国際セミナー報告4(2023/12/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2023.12.22)
■国際セミナー報告4
■各党代表挨拶
◆早紀江さんが、「あと2年間生かしてほしいと神様にお願いした」と
加藤勝信(自民党拉致問題対策本部常任顧問、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
まずはセミナーを開催していただいた主催者の皆様に感謝申し上げます。また
年末お忙しい中にも関わらずご出席くださいました皆様に心から感謝申し上げま
す。
私自身は4年に渡って拉致問題担当大臣を務めさせていただきました。その間
も、具体的には申し上げられないこともありますが、色々な取組みをさせていた
だきました。しかし、結果において一人の拉致被害者の方のご帰国もありません
でした。
先ほど話がありましたが、クリスマスを迎える中でも、北朝鮮では全く自由が
ない中で、日本からの助けを求め、長い間苦しんでこられました。そうした拉致
被害者の帰国を一日千秋の思いで待っておられる皆さん、そういった方々を支援
されている皆さんの思いに応えることができませんでした。忸怩たる思い以上に
残念でなりません。
私は今、党に戻らせていただき、また対策本部の皆さんと共に頑張っています。
先ほど林大臣からも話がありました。過去を振り返っても、北朝鮮という体制を
見ても、事が解決するのは首脳間の会談、首脳間の決断がなければ先に進まない
ことがはっきりしています。
安倍政権依頼、条件をつけずに直接向き合う姿勢を示してきました。岸田総理
も、「直轄のハイレベルでの協議を行っていきたい」と何度も話されています。
我々与党自民党としても、政府がそうした姿勢をしっかりとっていくように、強
く促していきたいと思っています。
また国内外の世論も大事です。自民党としても青年局を中心に、毎年6月に、
「全国一斉街頭行動」を実施しています。また各地で地方議員の皆さんも参加し
ていただき、全国122会場で行っています。青年局の皆さんはオリジナルなバッ
ジも作り、その売り上げは救う会に寄付させていただいています。
拉致問題解決はまさに国家としての責任です。ウクライナに対するロシアの侵
攻でも罪のない人たちが拉致されています。それに対して各国も国際世論も、そ
の人々を救うべきという声を挙げています。
北朝鮮による日本人拉致も長い間解決せずにきている。しかしその問題がある。
その問題に対して主体的に取組むのは日本政府です。気運が挙がっていく中で、
拉致問題もしっかり訴えていかなければならないと思います。同時に、国内にお
ける働きかけも進めていかなければと思っています。
この問題は先般、横田早紀江さんが体調を崩された時、「あと2年間生かして
ほしいと神様にお願いした」という報道に接しました。まさにその思いを私たち
はしっかり受け止めながら、「もう時間がない」という言葉ではなく、哲也さん
の話にもあったように、「結果を出す」ことに向けて、皆さんと一緒になって政
府を後押しし、そうした気運を作っていくことを改めてお約束させていただき、
私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。
◆政府が前に踏み出せるような体制を作る
三浦信祐(公明党拉致問題対策委員会事務局長、参議院議員)
本日のセミナー、開催にこぎつけられ、そしてご尽力された皆様に心から敬意
を表しますと共に、ご参加の皆様と共になんとしても救出を実現するとの思いを
一にしたいと思います。
未だに北朝鮮は国連安保理決議に違反する弾道ミサイル技術を使って衛星なる
ものを打ち挙げています。人道ということがいかに世界に中で重要か、それに反
する状況から脱するためにも日本の役割は極めて重要であると、強く決意してい
ます。
「時間的制約のある人道問題」、そしてご家族の皆さまにとっては本当に時間
がない。そういう中にあって、なんとしても救出ができるようにするために、ま
さに家族会・救う会の皆様は、「親世代の家族が存命の内に全拉致被害者の即時
一括帰国が実現するならば、わが国が人道支援を行うことに反対しない」とまで
言っておられます。
私たちはこの思いに何としても応えていきたいという強い思いを、皆さんと共
