救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の新運動方針について1(2024/03/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.03.13)

  家族会・救う会は、3月12日に、文京区民センターにおいて「東京連続集
会127」を開催しました。以下はその報告です。

■家族会・救う会の新運動方針について1

横田拓也(家族会代表、横田めぐみさん弟)

◆今回の運動方針は大きく対話路線に舵を切ったが
 皆様こんばんは。

 本日もお忙しい中、東京集会にお集まり頂くと共に、必ず北朝鮮による日本人
拉致問題を解決するんだという意志をもって共に戦って下さることに心から感謝
致します。

 家族会・救う会は先月2月25日に合同会議を開催し、今年度の新たな運動方針
を決めました。

 既に救う会のホームページにも情報公開されていますし、当日の様子は多くの
報道でも取り上げて頂きました。

 今回の運動方針は一言で言えば、家族会・救う会は大きく対話路線に舵を切っ
たと言うことです。

 しかし、最初にお断りと確認をさせて頂く点として、家族会・救う会が無条件
で対話路線に舵を切ったのではないことを改めて申し上げておきます。

◆苦渋の判断の末、「独自制裁を解除することに反対しない」を盛り込んだ

 今年度の新たな運動方針は「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一
括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を行うことと、わが国がかけている独
自制裁を解除することに反対しない」という内容です。この「わが国がかけてい
る独自制裁を解除することに反対しない」と言う部分を新たに盛り込みました。

 苦渋の判断の末、新しい運動方針を決めました。各地の救う会の方からは疑問
の声も上がりました。私たち拉致被害者家族は苦しい判断でした。北朝鮮による
日本人拉致問題は、加害者が北朝鮮で、被害者が日本国であり私たち日本人です。
これほど単純明快な構図はありません。

 その被害者である私たちが加害者側に譲歩して制裁解除することに反対しない、
対話をしましょうと言うことは通常であれば考えられません。私たちはこれまで
一貫して北朝鮮への強い制裁を課すことを日本国内はもちろん国際社会に訴えて
来ました。

 過去に遡れば、家族会・救う会は万景峰号入港反対デモを行い、「家族を帰せ!」
「船は帰れ!」と叫び続けました。どんな苦しい思いで、どれほど必死な気持ち
でとりわけ親世代の拉致被害者家族が声を上げたことでしょうか。

 一方で、親世代の高齢化は進み、有本明弘さん95歳と横田早紀江88歳の二人だ
けがギリギリのところで戦っている現状があります。親世代が健在の内に再会さ
せる必要があります。

 こうした背景から、譲歩する悔しさを押し殺して、対話路線に舵を切ることの
苦しい思いと悔しい思いを理解して欲しいと思います。

◆岸田総理に、方針変更には2つの前提条件があると報告

 3月4日、家族会・救う会は岸田首相と首相官邸で面会をしました。その席で私
から、「個人の立場では、北朝鮮への感情は”怒り”、”憎しみ”、”敵対心”、”
恨み”しかありません。それでも拉致被害者家族の親世代である有本明弘さんと
横田早紀江が自分達の家族との再会を実現させることを優先させるために大きく
方針を変えた次第です。

 但し、家族会・救う会は無条件で日本が北朝鮮に課している独自制裁解除に賛
成している訳ではないことを改めてこの場でもお伝えします。全拉致被害者の即
時一括帰国が実現すること、そしてそれには親世代が健在・存命の内に果たされ
なければならないというタイムリミットを設けていることを前提条件としていま
す。

 仮に、親世代が健在・存命の内に全拉致被害者の即時一括帰国が果たされなけ
れば、私たちは日朝国交正常化交渉には全面的に反対を表明し、日本が課してい
る北朝鮮への独自制裁の更なる強化を具体的に求めることになります」と伝えま
した。

 こうした動きがある中で、私たちを支えて下さっている超党派の国会議員によ
る「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」とは
別の議連では、あたかも北朝鮮当局の意を汲むかの様な動きをしている実情があ
り、単純に独自制裁の解除だけを容認するような流れさえありました。

