救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「拉致問題に関する国連シンポ」における横田代表の発言(2024/06/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.06.28)

 昨日6月27日、日本・米国・豪州・韓国・EU共催による「拉致問題に関する
オンライン国連シンポジウム」が開催されました。以下は横田拓也・家族会代表
の発言です。

■「拉致問題に関する国連シンポ」における横田代表の発言

 皆様こんばんは、そしておはようございます。

 家族会代表の横田拓也と申します。

 本日、日本・米国・豪州・韓国・EU共催による「拉致問題に関するオンライン
国連シンポジウム」開催により、北朝鮮に対して速やかに全拉致被害者を解放せ
よとの結束したメッセージを発せられることに感謝致します。

 危機的な食料不足、悲惨且つ脆弱な医療環境、発言の自由・移動の自由・思想
の自由、全ての自由を奪われた中で日々生き延びている2500万の罪の無い北朝鮮
国民の皆様を救い出すために、そして複数の国にわたって拉致された全被害者を
取り戻すために一致団結した行動をとる事、そして「声なき声」に耳を傾ける努
力を行っている事に感謝致します。

 多くの人々がまともな食事をとる事が出来ない一方で、北朝鮮当局は核開発と
度重なる弾道ミサイル発射に明け暮れ、人々の人権を犠牲にした上で先軍政治を
続けています。親子三代が掲げている目標である「肉の入ったスープと白いご飯」
を見る事さえ出来ない多くの苦しむ北朝鮮国民がいる中で、高級な衣装を身にま
とい父親の金正恩委員長と同行するキム・ジュエ氏の姿を見る時、この異様なコ
ントラストが当たり前であって良いのかと単純に思います。

 彼ら特権階級が住む家の窓から、苦しむ人々の姿は見えないのでしょうか。車
で移動する際に窓の外にいる人々の絶望の表情、恐怖に苦しめられ、明るい未来
の断片も想像する事さえ出来ない国民の姿を、見て見ぬふりをどうして出来るの
だろうかと思います。

 国際社会から人権侵害の首謀者として名指しで非難されている現実を、キム・
ジュエ氏はどの様に捉えているのでしょうか。金正恩委員長、一国のリーダーと
して、一人の父親として誇れる存在になるべきではないでしょうか。

 家族会・救う会は新しい運動方針を作成しました。

 「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、我
が国が人道支援を行うことと、わが国がかけている独自制裁を解除することに反
対しない」というものです。

 家族会の親世代で健在な方は有本恵子さんの父明弘さん95歳、横田めぐみの母
早紀江88歳の二人だけです。私達は親世代が健在の内に拉致被害者本人と日本で
再会することを強く求めています。時間的制約がある問題です。

 万が一、親世代が健在の内に再会が果たせない事態が起きた場合、私達は対話
局面を改め再び制裁強化に軸足を移し、日本政府に対し新たな北朝鮮への独自制
裁強化を求めます。日朝国交正常化に対しても強く反対する事になります。

 私達の要求は「全拉致被害者の即時一括帰国」です。「部分的解決」や「段階
的解決」は求めていません。日朝両国に「調査委員会」や「合同事務所」設置も
求めていません。北朝鮮の時間稼ぎと幕引きの手口に乗ってはなりません。北朝
鮮当局は厳重な監視下で全拉致被害者が「誰が・いつ・どこで・何を」している
かを把握しています。居場所が分からないと言う事はないのです。

 こうした点を日本政府はじめ各国政府は見誤ることなく北朝鮮と強く外交交渉
を進めて欲しいと思います。

 国際社会は「一方的な暴力による現状変更」を絶対に許してはなりません。日
本においては46年前に、主権国家に北朝鮮の工作員が侵入し、無実の13歳の少女
を拉致したまま人質外交を続けています。

 私は声を大にして言います、「北朝鮮よ、姉横田めぐみを帰せ!」、「全拉致
被害者を速やかに解放せよ」と。

 拉致問題の解決なくして両国に明るい未来は訪れません。金正恩委員長におい
ては、過去の代で実行された忌まわしい人権侵害である拉致問題をあなたの手で
解決させ、明るい未来を手にする事が出来るよう勇気ある英断をして欲しいと思
います。娘のキム・ジュエ氏に希望の持てる将来を与える決断をして欲しいと思
います。

 本日のシンポジウムを共催頂いた各国の皆様、北朝鮮が拉致問題を解決しない
限り決して制裁の手を緩める事が無いよう改めて結束して下さい。

 そして自分達の家族や兄弟との再会を願う勇気ある皆様、絶対に諦めることな
く言葉を武器にして戦い続けましょう。私も先頭で声を上げ続けます。必ず勝利
を勝ち取りましょう。

 関係する皆様のお力添えに感謝致します。本日は有難うございました。

 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

以上

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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿

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