に一にしていきたいと思います。
その上で岸田総理は、「やはり大胆に現状を変えていかなければならない。条
件を付けずいつでも金正恩委員長と直接向き合う決意である」と言っています。
「あらゆる機会を逃さずに、金正恩委員長に訴え続ける。ハイレベルの協議をす
る」との明確な発言を我々は後押しして、そして政府が前に踏み出せるような体
制を作ることに、与党公明党としても全力を尽くすことをお約束させていただき
たいと思います。
その上で、一国だけではない厳しい状況を乗り越えていくためには、アメリカ
や、また隣国の韓国と結束して、この問題を前面に取り上げていくことが欠かせ
ないと思います。
加えて、公明党の青年局長として、ブルーリボンバッジをつけながら全国の多
くの若い世代と触れ合っております。神奈川の地元でも、「横田さんには時間が
ないのでしっかりやりなさい」と、多くの方が言っています。
ブルーリボンバッジについて知らない方がまだいるということも厳しい現実で
す。私自身は必ずこの思いを皆さんと共有して、そして若い世代にこのようなこ
とはあってはいけないこと、そして思いを一にして救出に頑張ろうではないかと
いうことで、頑張ろうとしています。
公明党として、総理そして日本政府の外交努力を強力に後押しして、実現のた
めに皆様と結束して取組むことを改めてお誓いさせていただきます。ありがとう
ございました(拍手)。
◆国政にどんな状況があろうとも拉致問題では国会は一致結束している
泉 健太(立憲民主党代表、衆議院議員)
皆様、こんにちは。
わが党にも拉致問題対策本部があり、かねてから取り組んできた渡辺周衆議院
議員が本部長です。もちろん本部のみならず、党全体でこの問題には大きな取組
みをしていかなければならないという思いがあり、本日は私が自ら参加させてい
ただきました。国際セミナーの開催に心から敬意を表します。
12月7日にわが党の拉致問題対策本部を開催し、家族会、救う会、そして特
定失踪者の会の皆さまにも起こしいただき、情報交換をした所です。今野党だか
らこそ、先ほど櫻井よしこさんからお話はありましたように、国が一致して取組
んでいる課題だということを国内外に伝えていかなくてはならないと思っていま
す。
その意味で今野党第一党である立憲民主党にも、例えば各国の大使館が表敬訪
問していただく機会がありますが、そうした時には必ず私からも、「拉致問題の
解決にご協力をいただきたい。また貴国で情報があればお寄せいただきたい」と
お伝えしています。
また今年の8月、9月には、私もアメリカやベトナムを訪問しました。やはり
野党の側からも、相手国と様々な意見交換をさせていただく際に、必ず拉致問題
の解決を盛り込むことを心掛けています。
アメリカ国務省の高官にも、拉致問題の解決の要請をしましたし、ベトナムの
国会議長を初め政府関係の皆さまにも、ベトナムと北朝鮮は様々な関係があるか
らこそ、我々としてはこの問題について是非とも力を貸していただきたい、日本
国内でどんな国政の状況があろうとも国会は一致結束していることを伝えてきま
した。
このようなメッセージについては、今日のセミナーについても北朝鮮に伝わっ
ていると認識しています。その意味では是非とも認識していただきたい。我々は
日本の国政がどんな状況にあろうとも国会の各会派が一致をしてこの問題に取組
んでいくということを是非認識していただきたい。
そして北朝鮮の国家の中で様々な困難な状況があるならば、胸襟を開いて話し
合いをしたい。その気持ち、意思を持っていることも伝えたいと思います。
5月の国民大集会の後に、北朝鮮もメッセージを出した。そういう意味でも、
我々のメッセージがまた新たに北朝鮮に届くことを、大いに期待しています。
私は京都の国会議員ですので、横田早紀江さんがご出身の堀川高校の皆さんか
らも度々お話をうかがってきました。10年前にも、京都の高島屋で滋さんが撮
影された写真を、多くの方に見ていただく機会があり、私も参加させていただき
ました。
私自身もこのバッジを既に付けています。そういう中で野党の支持者の皆さん
にも、そしてこのバッジが日本国民全体の意思であるということを、私も伝えて
いきたいと申し上げ、立憲民主党としての私のご挨拶にさせていただきます(拍
手)。
◆悲しみを共有して全力で取組む