 その集まりに出席されていた良識ある国会議員の方から、「北朝鮮に誤った理
解を送るべきではない」との声が上がり、当初提示された内容からは大きくトー
ンが修正された形になりましたが、私たちはもちろん国内の世論がこうした受け
入れられない相手を手助けするかのような動きに注意を払う必要があることを認
識するべきだと思います。

◆「部分的解決」や「段階的解決」は求めていない

 私たちが要求している点を繰り返し申し上げます。全拉致被害者の即時一括帰
国です。「部分的解決」や「段階的解決」は求めていません。また「合同調査委
員会」や「連絡事務所」の設置も求めていません。調査する必要が無いからです。
北朝鮮当局は拉致被害者を24時間厳重監視下で誰がどこで何をしているかを把握
しています。どこにいるか分からないという欺瞞の前提に立ち、いつもの時間稼
ぎのための騙しの謀略に絶対に乗ってはなりません。

 そして解決には親世代が健在な内にという時間的制約を設けています。仮に親
世代が他界した後に拉致被害者を帰国させたとしても解決とは見なすことは出来
ません。その場合、日朝国交正常化交渉に全力で反対を表明します。独自制裁強
化を求めることになります。こうした私たちの考え方に、どうか一致団結してご
支援頂けますよう宜しくお願い致します。

 日本政府におかれましては、要求の水準を下げることなく、そして北朝鮮当局
に騙されることなく毅然とした外交をお願いすると共に、首脳会談開催で両国が
明るい未来を描ける平和的解決を目指して欲しいと思います(拍手)。

横田哲也(家族会事務局次長、横田めぐみさん弟)

◆安易な妥協はしないでほしい

 皆さん、こんばんは。3月4日に、横田拓也家族会代表、飯塚事務局長、私、
有本明弘さん、私の母の横田早紀江の5人と、そして西岡救う会会長が総理官邸
に赴き、岸田首相並びに林拉致問題担当大臣と面会させていただきました。

  その場には外務省の鯰(なまず)アジア大洋州局長もおられましたが、家族
会からは改めて、連絡事務所の設置や合同調査委員会の提案があっても受け入れ
ないでほしいとお伝えしました。

 その背景は、これまでの日朝首脳会談で当時の外務省の高官が、日本人を救出
することよりは、日朝国交正常化を優先したのではないかと思われるようなこと
がありましたので、総理の前で局長にそういう懸念を表明しました。

 今後、この運動方針の先に日朝首脳会談が行われたとして、間違いなく日本に
対して謀略を仕掛けてくることが推察されます。具体的な例としては、シンボリッ
クな存在である横田めぐみだけを返して、あとは死んでいたとするようなことで
す。

 逆もあります。多くの人は返すとして、北朝鮮に不都合な人は返さない等、色
々なことがあると思います。場合によっては、「死亡した」という情報も出すか
もしれませんし、また「偽遺骨」が出るかもしれませんが、その際日本政府は絶
対に引き下がらないで、明らかな証拠が示されない限りは真相を追及してほしい
と思います。決して安易な妥協はしないでほしいと思います。

 また、日本国は北朝鮮によって主権を侵害され、自国民の人命や人権が蹂躙さ
れているという事実を今一度確認した上で、怒りをもって交渉に応じてほしいと
お願いしました。

◆これが最後のチャンスではないか

 今回、能登地震に際して「岸田文雄閣下」という見舞電報があったり、金与正
のコメントがあったように今がチャンスかもしれません。一方日本を騙そうとし
ているのかもしれません。

 そして有本のお父さんや私の母の年齢を考えますと、これが最後のチャンスだ
と捕えています。岸田首相は、結果を出すよう金正恩を説得して、両国が明るい
未来に向かえるように、是非結果を出してほしいと思っています(拍手)。

(2に続く)

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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿

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