家族会・救う会・拉致議連が訪米(2024/04/29)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.04.29)
■家族会・救う会・拉致議連が訪米
4月29日から5月4日まで家族会・救う会・拉致議連は米国、ワシントン
DCを訪問する。家族会・救う会は2001年以来、毎年、訪米して拉致被害者救
出への支援を求めてきた。新型コロナウィルスまん延のため2019年5月以来、
3年間訪米できなかったが、昨年5月訪米した。今回は1年ぶりの訪米となる。
参加者は家族会から横田拓也代表、飯塚耕一郎事務局長、救う会から西岡力会
長、島田洋一副会長(以上2名は28日に先乗りし独自日程をこなす)、拉致議
連から古屋圭司衆議院議員(訪米団団長)山谷えり子参議院議員、塚田一郎衆
議院議員、北村経夫参議院議員、政府拉致対策本部から平井康夫内閣審議官、
井関至康内閣参事官(政策企画室長)ほか4名、外務省から前田修司北東アジ
ア第二課長です。
米政府(NSC、国務省、財務省)、議会、シンクタンク専門家とNGOリーダーと
面会してして、昨年5月以降の拉致問題を巡る日朝間の動き、今年2月に決め
た新運動方針「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現
するなら、我が国が人道支援を行うことと独自制裁を解除することに反対しな
い」について説明し、理解と支援を求める予定です。
訪米団は事前に英訳した訪米声明を面会者にお渡しします。ここで、その日本
語原文を紹介します。
■ 訪米団声明
尊敬するアメリカ合衆国の政府、議会、専門家の皆さま
昨年5月に続き再度、訪米し、皆さまにお目にかかれること感謝致します。こ
の間の北朝鮮による日本人拉致問題をめぐる状況をお伝えします。
昨年5月27日の国民大集会の挨拶で、岸田文雄首相は「時間的制約のある拉致
問題は、ひとときもゆるがせにできない人権問題」と表現を強めた上で、「首
脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と
述べた。
すると、僅か2日後の29日、北朝鮮は外務次官が談話を出し、「27日、日本の
岸田首相がある集会で朝日首脳間の関係を築いていくことが大変重要であると
発言し、朝日首脳会談の早期実現のために高位級協議を行おうとする意思を明
らかにした」と岸田発言を引用した上で、「朝日両国が互いに会えない理由が
ない」と応えた。
北朝鮮が対外メッセージを出すときには、必ず金正恩委員長の決裁が必要だが、
それが週末のわずか1日半で行われた。岸田首相の発言に素早く回答をせよと
いう金正恩委員長の特別指示があったことは間違いない。日朝間の水面下の接
触・交渉がその前後から本格化したと見るべきだ。
今年に入り北朝鮮は公開的に岸田政権へ接近した。今年1月5日に金正恩委員長
は岸田首相宛に能登半島大地震へのお見舞い電報を送ってきた。電報には岸田
文雄「閣下」という表現があり、その部分を含む全文が朝鮮労働党機関紙「労
働新聞」に掲載された。2月15日には金正恩委員長の妹である金与正副部長が
談話を出して、拉致は解決済みとしながらも岸田首相の訪朝の可能性に言及し
た。
ところが、3月の下旬、突然、北朝鮮は対日姿勢を硬化させ、1週間に4回高
官の談話などを出して日本とのいかなる接触も交渉も拒否する、と表明した。
北朝鮮は過去に南北首脳会談や米朝首脳会談の前に、会談を止めるというブ
ラフをしかけた前例がある。今回の日朝会談拒否談話もブラフである可能性が
高い。なぜなら、彼らが会談拒否の理由に挙げている官房長官や首相の発言は
従来と全く同じものだからだ。水面下の会談で日朝首脳会談前の米支援とか、
被害者を返す見返りに現金が欲しいなどという無理な要求をし、それを日本が
拒否をしたので揺さぶりをかけてきたのかもしれない
家族会・救う会は2月25日「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一
括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を行うことと独自制裁解除に反対し
ない」という新しい運動方針を決めた。昨年の人道支援に反対しないに加えて、
北朝鮮船舶の日本への入港や朝鮮総連幹部の北朝鮮往来などをはじめとする独
自制裁解除にも反対しないことを付け足した。これらは不法な核実験、弾道ミ
サイル発射を理由に科せられている国連制裁には含まれない。ただし、繰り返
し強調しているようにそれには「親の世代が存命うち」という期限がある。家
族会メンバーの親の世代はわずか二人となり、横田めぐみさんの母早紀江さん
は88歳、有本恵子さんの父の明弘さんは95歳だ。運動方針ではこのお二人がも
し被害者に会えぬまま他界してしまう場合を想定し、「もし、この期限内に全
拉致被害者の一括帰国が実現しなかった場合、私たちは強い怒りを持って独自
制裁強化を求める」とも書いた。
この運動方針を皆さまにご理解いただき、またご支援いただきたいと願ってい
ます。
2024年4月29日 家族会・救う会・拉致議連訪米団一同
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■家族会・救う会・拉致議連が訪米
4月29日から5月4日まで家族会・救う会・拉致議連は米国、ワシントン
