岸田政権が「拉致は時間的な制約のある深刻な人道問題」と国家安保戦略に明記(2022/12/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.12.22)
■岸田政権が「拉致は時間的な制約のある深刻な人道問題」と国家安保戦略に
明記
ほとんど報じられていないが、岸田政権が12月16日に閣議決定した「国家安保
戦略」には拉致問題がしっかり明記されている。安倍政権がまとめた前回の平
成25年版でも「拉致問題については、この問題の解決なくして北朝鮮との国交
正常化はあり得ない」と明記されていたが、今回の戦略では「拉致問題につい
ては、時間的な制約のある深刻な人道問題であり、この問題の解決なくして北
朝鮮 との国交正常化はあり得ない」と明記された。
新しく岸田政権の北朝鮮へのメッセージを込めた「時間的な制約のある深刻な
人道問題」という表現が付け加わった。この表現は、金正恩へのメッセージと
して10月23日の家族会などが主催した国民大集会で岸田首相の挨拶に初めて入
れられた。首相の下で拉致担当大臣である松野官房長官らが推敲を重ねて作ら
れたものだ。
そこには大きく二つの意味が込められている。第1に、「時間的な制約のある」
という部分は、親の世代の家族会メンバーが次々亡くなる中、横田めぐみさん
の母である横田早紀江さん、有本恵子さんの父である有本明弘さんの2人が元
気でいる間に被害者を帰さなければ我が国は北朝鮮に対して大規模な援助をす
ることは出来ないというメッセージだ。
第2に「時間的な制約のある」という表現は他の日朝間の懸案である核とミサ
イル問題には付けられていないので、その二つと拉致を切り離して交渉しよう
というメッセージにもなっている。
第3に、「深刻な人道問題」という部分は、人道問題である拉致問題が解決す
れば北朝鮮の飢餓や疾病などに対する人道支援を核、ミサイルが未解決でも実
施できるというメッセージだ。
救う会西岡会長が得た北朝鮮内部情報によると、この岸田政権のメッセージは
北朝鮮権力中枢部に届いている。特に北朝鮮権力中枢部は、特に第2の親の世
代の生存中でなければ拉致被害者を帰しても日本から多額の支援を得られない
というメッセージを深刻に受け止め、来年に日朝交渉を本格化する準備を始め
たという。
国家安保戦略
2 戦略的なアプローチとそれを構成する主な方策
(1) 危機を未然に防ぎ、平和で安定した国際環境を能動的に創出し、自由で開
かれた国際秩序を強化するための外交を中心とした取組の展開
ウ 我が国周辺国・地域との外交、領土問題を含む諸懸案の解決に向けた取組
の強化
北朝鮮による核・ミサイル開発に関しては、米国及び韓国と緊密に連携しつつ、
地域の抑止力の強化、国連安保理決議に基づくものを含む対北朝鮮制裁の完全
な履行及び外交的な取組を通じ、六者会合共同声明や国連安保理決議に基づく
北朝鮮の完全な非核化に向けた具体的行動を北朝鮮に対して求めていく。また、
日朝関係については、日朝平壌宣言に基づき、拉致・核・ミサイルといった諸
懸案の包括的な解決に向けて取り組んでいく。とりわけ、拉致問題については、
時間的な制約のある深刻な人道問題であり、この問題の解決なくして北朝鮮と
の国交正常化はあり得ないとの基本認識の下、一日も早い全ての拉致被害者の
安全確保及び即時帰国、拉致に関する真相究明、拉致実行犯の引渡しに向けて
全力を尽くす。
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■岸田政権が「拉致は時間的な制約のある深刻な人道問題」と国家安保戦略に
明記
ほとんど報じられていないが、岸田政権が12月16日に閣議決定した「国家安保
戦略」には拉致問題がしっかり明記されている。安倍政権がまとめた前回の平
成25年版でも「拉致問題については、この問題の解決なくして北朝鮮との国交
正常化はあり得ない」と明記されていたが、今回の戦略では「拉致問題につい
ては、時間的な制約のある深刻な人道問題であり、この問題の解決なくして北
朝鮮 との国交正常化はあり得ない」と明記された。
新しく岸田政権の北朝鮮へのメッセージを込めた「時間的な制約のある深刻な
人道問題」という表現が付け加わった。この表現は、金正恩へのメッセージと
して10月23日の家族会などが主催した国民大集会で岸田首相の挨拶に初めて入
れられた。首相の下で拉致担当大臣である松野官房長官らが推敲を重ねて作ら
れたものだ。
そこには大きく二つの意味が込められている。第1に、「時間的な制約のある」
という部分は、親の世代の家族会メンバーが次々亡くなる中、横田めぐみさん
の母である横田早紀江さん、有本恵子さんの父である有本明弘さんの2人が元
気でいる間に被害者を帰さなければ我が国は北朝鮮に対して大規模な援助をす
ることは出来ないというメッセージだ。
第2に「時間的な制約のある」という表現は他の日朝間の懸案である核とミサ
イル問題には付けられていないので、その二つと拉致を切り離して交渉しよう
というメッセージにもなっている。
第3に、「深刻な人道問題」という部分は、人道問題である拉致問題が解決す
れば北朝鮮の飢餓や疾病などに対する人道支援を核、ミサイルが未解決でも実
施できるというメッセージだ。
救う会西岡会長が得た北朝鮮内部情報によると、この岸田政権のメッセージは
北朝鮮権力中枢部に届いている。特に北朝鮮権力中枢部は、特に第2の親の世
代の生存中でなければ拉致被害者を帰しても日本から多額の支援を得られない
というメッセージを深刻に受け止め、来年に日朝交渉を本格化する準備を始め
たという。
国家安保戦略
2 戦略的なアプローチとそれを構成する主な方策
(1) 危機を未然に防ぎ、平和で安定した国際環境を能動的に創出し、自由で開
かれた国際秩序を強化するための外交を中心とした取組の展開
ウ 我が国周辺国・地域との外交、領土問題を含む諸懸案の解決に向けた取組
の強化
北朝鮮による核・ミサイル開発に関しては、米国及び韓国と緊密に連携しつつ、
地域の抑止力の強化、国連安保理決議に基づくものを含む対北朝鮮制裁の完全
な履行及び外交的な取組を通じ、六者会合共同声明や国連安保理決議に基づく
北朝鮮の完全な非核化に向けた具体的行動を北朝鮮に対して求めていく。また、
日朝関係については、日朝平壌宣言に基づき、拉致・核・ミサイルといった諸
懸案の包括的な解決に向けて取り組んでいく。とりわけ、拉致問題については、
時間的な制約のある深刻な人道問題であり、この問題の解決なくして北朝鮮と
の国交正常化はあり得ないとの基本認識の下、一日も早い全ての拉致被害者の
安全確保及び即時帰国、拉致に関する真相究明、拉致実行犯の引渡しに向けて
全力を尽くす。
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下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
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担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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