金子道仁(日本維新の会拉致対策副本部長、参議院議員)
本日は、家族会・救う会・拉致議連の共催による国際セミナーの開催、おめで
とうございます。
様々な働きを通して、拉致問題を決して風化させることなく、益々この問題の
解決に向けて我々も政党を超えて、一致してこの課題に取り組んでいくことをお
伝えして、ご挨拶といたします。
今週イスラエルから拉致被害者の家族が3名来日しました。火曜日には拉致議
連の皆様のご厚意で、無事に家族との交流会、意見交換、親睦会を開かせていた
だきました。ハマスによる人質の拉致、このような国際人道法違反の行為が世界
で続いていることにつき、悲しく辛い思いがあります。
北朝鮮による拉致問題もそうです。すべての拉致問題は国際人道法に違反する、
決して容認することのできない行為であることを改めて表明し、国際社会が一致
してこの問題解決に取組んでいくことの大切さを、改めて感じています。
火曜日に解放の希望を伝えったその夜、残念なことですが1名の人質が亡くなっ
たというイスラエルの報道がありました。その家族はすぐに帰国し、悲しい結果
を迎えることになりました。
翌日、再びその家族の皆さんとお会いした時、悲しさを超えて、しかし希望を
持ちながら前を向く姿を見させていただきました。家族の方々の苦しみ、痛みを
改めて見る時に、拉致問題というのは家族にとっては何年経っても決して風化す
ることのない辛く、苦しいことなんだということを改めて思わされたのと共に、
北朝鮮による拉致問題の解決に向けて、私たちも家族と同じ思いを持って取り組
んでいくことの大切さを実感した次第です。
この拉致問題はわが国の大事な政治的課題です。しかし、政治的課題である以
上に、家族の皆さまにとっては、大切な家族と未だに再会できない深い悲しみに
ある。その思いを私たちも共有しながら、その心、思いを忘れることなく、全力
で拉致問題に取組んでいきたい。
我々、日本維新の会は野党第2党であり、力も足りませんが、小さくとも扉を
たたき続けて、できることは何かを探し続けて、拉致問題の解決に向けて微力な
がら全力で取組みたいということをお誓いして、私の挨拶とさせていただきます。
本日はおめでとうございます(拍手)。
◆「全拉致被害者救出」という文言が政府の足かせになってはいけない
川合孝典(国民民主党拉致問題対策本部長、参議院議員)
家族会、救う会、そして本日お集まりの皆さま、大変ご苦労様です。
セミナーの開催に当たり、一言、国民民主党としての私たちの考え、思いを述
べさせていただきます。
私はこの拉致問題に関して、すでに30年前から取組みを行っています。拉致
が公式に認められる前からこの問題に向き合ってきました。かつて民社党という
政党がありましたが、民社党の活動の中で、「拉致はある」、「拉致はある」と
言い続けてきました。私にとっては議員としてだけではなく、社会人としての人
生の中で拉致問題の解決はライフワークでした。
岸田総理が、これまで拉致・核・ミサイルの3点セットでの解決を政府として
掲げてきた中で、核とミサイルは事実上北朝鮮の動きを止められない状況があり
拉致問題を特出しする形で、拉致問題だけに集中して、次元を上げて取組むとおっ
しゃいました。去年のことで、涙が出るほど嬉しかったことを覚えています。
それから1年、様々な難問、国際情勢の変化の中で、政府の拉致問題への取組
みが変わってきました。難しい状況であることは我々も承知していますが、他方
この1年間、目に見える形での打開策、動きというものが全く見えてこない。こ
のことに対して、おそらくここにお集まりの皆さんも憤りや苛立ちを感じておら
れると思います。
私たちもこうした状況の中で、今何ができるのかを必死になって考えているの
が今の状況です。我々国民民主党は、何かできることはないのかということで、
拉致被害者救出のための署名の取組みを進めています。この4年間だけでも34
0万筆を超える署名を、拉致問題が起こった後に生まれた若い人たちにもご協力
をいただいて、全国の駅頭で署名活動を進めています。
セミナー等様々な行事が行われているのと同時に、国民の皆様に拉致問題の記
憶をしっかりと止めていただく、風化させることのない取組みとして、我々にも
できる取組みを行っています。
当然のことながら拉致被害者全員の即時一括帰国をめざすことについては是非
