活が)『苦しい』『大変だ』という言葉がすぐ出てく
るのだが、今の状態がいくら困難だとしても、灰しか残っていなかった何もない
土地の上に素手で復旧事業を進めた戦後の時期や千里馬大高潮の時期とは比較に
ならない」、朝鮮戦争直後の時期に比べたらいいじゃないか、我慢しろと言って
います。
「率直に言って今、だれからも(生活が)『苦しい』『大変だ』という言葉がす
ぐ出てくる」と公式の文書に書いているのです。
あるいは犯罪、治安の乱れについても書いています。
「全国的範囲で麻薬を使用したり、密売したりする行為、個人の財産を奪う行為、
偽商品と偽薬品の製造、密売行為をはじめとする社会的危険性が大きい犯罪行為
がなかなか減っていかないでいる」
「2021年3月に、ある市では市の社会給養管理所で運営する食料品販売台で
販売した、フルーツの香りのサイダーを飲んだ複数の住民が、ひどい下痢のため
病院に運ばれる事故が発生した。該当機関が調べたところ、サイダーの中に人体
に害を与える物質が入っていた。事件発生後に市の他のいくつかの食料品販売台
で販売される食料品に対して集中的な調査分析をした結果、少なくない食料品が
安全基準をひどく超過する衛生学的にとても不潔な製品だということが判明した」
「殺人、強盗、強姦、盗みをはじめとする凶悪犯罪がひどく発生し、社会不安が
高まっている」、「ある者たちは党と行政機関の職員や安全員(一般警察官)と
政治警察(保衛部員)に対して刃物で刺し、殴打し、殺してしまう行為をしてい
る」。
党の幹部や行政機関の幹部、一般警察官や政治警察官まで、「刃物で刺し、殴
打し、殺して」いると公式文書に書いてあります。隠しようがなくなっているの
です。
なぜ起きるかというと、幹部たちも配給が減っているわけです。家族の分まで
は配給されない。そこで市場に行って、「没収」と言って取っちゃうんです。個
人的に恨まれる。それで夜道を一人で歩いていると意思が飛んできたり、闇討ち
される。
まだ政治的な動きにはなっていない。個人的な恨みですが、食べることが第一
という中で、自分たちの生活を邪魔した人間に対するテロが起きている。
最後に、「もし、我々が反社会主義、非社会主義との非妥協的な闘争をしなけ
れば、我々の隊列からも、人民という仮面をかぶって党と制度に公然と反対した
東ヨーロッパの社会主義背信者たちのような革命の敵が出てくるかもしれない」。
東ヨーロッパのように反革命が出てくるかもしれないと言って、だからこうい
うことは止めろという政治講演を、去年の8月に全国的にやったということです。
こういう状況は今も変わっていません。
◆ミサイル発射でアメリカを挑発し緊張を高め、そして交渉する
ミサイルの話ですが、今日発射されたミサイルについては、明日「労働新聞」
などで公式の報道があると思いますが、私が注目するのは、今日発射されたミサ
イルは2017年11月に発射したアメリカの東海岸まで届くと言われている火
星15は、高さ4千キロでしたが、今日のミサイルは6千キロですからそれより
も高く飛んだことです。火星17と言われる大陸間弾道ミサイルでほぼ間違いな
いと思います。意図的に高く飛ばすロフテッド軌道で撃っています。
明日の報道で一番注目すべきは、どこの組織が撃ったか、です。ミサイルを撃
つ組織が2つあります。国防科学院が撃った時は試射と言います。人民軍がやっ
た時は発射訓練と言います。国防科学院は軍の組織ではない。党の軍事工業部に
属しています。そこで開発するんです。できたら軍に渡す。そして実戦配備をす
る。
今年1月から3月までに10回発射していました。だから今年11回目です。
分かっていることはその内9回は国防科学院の試射で、1回は鉄道機動ミサイル
連隊の検閲射撃訓練だった。鉄道関係のものは軍の発射だったのですが、これは
日本に届くミサイルでもありません。
ロフテッド軌道で撃ったということは、多分国防科学院の試射である可能性が
高いと思います。そうすると開発が進んでいるということで危機ではありますが、
まだアメリカまで届くミサイルを実戦配備したという所まではいっていません。
2017年に戦争直前までいった時は、火星12と言われるグアムまで届くミ
サイルを1回国防科学院が撃った後、2回目は人民軍が発射訓練をした。特に2
回目、北海道を飛び越えたのは、コンパスで距離を測るとグアムにぴたりと合い
