救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

金子恵美子帰国でアピール発表(2001/09/18)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2001.09.18)

■金子恵美子帰国でアピール発表

 本日、家族会・地方議員の会・救う会全国協議会は各代表者名で次のアピールを発
表しました。11日の米国での事件により日本もテロに対して断固たる姿勢で臨むこと
が求められていますが、そんな中で「北朝鮮の日本人工作員」であるよど号グループ
の一人金子恵美子がきょう帰国します。私たちは拉致をはじめとする北朝鮮のテロ行
為の尖兵となったよど号グループを許すことはできません。各位のご理解、ご協力を
よろしくお願いします。

            アピール

 去る9月11日に起きたワシントン・ニューヨークでの大規模なテロは未曾有の人的
被害を出した。私たちはこの事件で犠牲になった人々に対し心より追悼の意を表する。

 本年2月から3月にかけ、家族会と救う会の代表は訪米し米国政府、議会、人権団体、
宗教界など、各界の人々に拉致問題への協力を訴えてきた。私たちが会った人々はそ
の立場を問わず熱心に耳を傾け、拉致という極めて悪質なテロ行為に対する怒りに共
感してくれた。米国民が拉致されているわけでなくても、真剣に接し、協力の手を差
し伸べてくれたことに私たちは強い感銘を受けた。その米国の中枢部でこのような卑
劣なテロが行われたことに私たちは怒りを禁じえない。

 テロ事件は断固たる姿勢をもってのみ防止することができる。今米国では政府も議
会も国民も一致してテロに対する対決を誓い、そのための具体的行動を進めている。
私たちはこの米国民の意志が実現されることを願っているし、日本政府も同盟国とし
て強い支援を行うべきであると考える。

 思い起こせば昭和52年9月、能登半島から久米裕さんが拉致されたとき、政府がこ
の事件を重視して国民に注意を喚起し、また断固とした姿勢を北朝鮮に示していれば
その2カ月後の横田めぐみさん拉致事件や、翌年のアベック拉致事件など、以後の拉
致事件も起きなかった可能性が高いのである。ヨーロッパ拉致事件についても、第一
次日朝交渉当時、国交正常化交渉を優先してテロに対する断固とした措置をとらなかっ
たことが解決への道を遅らせてきたと言っても過言ではない。

 きょう、「よど号の妻」の一人金子恵美子が帰国する。「よど号グループ」および
その妻たちは「北朝鮮の日本人工作員」であり、金子容疑者ら「よど号の妻」たちは
北朝鮮工作員と共謀しヨーロッパで有本恵子さん、Iさん、Mさんをはじめとする10
数人の日本人を北朝鮮に拉致した。北海道出身のIさん、熊本出身のMさん拉致の犯
人が「よど号の妻」森順子、黒田佐喜子であることは多くの証拠から確実である。

「よど号の妻」の一人で昭和63(1988)年に日本国内で逮捕された八尾恵も自ら「よ
ど号グループによる拉致・誘拐作戦の一端を担った」(週刊新潮8月16・23日号)と
告白している。有本恵子さんを拉致した北朝鮮工作員キム・ユーチョルは金子容疑者
や八尾恵をはじめとする「よど号の妻」と頻繁に接触していたし、有本さんをキムに
引き会わせたのも「よど号グループ」である。

 金子や、今後帰国すると見られている他の妻たち、そして「よど号」グループは北
朝鮮の体制の手先となって工作活動を行い、旅券返納命令にあるように「北朝鮮工作
員と認められる人物と接触する等の海外における行動にかんがみ…著しく且つ直接に
日本国の利益又は公安を害する行動を行った」のである。その重大な行動の一つが拉
致事件であることは言うまでもない。私たちは警察当局に対して金子らに対する徹底
した取り調べを行うことはもちろん、政府・国会・司法機関、報道機関、そして国民
すべてがテロに対する断固とした姿勢を示し、また現在進行中のテロである拉致事件
の解決に全力を挙げるよう切に要望する次第である。

 ハイジャックされた旅客機のうちの1機は乗客が身を捨ててハイジャック犯と闘い、
被害を最小限に食い止めることができた。勇気ある米国民の行動に心より敬意を表す
るとともに、私たちもまたテロを防ぐために闘うことを誓うものである。

    平成13年9月18日

   「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
     北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会 会長 土屋敬之
     北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳

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