とも実現させなければならないことです。拉致・核・ミサイルの3点セットとい
う高いハードルが、拉致問題の解決に向けた取組みの一つの障害になっていたと
私自身は認識しています。
全員を取返すのは必要なことですが、一方で政府認定拉致被害者はごくわずか
であり、特定失踪者として実際には多くの方々が北朝鮮に止め置かれていること
も指摘されています。一体どれだけの方が、全拉致被害者が見えない状況の中に
あって、この「全拉致被害者を救出する」というこの文言のために、政府の救出
に向けた取組みの足かせになってはいけないと私は思っています。
従って、「全員を取り戻す」という決意のもと、今すぐにでもできることは一
体何なのかということも含めて、皆様と知恵を出し合っていきたいと思います。
そうした取組みの一翼を私たち国民民主党にも担わせていただきたいと思います。
決して我々はあきらめません。
皆さんと共に、すべての拉致被害者を一日も早い帰国をめざして全力で取組む
ことをお誓いして、皆様へのメッセージとさせていただきます。共に頑張りましょ
う。ありがとうございました(拍手)。
◆参加議員紹介
北村経夫(拉致議連事務局長、参議院議員)
今日ご出席いただきました国会議員の先生方をご紹介します。
まず、政府から。
林 芳正・拉致問題担当大臣、内閣官房長官(拍手、以下略)
次に各党代表の先生方。
加藤勝信・自民党拉致問題対策本部常任顧問
三浦信祐・公明党拉致問題対策委員会事務局長
泉 健太・立憲民主党代表
金子道仁・日本維新の会拉致対策副本部長
川合孝典・国民民主党拉致問題対策本部長
次に拉致議連の役員の皆さま。
山谷えり子・拉致議連会長代行
松原 仁・拉致議連幹事長
塚田一郎・拉致議連幹事長代行
笠 浩史・拉致議連事務局長代行
次に衆議院の先生方。
杉田水脈先生
宮路拓馬先生
高木 啓先生
鈴木英敬 先生
和田有一朗先生
吉田真次先生
参議院の先生方。
石井苗子先生
青山繁晴先生
永井 学先生
堂込麻紀子先生
衛藤晟一先生
以上です。ありがとうございました(拍手)。
(5につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■国際セミナー報告4
■各党代表挨拶
◆早紀江さんが、「あと2年間生かしてほしいと神様にお願いした」と
加藤勝信(自民党拉致問題対策本部常任顧問、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
まずはセミナーを開催していただいた主催者の皆様に感謝申し上げます。また
年末お忙しい中にも関わらずご出席くださいました皆様に心から感謝申し上げま
す。
私自身は4年に渡って拉致問題担当大臣を務めさせていただきました。その間
も、具体的には申し上げられないこともありますが、色々な取組みをさせていた
だきました。しかし、結果において一人の拉致被害者の方のご帰国もありません
でした。
先ほど話がありましたが、クリスマスを迎える中でも、北朝鮮では全く自由が
ない中で、日本からの助けを求め、長い間苦しんでこられました。そうした拉致
被害者の帰国を一日千秋の思いで待っておられる皆さん、そういった方々を支援
されている皆さんの思いに応えることができませんでした。忸怩たる思い以上に
残念でなりません。
私は今、党に戻らせていただき、また対策本部の皆さんと共に頑張っています。
先ほど林大臣からも話がありました。過去を振り返っても、北朝鮮という体制を
見ても、事が解決するのは首脳間の会談、首脳間の決断がなければ先に進まない
ことがはっきりしています。
安倍政権依頼、条件をつけずに直接向き合う姿勢を示してきました。岸田総理
も、「直轄のハイレベルでの協議を行っていきたい」と何度も話されています。
我々与党自民党としても、政府がそうした姿勢をしっかりとっていくように、強
く促していきたいと思っています。
また国内外の世論も大事です。自民党としても青年局を中心に、毎年6月に、
「全国一斉街頭行動」を実施しています。また各地で地方議員の皆さんも参加し
ていただき、全国122会場で行っています。青年局の皆さんはオリジナルなバッ
ジも作り、その売り上げは救う会に寄付させていただいています。
拉致問題解決はまさに国家としての責任です。ウクライナに対するロシアの侵