ます。グアムに撃てるぞという発射実験だったのです。軍がやった。
アメリカまで届くのをやったことは許せないことですが、もう一つ、火星15
は、4千キロまで上がりました。そして大気圏に再突入した時3つに割れてしまっ
た。大気圏再突入技術がまだ確立していないというのが、日米の軍及び情報機関
の分析でした。
では今回の火星17は、大気圏に突入した後弾頭は無事だったのか。まだ発表
されていませんが、そこが注目点です。火星15の時は3つに割れたのに「完成
した」と言いました。今回のミサイルは3段で一番上は固体燃料だったと言われ
ていますが、大気圏再突入ができたとすると技術が上がったということになり、
深刻なことになると思います。
私は実は、大陸間弾道ミサイルを撃つかもしれないということを聞いていまし
た。1月の段階で本当に苦しい。それで2つのことを考えている、と。中国は改
革開放を迫ってくるからこれ以上近づけない。韓国も、先ほど言った文在寅が約
束を守らなかったということがありますが、もう一つは韓国と交流すると情報が
流入する。これ以上情報が入るとみんな韓国にあこがれ、体制危機招く、と。
だからまず米国に接近して、ミサイル発射などで挑発して制裁一部解除と人道
支援を得る。この時核実験もするかもしれない、と聞きました。ただし米国は大
規模の経済支援をしないことは分かっている。今アメリカを挑発しています。で
も彼ら(北朝鮮)は韓国に戦争をしかけるようなつもりはない。緊張を高めて話
し合いをし、また技術をより高めるという2つの目的でミサイルを発射する、と。
そして日本に接近するということも1月の段階で聞きました。「日本から支援
を得ても体制危機は来ない。また、コロナ後に日本から観光客を呼ぶという計画
ある」。これは外貨を得たいからです。中国人をかなり呼んでいましたが、中国
だけに依存したくないということで、そういう見解があるそうです。
「日本と接近する場合、拉致問題は避けられないと認識していて、対日接近があ
るとすれば北京オリンピック後」と聞いていましたが、「最近ウクライナ戦争が
あったので、その後になるだろう」と聞きました。
本当に苦しくなって日米に来ようとしている。アメリカに先に行くかもしれな
いというのが、今日のミサイル発射の一つの側面です。もちろんアメリカまで届
く核・ミサイルを持っておきたいという金日成時代からの宿願に向けて一歩一歩
技術開発を進めています。
(7につづく)
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告6
◆6重苦で追い詰められる金正恩政権
西岡 では圧力をかけて北朝鮮を動かす場合の、「圧力」がどのくらい聞いてい
るのかについて、北朝鮮情勢をお話しします。
北朝鮮は経済が苦しく国際制裁が効いているのは間違いありません。1.外貨
が枯渇しています。2.コロナはないと言っていますが、ないのなら国境を封鎖
する必要はありません。いることは間違いないですが、4.金正恩氏は病気持ち
ですから、自分の健康を第一にしているということがあり、厳しくコロナ対策を
していて、それが経済を悪化させています。また3.台風と豪雨による水害もあ
りました。
5.中朝国境完全封鎖をしていましたが、1月16日から貨物列車が動き始めて
います。しかし、その貨物は食糧品(砂糖、小麦粉、食用油)と、マンションの
内装材です。去年から建設した平壌1万戸マンションが12月に完成したと言い
ながら、「4月までに完成しろ」とこの間金正恩が言っていました。構造は完成
しても、洗面台とか、便器、壁紙、床材などの内装材が国産できなかったのでな
かったのです。それが今どんどん運ばれています。
今一番必要なものは肥料ですが、それは輸入していない。今年も肥料がないの
で不作になるのではとの不安の声が聞こえています。
制裁がどれくらい効いているかということについて、よく分かる内部文書を手
に入れました。これは去年の8月に出たものです。「幹部及び群衆講演資料」と
いって、政治学習の時にこういう講演をしなさいという資料です。
タイトルは、「反社会主義、非社会主義との闘争を強度高く展開し、人民大衆
中心の我々式社会主義を堅く固守することについて」ですが、「反社会主義、非
社会主義」がたくさんあるということです。そしてそれと戦わなければならない
という講演をしろ、ということです。
