救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

今日、第3回国民大集会(2001/10/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2001.10.14)

■今日、第3回国民大集会

 今日午後、日比谷公会堂で「横田めぐみさんたちを救出するぞ!第3回国民大集会」
が開催されます。今回は多数の海外来賓が来られることが特色の一つですが、その方々
のスピーチ要旨・メッセージ・団体紹介などをお送りします(この内容が実際の発言
と同じというわけではありません)。

★ノルベルト・フォラツェン氏(「北朝鮮を知りすぎた医者」著者)のメッセージ

 一昨年の7月から昨年末まで、私はドイツのNGO、カップ・アナムーアの一員と
して北朝鮮に医療援助のため滞在し活動をしてきた。そこで見た北朝鮮の人々は、医
者の私の目から見ると多くが恐怖感を持ち、鬱病状態に陥っていた。その原因は何だっ
たのか。

 自分は西洋人としては極めて例外的に北朝鮮の各地を自由に移動することができた。
あちこちで人々の苦しんでいるのを目にしたが、その最大の原因は飢餓である。これ
は北朝鮮当局が国民に行使するテロだった。体制に反対したら食糧がもらえないのだ
から。

 拉致された人々の苦しみは大変なものだと思うが、今の北朝鮮は全国民が拉致され
たのと同じ状態が続いている。自分の国民を、大人も子供もここまで苦しめることが
できるのだから、いわんや外国人にはどんなテロもやるだろう。

 北朝鮮の人たちの恐怖や鬱状態の治療方法は何だろうか。
 北朝鮮では南(韓国)を米帝国主義から解放しなければならないと言っている。し
かし、私は北朝鮮の人々を金正日から解放するのが最大の治療方法だと思う。国際テ
ロへの支援もあまり知られてはいないが、ジャーナリストなどの力をあわせ明らかに
していかなければならない。

 私は医者として北朝鮮の人々を救援する活動をやっていきたい。北朝鮮の人々の普
通の生活を実際に見た数少ない人間としてその体験を話したい。ドイツにはかつてヒ
トラーの時代があった。だからテロを自国民に行っているのを見て、ドイツ人として
放っておくことはできないのだ。

 こういう活動をして「なぜ北朝鮮にかかわるのか」「内政干渉ではないか」と言わ
れることがある。しかし、どこの国であれ今後同じようなことがあれば、自分のモラ
ルの問題としてそれに関わっていきたいと思っている。

 私の役割はよびかけ人としてのそれである。しかし、よびかける人間だけでは問題
は解決できない。それに呼応して多くの人が参加してくれなければならない。どうか
一緒にやっていきましょう。

★ ピエール・リグロ氏(「社会史評論」編集長)スピーチの要旨

1、北朝鮮拉致と国際的危機----今日のデリケートなトピック

1.1 北朝鮮による韓国人・日本人拉致問題は共産主義体制の枠内で理解される。そ
のため拉致は地域的な問題ではなく、国際法・人権尊重に反対するか、その枠外に自
らを置くことを厭わない国家の徴候である。この点において私たちは拉致問題に関心
を持っている。

1.2 拉致は国際テロの一部である。ご存じのように、北朝鮮はテロに強い支持を与
えてきた(例えばいわゆる日本赤軍、イスラム原理主義グループ他)。北朝鮮自身も
テロを実践してきた(ラングーン事件、大韓航空機撃墜事件他)。我々はソウルの青
瓦台襲撃事件や、潜水艦による工作員の上陸を忘れない。それは戦争とテロリズムの
境目にある。

1.3 北朝鮮はこの種の行動を減少させているように思える。しかしその危険性は記
憶に新しい。シリア、イランは北朝鮮製スカッドミサイルを装備している。多くの専
門家はパキスタンが北朝鮮の核技術を取得したとみている。

2. 拉致問題についての過去の欧州の経験

2.1 70年間の長い共産主義との対峙のあいだ、西欧民主主義諸国は共産主義とテロ
リズムの結びつきを経験してきた。1925年のソフィア大聖堂爆破から、70年代のいわ
ゆる「ドイツ赤軍」、80年代にテロリスト・カルロスを東欧共産主義諸国が秘匿、支
援してきたことに至るまで、この結びつきは明らかである。