攻でも罪のない人たちが拉致されています。それに対して各国も国際世論も、そ
の人々を救うべきという声を挙げています。
北朝鮮による日本人拉致も長い間解決せずにきている。しかしその問題がある。
その問題に対して主体的に取組むのは日本政府です。気運が挙がっていく中で、
拉致問題もしっかり訴えていかなければならないと思います。同時に、国内にお
ける働きかけも進めていかなければと思っています。
この問題は先般、横田早紀江さんが体調を崩された時、「あと2年間生かして
ほしいと神様にお願いした」という報道に接しました。まさにその思いを私たち
はしっかり受け止めながら、「もう時間がない」という言葉ではなく、哲也さん
の話にもあったように、「結果を出す」ことに向けて、皆さんと一緒になって政
府を後押しし、そうした気運を作っていくことを改めてお約束させていただき、
私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。
◆政府が前に踏み出せるような体制を作る
三浦信祐(公明党拉致問題対策委員会事務局長、参議院議員)
本日のセミナー、開催にこぎつけられ、そしてご尽力された皆様に心から敬意
を表しますと共に、ご参加の皆様と共になんとしても救出を実現するとの思いを
一にしたいと思います。
未だに北朝鮮は国連安保理決議に違反する弾道ミサイル技術を使って衛星なる
ものを打ち挙げています。人道ということがいかに世界に中で重要か、それに反
する状況から脱するためにも日本の役割は極めて重要であると、強く決意してい
ます。
「時間的制約のある人道問題」、そしてご家族の皆さまにとっては本当に時間
がない。そういう中にあって、なんとしても救出ができるようにするために、ま
さに家族会・救う会の皆様は、「親世代の家族が存命の内に全拉致被害者の即時
一括帰国が実現するならば、わが国が人道支援を行うことに反対しない」とまで
言っておられます。
私たちはこの思いに何としても応えていきたいという強い思いを、皆さんと共
に一にしていきたいと思います。
その上で岸田総理は、「やはり大胆に現状を変えていかなければならない。条
件を付けずいつでも金正恩委員長と直接向き合う決意である」と言っています。
「あらゆる機会を逃さずに、金正恩委員長に訴え続ける。ハイレベルの協議をす
る」との明確な発言を我々は後押しして、そして政府が前に踏み出せるような体
制を作ることに、与党公明党としても全力を尽くすことをお約束させていただき
たいと思います。
その上で、一国だけではない厳しい状況を乗り越えていくためには、アメリカ
や、また隣国の韓国と結束して、この問題を前面に取り上げていくことが欠かせ
ないと思います。
加えて、公明党の青年局長として、ブルーリボンバッジをつけながら全国の多
くの若い世代と触れ合っております。神奈川の地元でも、「横田さんには時間が
ないのでしっかりやりなさい」と、多くの方が言っています。
ブルーリボンバッジについて知らない方がまだいるということも厳しい現実で
す。私自身は必ずこの思いを皆さんと共有して、そして若い世代にこのようなこ
とはあってはいけないこと、そして思いを一にして救出に頑張ろうではないかと
いうことで、頑張ろうとしています。
公明党として、総理そして日本政府の外交努力を強力に後押しして、実現のた
めに皆様と結束して取組むことを改めてお誓いさせていただきます。ありがとう
ございました(拍手)。
◆国政にどんな状況があろうとも拉致問題では国会は一致結束している
泉 健太(立憲民主党代表、衆議院議員)
皆様、こんにちは。
わが党にも拉致問題対策本部があり、かねてから取り組んできた渡辺周衆議院
議員が本部長です。もちろん本部のみならず、党全体でこの問題には大きな取組
みをしていかなければならないという思いがあり、本日は私が自ら参加させてい
ただきました。国際セミナーの開催に心から敬意を表します。
12月7日にわが党の拉致問題対策本部を開催し、家族会、救う会、そして特
定失踪者の会の皆さまにも起こしいただき、情報交換をした所です。今野党だか
らこそ、先ほど櫻井よしこさんからお話はありましたように、国が一致して取組
んでいる課題だということを国内外に伝えていかなくてはならないと思っていま
す。
その意味で今野党第一党である立憲民主党にも、例えば各国の大使館が表敬訪