A4で8ページの資料には、何が反社会主義、非社会主義かが具体的に書かれて
います。まず、韓国文化がかなり浸透している。
「一部若い男女たちの間で血肉関係ではないにもかかわらず、お互いをオッパ
(お兄さん)、トンセン(妹)と呼んでいる」。これは韓国ドラマを見過ぎて、
北朝鮮の若者が韓国の呼び方をしているということです。
「いまだに傀儡(韓国)の言葉を使う現象がなくなっていない。これは少なから
ぬ青年たちが低劣で退廃的な傀儡文化に染まっていることを示している」と書い
てあります。
「今、扶養女性たち(家庭の主婦たち)と青年たちの間で不純録音録画物の視聴
と流布行為が盛んになっている」。不純録音録画物というのは韓国の音楽テープ
やDVDです。
「宗教迷信行為をはじめとする危険な犯罪行為が盛んに行われていることが問題
だ」。宗教を信じることは犯罪行為です。韓国でキリスト教がかなり強く、北朝
鮮に布教したこともあります。
あと、正確な数値はないんですが、みんな占いに行きます。
次に経済です。
「一部の人たちは国の経済状態が困難で人々が生活上の困難を経験しているため
に、反社会主義、非社会主義的行為が出てくることは仕方がないかのように思っ
ている。とても間違った考えだ。もちろん、今、国の経済状態が困難で人々が生
活上の困難を経験していることは事実だ」と認めているんです。
「だからといって、我々が反社会主義、非社会主義的行為が出てくることを経済
の難関からもたらされる避けられない結果と見て良いのかということだ。率直に
言って今、だれからも(生活が)『苦しい』『大変だ』という言葉がすぐ出てく
るのだが、今の状態がいくら困難だとしても、灰しか残っていなかった何もない
土地の上に素手で復旧事業を進めた戦後の時期や千里馬大高潮の時期とは比較に
ならない」、朝鮮戦争直後の時期に比べたらいいじゃないか、我慢しろと言って
います。
「率直に言って今、だれからも(生活が)『苦しい』『大変だ』という言葉がす
ぐ出てくる」と公式の文書に書いているのです。
あるいは犯罪、治安の乱れについても書いています。
「全国的範囲で麻薬を使用したり、密売したりする行為、個人の財産を奪う行為、
偽商品と偽薬品の製造、密売行為をはじめとする社会的危険性が大きい犯罪行為
がなかなか減っていかないでいる」
「2021年3月に、ある市では市の社会給養管理所で運営する食料品販売台で
販売した、フルーツの香りのサイダーを飲んだ複数の住民が、ひどい下痢のため
病院に運ばれる事故が発生した。該当機関が調べたところ、サイダーの中に人体
に害を与える物質が入っていた。事件発生後に市の他のいくつかの食料品販売台
で販売される食料品に対して集中的な調査分析をした結果、少なくない食料品が
安全基準をひどく超過する衛生学的にとても不潔な製品だということが判明した」
「殺人、強盗、強姦、盗みをはじめとする凶悪犯罪がひどく発生し、社会不安が
高まっている」、「ある者たちは党と行政機関の職員や安全員(一般警察官)と
政治警察(保衛部員)に対して刃物で刺し、殴打し、殺してしまう行為をしてい
る」。
党の幹部や行政機関の幹部、一般警察官や政治警察官まで、「刃物で刺し、殴
打し、殺して」いると公式文書に書いてあります。隠しようがなくなっているの
です。
なぜ起きるかというと、幹部たちも配給が減っているわけです。家族の分まで
は配給されない。そこで市場に行って、「没収」と言って取っちゃうんです。個
人的に恨まれる。それで夜道を一人で歩いていると意思が飛んできたり、闇討ち
される。
まだ政治的な動きにはなっていない。個人的な恨みですが、食べることが第一
という中で、自分たちの生活を邪魔した人間に対するテロが起きている。
最後に、「もし、我々が反社会主義、非社会主義との非妥協的な闘争をしなけ
れば、我々の隊列からも、人民という仮面をかぶって党と制度に公然と反対した
東ヨーロッパの社会主義背信者たちのような革命の敵が出てくるかもしれない」。
東ヨーロッパのように反革命が出てくるかもしれないと言って、だからこうい
うことは止めろという政治講演を、去年の8月に全国的にやったということです。
こういう状況は今も変わっていません。
◆ミサイル発射でアメリカを挑発し緊張を高め、そして交渉する
ミサイルの話ですが、今日発射されたミサイルについては、明日「労働新聞」
などで公式の報道があると思いますが、私が注目するのは、今日発射されたミサ
