救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会が米国国連大使と面会(2024/04/19)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.04.19)

  家族会・救う会は4月18日、来日中のトーマスグリーンフィールド米国連
大使と首相官邸で面会しました。林芳正官房長官も参加。
 面会者は、家族会から横田拓也代表を初め、飯塚耕一郎さん、横田早紀江さん、
横田哲也さん、有本明弘さん、救う会から西岡力会長。
 以下は、横田拓也さん、哲也さんの発言です。

■家族会・救う会が米国国連大使と面会



 家族会代表の横田拓也と申します。

 本日は大変お忙しい中、家族会・救う会との面会のお時間を作って頂き感謝致
します。

 大使には、これまでも日本・米国・豪州・韓国・EU共催による拉致問題に関す
る国連シンポジウムに多大なるご支援とお力添えを賜っている事へ、重ねてお礼
申し上げます。

 今、国際社会は”一方的な暴力による現状変更”が追認されてしまいそうな危
機的状況にあります。この一方的な暴力により、被害を受ける側の人々は家族の
絆・社会インフラ・文化・歴史・言語、様々なものが破壊し尽くされ、見えてい
るもの以上の苦痛を強いられています。民主主義を大切にする日米が中心となり、
こうした暴挙へ強く抗議し、加害者側に強く迫る必要があります。民主主義を根
幹とする国々がいかに結束するかが求められています。

 日本においても、北朝鮮による日本人拉致事件は46年、50年近く前から一方的
な暴力による現状変更、つまり拉致の実行により家族の絆や拉致被害者本人とそ
の家族の人権が著しく侵害されており、正に当事者の問題です。

 北朝鮮は2002年9月に平壌で開催された日朝首脳会談の席で、当時の金正日委
員長が日本人拉致の実行を初めて認めました。5人の拉致被害者本人が日本に帰
国する事が出来、2004年にそのご家族が日本に帰国する事が出来ました。

 何故北朝鮮は日本人拉致事件の犯行を認めたのか、何故拉致被害者を帰国させ
る事を決断したのか。北朝鮮が人権問題解決のために好意的に行動した訳ではな
く、当時の米国ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と名指しし、今にも北朝鮮を攻撃
しようかと言う環境が彼らを「対話」に導いたのです。つまり、彼らが対話に出
てくるには強力な圧力が必要なのだと言う事を改めて確認する必要があります。

 この点において、民主主義を基盤とする国々が暴力をふるう国々に譲歩しては
ならない事を確認する必要があります。

 一方、北朝鮮を利する国が北朝鮮の制裁逃れを監視する国連の専門家パネルが
活動を停止するための不名誉な行動を推進し、北朝鮮の暴挙を野放しさせようと
しています。こうした動きに民主主義国家が結束して対抗策を早急且つ具体的に
講じて行く必要があります。

 私達家族会・救う会は今年度新たな運動方針を作成しました。「親の世代の家
族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を
行うことと、わが国がかけている独自制裁を解除することに反対しない」という
ものです。

 残された”親世代”の高齢化は現実の問題であり、残された時間がありません。
時間的制約のある人権・人道問題です。

 国際社会が課している制裁を逸脱しない範囲で、全拉致被害者の即時一括帰国
を北朝鮮が約束するのであれば独自制裁解除には反対しないという主旨です。こ
の方針をどうか理解して欲しいと思います。

 全拉致被害者の即時一括帰帰国が叶うまで、米国におかれましては北朝鮮への
制裁を緩めることなく、そして日本との連携強化を図り、そして私達家族会・救
う会へのご支援を引き続き賜りますよう宜しくお願い致します。

有難うございました。

横田哲也さん

 人類普遍の価値である「自由」・「人権」・「法の支配」が北朝鮮には存在せ
ず、日本人拉致被害者だけでなく、北朝鮮国民も日々、虐げられ、場合によって
は処刑されている。

 こういった地獄から日本人拉致被害者を一日も早く解放し、母国の地を踏ませ
たいと思う。

 金正恩、そして北朝鮮政府にとっては米国そして国連による圧力が解決に向け
ての近道だと思うので、引き続き北朝鮮への働きかけをお願いしたい。

以上


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