問していただく機会がありますが、そうした時には必ず私からも、「拉致問題の
解決にご協力をいただきたい。また貴国で情報があればお寄せいただきたい」と
お伝えしています。
また今年の8月、9月には、私もアメリカやベトナムを訪問しました。やはり
野党の側からも、相手国と様々な意見交換をさせていただく際に、必ず拉致問題
の解決を盛り込むことを心掛けています。
アメリカ国務省の高官にも、拉致問題の解決の要請をしましたし、ベトナムの
国会議長を初め政府関係の皆さまにも、ベトナムと北朝鮮は様々な関係があるか
らこそ、我々としてはこの問題について是非とも力を貸していただきたい、日本
国内でどんな国政の状況があろうとも国会は一致結束していることを伝えてきま
した。
このようなメッセージについては、今日のセミナーについても北朝鮮に伝わっ
ていると認識しています。その意味では是非とも認識していただきたい。我々は
日本の国政がどんな状況にあろうとも国会の各会派が一致をしてこの問題に取組
んでいくということを是非認識していただきたい。
そして北朝鮮の国家の中で様々な困難な状況があるならば、胸襟を開いて話し
合いをしたい。その気持ち、意思を持っていることも伝えたいと思います。
5月の国民大集会の後に、北朝鮮もメッセージを出した。そういう意味でも、
我々のメッセージがまた新たに北朝鮮に届くことを、大いに期待しています。
私は京都の国会議員ですので、横田早紀江さんがご出身の堀川高校の皆さんか
らも度々お話をうかがってきました。10年前にも、京都の高島屋で滋さんが撮
影された写真を、多くの方に見ていただく機会があり、私も参加させていただき
ました。
私自身もこのバッジを既に付けています。そういう中で野党の支持者の皆さん
にも、そしてこのバッジが日本国民全体の意思であるということを、私も伝えて
いきたいと申し上げ、立憲民主党としての私のご挨拶にさせていただきます(拍
手)。
◆悲しみを共有して全力で取組む
金子道仁(日本維新の会拉致対策副本部長、参議院議員)
本日は、家族会・救う会・拉致議連の共催による国際セミナーの開催、おめで
とうございます。
様々な働きを通して、拉致問題を決して風化させることなく、益々この問題の
解決に向けて我々も政党を超えて、一致してこの課題に取り組んでいくことをお
伝えして、ご挨拶といたします。
今週イスラエルから拉致被害者の家族が3名来日しました。火曜日には拉致議
連の皆様のご厚意で、無事に家族との交流会、意見交換、親睦会を開かせていた
だきました。ハマスによる人質の拉致、このような国際人道法違反の行為が世界
で続いていることにつき、悲しく辛い思いがあります。
北朝鮮による拉致問題もそうです。すべての拉致問題は国際人道法に違反する、
決して容認することのできない行為であることを改めて表明し、国際社会が一致
してこの問題解決に取組んでいくことの大切さを、改めて感じています。
火曜日に解放の希望を伝えったその夜、残念なことですが1名の人質が亡くなっ
たというイスラエルの報道がありました。その家族はすぐに帰国し、悲しい結果
を迎えることになりました。
翌日、再びその家族の皆さんとお会いした時、悲しさを超えて、しかし希望を
持ちながら前を向く姿を見させていただきました。家族の方々の苦しみ、痛みを
改めて見る時に、拉致問題というのは家族にとっては何年経っても決して風化す
ることのない辛く、苦しいことなんだということを改めて思わされたのと共に、
北朝鮮による拉致問題の解決に向けて、私たちも家族と同じ思いを持って取り組
んでいくことの大切さを実感した次第です。
この拉致問題はわが国の大事な政治的課題です。しかし、政治的課題である以
上に、家族の皆さまにとっては、大切な家族と未だに再会できない深い悲しみに
ある。その思いを私たちも共有しながら、その心、思いを忘れることなく、全力
で拉致問題に取組んでいきたい。
我々、日本維新の会は野党第2党であり、力も足りませんが、小さくとも扉を
たたき続けて、できることは何かを探し続けて、拉致問題の解決に向けて微力な
がら全力で取組みたいということをお誓いして、私の挨拶とさせていただきます。
本日はおめでとうございます(拍手)。
◆「全拉致被害者救出」という文言が政府の足かせになってはいけない
川合孝典(国民民主党拉致問題対策本部長、参議院議員)