イルは2017年11月に発射したアメリカの東海岸まで届くと言われている火
星15は、高さ4千キロでしたが、今日のミサイルは6千キロですからそれより
も高く飛んだことです。火星17と言われる大陸間弾道ミサイルでほぼ間違いな
いと思います。意図的に高く飛ばすロフテッド軌道で撃っています。
明日の報道で一番注目すべきは、どこの組織が撃ったか、です。ミサイルを撃
つ組織が2つあります。国防科学院が撃った時は試射と言います。人民軍がやっ
た時は発射訓練と言います。国防科学院は軍の組織ではない。党の軍事工業部に
属しています。そこで開発するんです。できたら軍に渡す。そして実戦配備をす
る。
今年1月から3月までに10回発射していました。だから今年11回目です。
分かっていることはその内9回は国防科学院の試射で、1回は鉄道機動ミサイル
連隊の検閲射撃訓練だった。鉄道関係のものは軍の発射だったのですが、これは
日本に届くミサイルでもありません。
ロフテッド軌道で撃ったということは、多分国防科学院の試射である可能性が
高いと思います。そうすると開発が進んでいるということで危機ではありますが、
まだアメリカまで届くミサイルを実戦配備したという所まではいっていません。
2017年に戦争直前までいった時は、火星12と言われるグアムまで届くミ
サイルを1回国防科学院が撃った後、2回目は人民軍が発射訓練をした。特に2
回目、北海道を飛び越えたのは、コンパスで距離を測るとグアムにぴたりと合い
ます。グアムに撃てるぞという発射実験だったのです。軍がやった。
アメリカまで届くのをやったことは許せないことですが、もう一つ、火星15
は、4千キロまで上がりました。そして大気圏に再突入した時3つに割れてしまっ
た。大気圏再突入技術がまだ確立していないというのが、日米の軍及び情報機関
の分析でした。
では今回の火星17は、大気圏に突入した後弾頭は無事だったのか。まだ発表
されていませんが、そこが注目点です。火星15の時は3つに割れたのに「完成
した」と言いました。今回のミサイルは3段で一番上は固体燃料だったと言われ
ていますが、大気圏再突入ができたとすると技術が上がったということになり、
深刻なことになると思います。
私は実は、大陸間弾道ミサイルを撃つかもしれないということを聞いていまし
た。1月の段階で本当に苦しい。それで2つのことを考えている、と。中国は改
革開放を迫ってくるからこれ以上近づけない。韓国も、先ほど言った文在寅が約
束を守らなかったということがありますが、もう一つは韓国と交流すると情報が
流入する。これ以上情報が入るとみんな韓国にあこがれ、体制危機招く、と。
だからまず米国に接近して、ミサイル発射などで挑発して制裁一部解除と人道
支援を得る。この時核実験もするかもしれない、と聞きました。ただし米国は大
規模の経済支援をしないことは分かっている。今アメリカを挑発しています。で
も彼ら(北朝鮮)は韓国に戦争をしかけるようなつもりはない。緊張を高めて話
し合いをし、また技術をより高めるという2つの目的でミサイルを発射する、と。
そして日本に接近するということも1月の段階で聞きました。「日本から支援
を得ても体制危機は来ない。また、コロナ後に日本から観光客を呼ぶという計画
ある」。これは外貨を得たいからです。中国人をかなり呼んでいましたが、中国
だけに依存したくないということで、そういう見解があるそうです。
「日本と接近する場合、拉致問題は避けられないと認識していて、対日接近があ
るとすれば北京オリンピック後」と聞いていましたが、「最近ウクライナ戦争が
あったので、その後になるだろう」と聞きました。
本当に苦しくなって日米に来ようとしている。アメリカに先に行くかもしれな
いというのが、今日のミサイル発射の一つの側面です。もちろんアメリカまで届
く核・ミサイルを持っておきたいという金日成時代からの宿願に向けて一歩一歩
技術開発を進めています。
(7につづく)
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■岸田首相にメール・葉書を
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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