2.2 私たちは拉致、行方不明を経験してきた。フランス人は冷戦時代には例えばソ
連の秘密警察にベルリンで拉致された。あるいはソ連で無実のスパイ容疑で告発され
強制収容所に送られた。もちろん、他の欧州人も同じ被害を受けた。

2.3 1985-95年の10年間、あるフランスの組織は世論、ジャーナリスト、国会議員に
このフランス人拉致に関心を促す活動をしてきた。しかしこの事実が明るみになるま
で長い時間がかかった。この場で問題になっている北朝鮮問題とは異なり、拉致され
た多くのフランス人はスターリンの死後解放されたか、あるいはソ連で死を迎えたの
である。しかし私たちの経験は日本の皆さんにも知っていただく価値はあると考える。

3. 北朝鮮問題についての現在のフランスの経験

3.1 フランスにおける北朝鮮に関する比較的強い関心に、留意することができる。
ご存じの通り、フランス政府は互恵なき状態で公式に北朝鮮を承認することに未だに
乗り気ではない。フランスのメディアはこのあまりに遠く離れているように見える国
についてよく論じている。今夏、ニューヨークで同時多発テロで中断されるまで、対
北朝鮮援助についていくつかの新聞にて激しい論争が行われた。援助は流用されたの
か? どのように? 社会のどの階層の利益のために?

3.2  私たちは「北朝鮮国民救援フランス委員会」を結成。集会には北朝鮮における
人権侵害についての情報を求める約100名を集める力がある。ホームページ(フラン
ス語)を持ち、書籍・新聞を出版した。現在フランス国際放送(RFI)に韓国語チャ
ンネルの開設を要求している。

3.3 私たちは公的会議・文章で拉致、ハイジャックにそう頻繁に言及していないこ
とを告白しなければならない。ゆえに私たちはお互いに経験を交換し、北朝鮮に関す
る国際的イベントを共にしなければならない。また国連に対する共同行動も必要だ。
今回の国民大集会はその契機となるだろう。全国協議会・佐藤会長、荒木事務局長、
そして参加者の皆さんにお祝いを申し上げます。


★韓国来賓の所属団体の紹介

◎拉北者家族協議会 

設立日:2000年2月28日
団体紹介
 統一研究院から発刊された『北韓人権白書2000』によれば休戦以降、北韓に拉致さ
れた人は総計3756名、このうち現在まで抑留されていることが明らかな人は総計487
名に上ります。

 昨年6月には歴史的な南北首脳会談が行われ、これを機に非転向長期囚は人権の名
の下に全員北に送られましたが、拉北者家族は拉北者の生死確認さえできないのが実
情です。

 昨年9月2日に非転向長期囚が全員送還された翌3日の「放送の日」のスピーチで、
金大中大統領は南北関係に複雑で微妙な事案として持ち上がっていた拉北者問題を
「はじめからはっきりと取り上げ、拉北者数を認定しこの問題を必ず解決するつもり
だ」と明言されたことがありますが、特別な進展がなく一年が過ぎました。

 北韓にいる拉北者の大部分が徹底した監視と厳しい労働で人権を蹂躙されています
が、北韓が拉北者の問題解決を嫌うという理由で南韓政府は南北高位級会談の時、重
要議題として提示出来なかったのが実情であり、韓国の世論もまた昨年の拉北者問題
に対する関心と違ってすっかり冷めています。

 拉北者家族協議会は大部分が拉北者家族で構成されており、忘れられた拉北者問題
に対し世論を喚起し拉北者の生死確認とあわせ拉北者487名全員の送還のために持続
的に活動をしています。

 その活動の一環として、拉北者家族協議会が結成された後、拉北者送還のための韓
日共同記者会見(2000年4月18日、地方議員の会代表団参席)、拉北者送還のための
フォーラム開催(2000年6月10日)、韓国統一部長官と面談、拉北者帰還のための100
万人署名運動などを繰り広げてきました。国外では日本の救う会全国協議会、家族連
絡会と連帯し、今年4月には日韓団体代表団でスイスのジュネーブにある国連人権委
員会を訪ね拉北者の生死確認を求めて参りました。