家族会、救う会、そして本日お集まりの皆さま、大変ご苦労様です。
セミナーの開催に当たり、一言、国民民主党としての私たちの考え、思いを述
べさせていただきます。
私はこの拉致問題に関して、すでに30年前から取組みを行っています。拉致
が公式に認められる前からこの問題に向き合ってきました。かつて民社党という
政党がありましたが、民社党の活動の中で、「拉致はある」、「拉致はある」と
言い続けてきました。私にとっては議員としてだけではなく、社会人としての人
生の中で拉致問題の解決はライフワークでした。
岸田総理が、これまで拉致・核・ミサイルの3点セットでの解決を政府として
掲げてきた中で、核とミサイルは事実上北朝鮮の動きを止められない状況があり
拉致問題を特出しする形で、拉致問題だけに集中して、次元を上げて取組むとおっ
しゃいました。去年のことで、涙が出るほど嬉しかったことを覚えています。
それから1年、様々な難問、国際情勢の変化の中で、政府の拉致問題への取組
みが変わってきました。難しい状況であることは我々も承知していますが、他方
この1年間、目に見える形での打開策、動きというものが全く見えてこない。こ
のことに対して、おそらくここにお集まりの皆さんも憤りや苛立ちを感じておら
れると思います。
私たちもこうした状況の中で、今何ができるのかを必死になって考えているの
が今の状況です。我々国民民主党は、何かできることはないのかということで、
拉致被害者救出のための署名の取組みを進めています。この4年間だけでも34
0万筆を超える署名を、拉致問題が起こった後に生まれた若い人たちにもご協力
をいただいて、全国の駅頭で署名活動を進めています。
セミナー等様々な行事が行われているのと同時に、国民の皆様に拉致問題の記
憶をしっかりと止めていただく、風化させることのない取組みとして、我々にも
できる取組みを行っています。
当然のことながら拉致被害者全員の即時一括帰国をめざすことについては是非
とも実現させなければならないことです。拉致・核・ミサイルの3点セットとい
う高いハードルが、拉致問題の解決に向けた取組みの一つの障害になっていたと
私自身は認識しています。
全員を取返すのは必要なことですが、一方で政府認定拉致被害者はごくわずか
であり、特定失踪者として実際には多くの方々が北朝鮮に止め置かれていること
も指摘されています。一体どれだけの方が、全拉致被害者が見えない状況の中に
あって、この「全拉致被害者を救出する」というこの文言のために、政府の救出
に向けた取組みの足かせになってはいけないと私は思っています。
従って、「全員を取り戻す」という決意のもと、今すぐにでもできることは一
体何なのかということも含めて、皆様と知恵を出し合っていきたいと思います。
そうした取組みの一翼を私たち国民民主党にも担わせていただきたいと思います。
決して我々はあきらめません。
皆さんと共に、すべての拉致被害者を一日も早い帰国をめざして全力で取組む
ことをお誓いして、皆様へのメッセージとさせていただきます。共に頑張りましょ
う。ありがとうございました(拍手)。
◆参加議員紹介
北村経夫(拉致議連事務局長、参議院議員)
今日ご出席いただきました国会議員の先生方をご紹介します。
まず、政府から。
林 芳正・拉致問題担当大臣、内閣官房長官(拍手、以下略)
次に各党代表の先生方。
加藤勝信・自民党拉致問題対策本部常任顧問
三浦信祐・公明党拉致問題対策委員会事務局長
泉 健太・立憲民主党代表
金子道仁・日本維新の会拉致対策副本部長
川合孝典・国民民主党拉致問題対策本部長
次に拉致議連の役員の皆さま。
山谷えり子・拉致議連会長代行
松原 仁・拉致議連幹事長
塚田一郎・拉致議連幹事長代行
笠 浩史・拉致議連事務局長代行
次に衆議院の先生方。
杉田水脈先生
宮路拓馬先生
高木 啓先生
鈴木英敬 先生
和田有一朗先生
吉田真次先生
参議院の先生方。
石井苗子先生
青山繁晴先生
永井 学先生
堂込麻紀子先生
衛藤晟一先生
以上です。ありがとうございました(拍手)。
(5につづく)
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
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