DCを訪問する。家族会・救う会は2001年以来、毎年、訪米して拉致被害者救
出への支援を求めてきた。新型コロナウィルスまん延のため2019年5月以来、
3年間訪米できなかったが、昨年5月訪米した。今回は1年ぶりの訪米となる。
参加者は家族会から横田拓也代表、飯塚耕一郎事務局長、救う会から西岡力会
長、島田洋一副会長(以上2名は28日に先乗りし独自日程をこなす)、拉致議
連から古屋圭司衆議院議員(訪米団団長)山谷えり子参議院議員、塚田一郎衆
議院議員、北村経夫参議院議員、政府拉致対策本部から平井康夫内閣審議官、
井関至康内閣参事官(政策企画室長)ほか4名、外務省から前田修司北東アジ
ア第二課長です。
米政府(NSC、国務省、財務省)、議会、シンクタンク専門家とNGOリーダーと
面会してして、昨年5月以降の拉致問題を巡る日朝間の動き、今年2月に決め
た新運動方針「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現
するなら、我が国が人道支援を行うことと独自制裁を解除することに反対しな
い」について説明し、理解と支援を求める予定です。
訪米団は事前に英訳した訪米声明を面会者にお渡しします。ここで、その日本
語原文を紹介します。
■ 訪米団声明
尊敬するアメリカ合衆国の政府、議会、専門家の皆さま
昨年5月に続き再度、訪米し、皆さまにお目にかかれること感謝致します。こ
の間の北朝鮮による日本人拉致問題をめぐる状況をお伝えします。
昨年5月27日の国民大集会の挨拶で、岸田文雄首相は「時間的制約のある拉致
問題は、ひとときもゆるがせにできない人権問題」と表現を強めた上で、「首
脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と
述べた。
すると、僅か2日後の29日、北朝鮮は外務次官が談話を出し、「27日、日本の
岸田首相がある集会で朝日首脳間の関係を築いていくことが大変重要であると
発言し、朝日首脳会談の早期実現のために高位級協議を行おうとする意思を明
らかにした」と岸田発言を引用した上で、「朝日両国が互いに会えない理由が
ない」と応えた。
北朝鮮が対外メッセージを出すときには、必ず金正恩委員長の決裁が必要だが、
それが週末のわずか1日半で行われた。岸田首相の発言に素早く回答をせよと
いう金正恩委員長の特別指示があったことは間違いない。日朝間の水面下の接
触・交渉がその前後から本格化したと見るべきだ。
今年に入り北朝鮮は公開的に岸田政権へ接近した。今年1月5日に金正恩委員長
は岸田首相宛に能登半島大地震へのお見舞い電報を送ってきた。電報には岸田
文雄「閣下」という表現があり、その部分を含む全文が朝鮮労働党機関紙「労
働新聞」に掲載された。2月15日には金正恩委員長の妹である金与正副部長が
談話を出して、拉致は解決済みとしながらも岸田首相の訪朝の可能性に言及し
た。
ところが、3月の下旬、突然、北朝鮮は対日姿勢を硬化させ、1週間に4回高
官の談話などを出して日本とのいかなる接触も交渉も拒否する、と表明した。
北朝鮮は過去に南北首脳会談や米朝首脳会談の前に、会談を止めるというブ
ラフをしかけた前例がある。今回の日朝会談拒否談話もブラフである可能性が
高い。なぜなら、彼らが会談拒否の理由に挙げている官房長官や首相の発言は
従来と全く同じものだからだ。水面下の会談で日朝首脳会談前の米支援とか、
被害者を返す見返りに現金が欲しいなどという無理な要求をし、それを日本が
拒否をしたので揺さぶりをかけてきたのかもしれない
家族会・救う会は2月25日「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一
括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を行うことと独自制裁解除に反対し
ない」という新しい運動方針を決めた。昨年の人道支援に反対しないに加えて、
北朝鮮船舶の日本への入港や朝鮮総連幹部の北朝鮮往来などをはじめとする独
自制裁解除にも反対しないことを付け足した。これらは不法な核実験、弾道ミ
サイル発射を理由に科せられている国連制裁には含まれない。ただし、繰り返
し強調しているようにそれには「親の世代が存命うち」という期限がある。家
族会メンバーの親の世代はわずか二人となり、横田めぐみさんの母早紀江さん
は88歳、有本恵子さんの父の明弘さんは95歳だ。運動方針ではこのお二人がも
し被害者に会えぬまま他界してしまう場合を想定し、「もし、この期限内に全
拉致被害者の一括帰国が実現しなかった場合、私たちは強い怒りを持って独自
制裁強化を求める」とも書いた。
この運動方針を皆さまにご理解いただき、またご支援いただきたいと願ってい
ます。
2024年4月29日 家族会・救う会・拉致議連訪米団一同
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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿
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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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