 今後もより幅広い活動を通じ、拉北者全員が送還される日まで力を合わせていく所
存です。日本の団体の皆様の深い関心とご協力をよろしくお願い申し上げます。

                             会長 崔祐英
◎(社)6.25戦争拉北人士家族協議会 

設立日:2000年11月30日(2001年9月6日社団法人認可)
設立目的:6.25(朝鮮戦争)当時の多くの拉北人士の実態を知らしめ、生死確認と相
互訪問及び自由送還(遺骸、生存人)を目的とする。
 
 本団体は2000年11月30日に、朝鮮戦争中、政府と社会各階層の重要人士を緻密な計
画の下、北に拉致してから50年の年月の間、苦しみ痛みに耐えてきた人々が集い、一
つの声を出そうと、6.25事変拉北者家族会として発足したものです。志を一つに活動
をして10ヶ月後である今年9月6日に、韓国統一省傘下の社団法人として認可を受けま
した。

 父、息子、兄、弟を失い、何の声も上げることもできないまま50年の歳月を耐えて
きた家族たちは、政府の太陽政策を通じ何かが起きるだろうと信じてきました。とこ
ろが朝鮮戦争拉北者に注がれた関心があまりに小さいことに、同じ痛みを抱えた家族
が集まり生死確認と相互訪問、自由送還を実現させようと活動を始めるほかありませ
んでした。拉北された二人の息子の消息を聞きたいと待ちこがれていたある年老いた
母親が数ヶ月前に亡くなりました。若い時に別れた家族は今や白髪の老人になり、家
族を懐かしみ望みを叶えられないまま世を去っているのが現実です。

 このような現実の中、目的を少しでも実現に近づけるために、6.25戦争拉北人士家
族協議会は、国民的世論を喚起する街頭署名運動と拉北事例及び拉北され脱出した証
言者たちを通じた公聴会、6.25戦争拉北人士の現実的解決方法のための論文公募、
6.25戦争記念「拉北の道歩き」、討論会など対国民広報活動と、政府と関係団体を通
じた接触を試みています。また、家族を失った歳月を何とか生きてきた拉北人士の家
庭を後援する事業を推進しています。本会を広報し6.25戦争中の拉北人士が存在する
ことを知らせる会誌を発刊するため準備中です。

 しかし、与件上、政府の力だけでは我々の志を果たせないことから、国際人権機関
と団体との連帯と人権を尊重する各国の協調を求めたいと思います。

 本会は6.25戦争拉北人士の生死確認と相互訪問、送還の実現する日まで、我々の力
を結集する所存です。戦争中、北に拉致された人々の人権を守れるよう、最善の努力
を尽くします。今後計画、進行する事業が目的通りにうまくいくように、多くの関心
をお寄せ下さいますようよろしくお願い申し上げます。
                             理事長 李ミイル 
ホームページ www.korwarabdutees.com
e-mail whereabouts@korawarabdutees.com
電話 82-02-965-9150~1
住所 ソウル特別市東門区清涼1洞317 ソンイル・ビル

◎被拉致・脱北者人権と救命のための市民連帯 

設立日:2001年3月30日
設立背景:被拉致・脱北者人権と救命のための市民連帯(以下市民連帯)は北朝鮮に
拉致され公開処刑されたと報道された脱北同胞ユ・テジュン氏事件の真相究明のため
社会団体及び宗教団体で構成されました。

 韓国政府と北朝鮮当局、中国、国連などに公式声明を発表し、国内外の人権団体と
連帯し真相究明の国際キャンペーンとユ・テジュン氏の家族支援のための多様な活動
を行ってきましたが、より積極的に脱北同胞と被拉者の人権と声明を保護し守るため
に名称と組織を拡大、改編し被拉者と脱北同胞に対する継続的な関心と支援を進めて
きました。

活動計画:

(1)拉北者と関連した活動をしているその他の団体との交流と連帯を強化することで
既存の組織の力量を高める。

(2)より積極的な対政府請願運動で拉北者と脱北同胞の人権改善と救命に寄与する。

(3)拉北者家族と脱北同胞の韓国内定着に関連し各種の法的な支援と制度化に積極的
に関与し実質的援助を行う。

役員:会長 李犀(ナラ教会担任牧師)
   本部長 ペ・ジェヒョン(愛の共同体代表)
   スポークスマン 都ヒユン(興士団民族統一運動本部事務所長)
ソウル市江南区論hyong洞165-17デボビルディング7階
 電話02-03113-9529 ファックス02-3445-4341

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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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