北朝鮮、日韓の救出のための連携を非難(2000/05/05)
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■ 北朝鮮、日韓の救出のための連携を非難
既に報じたように4月18日、日韓の被拉致者救援組織はソウルで合同記者会見を行
い、被拉致者救出のための日韓の連携を進めていくことを発表しましたが、これに対
し北朝鮮の国営中央通信は4月26日、以下のような非難の論評を発表しました。
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(文章は日本で発行されている「朝鮮通信」(日本語ニュース)報道4月27日付)
【朝鮮通信=東京】26日の朝鮮中央通信は、日本の反共和国謀略団体である「被害
者家族連絡会」「日本人救出全国協議会」「地方議員の会」が18日、ソウルで南朝鮮
の「ら致者家族協議会」と共に、「ら北者の早期帰還」に向けて「協力」していくと
して、反共和国騒動に熱を上げていると報じ、次のように指摘した。
現在、朝日間政府級会談が行われているときに、日本軍国主義勢力と南朝鮮の反共
保守勢力による反共和国謀略策動は、共和国の尊厳を損ない国際的に孤立させ、日本
と南朝鮮人民のなかに反共和国感情を吹き込むことで、朝日会談を霧散させ、国の分
裂を永久化することに、その下心がある。
日本と南朝鮮の反共和国勢力はありもしない「ら致」「ら北」者間題を騒ぐ前に、
朝鮮を侵略して数百万の青壮年をら致し、死の苦役と戦場で犠牲を強いた罪悪につい
て謝罪すべきであり、抑留した非転向長期囚を速やかに共和国へ送還すべきである。
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このような論評が出るときは北朝鮮当局がある程度深刻に受け止めていることの証
拠です。今後さらに連携を進める必要があると思います。また、こういう言い方をし
ている相手に対し、いつまでも話し合いだけをしようとすることは無意味ではないで
しょうか。野中広務自民党幹事長の言葉を借りれば「20世紀に起きたことは20世紀中
に解決」すべきであり、期限を切って経済制裁などを行う断固たる姿勢が早急に確立
されるべきだと思います。(荒木)
■ 4月18日日韓合同記者会見における安牧師家族の訴え
今回の国民大集会で夫人が来日された安承運牧師拉致事件について、ソウルでの記
者会見で発表されたご家族の訴えの文章を掲載します。安牧師は1995年に中国の延吉
市で拉致されました。
安承運牧師の拉致事件以来、すでに5年の歳月が流れました。もはや世の人々の記
憶の中から失われていく時期です。これまで家族は心的な苦痛と漠々たる気持ちの中
でただ祈り続けているというのが実状です。中国捜査当局は本格的に捜査に着手し、
捜査した結果で「北朝鮮拉致班」3名と朝鮮族中国人3名を検挙調査し、主犯に実刑を
宣告して拉致犯行に対する事件を終結した状態です。これによってこの事件は明白な
拉致事件であることが明らかになったのです。
この事件の発生以後、北朝鮮中央放送と韓国の週刊誌には安承運牧師が平壌のボン
ス教会で礼拝する姿が報道されました。しかし、5年余の時が経った今では何の消息
も聞こえてこなくなりました。夫と父親を失った家族は悲しみに暮れているばかりで
す。
これまで政府は自国民が拉致された状況の中で何の努力もせず傍観してきました。
もちろん南北が対峙している特殊な状況であることは私たち家族も理解しますが、私
たち家族の苦痛も政府は理解せねばならないはずです。
しかし、この6月南北頂上会談が開かれることとなり、和解の雰囲気が高まってき
ました。私たち家族はこの機会に民間、宗教界、政府、そして人権尊重の次元で一日
も早い安承運牧師の送還努力が行われねばならないと考えます。
これにあたり私たち安承運牧師の家族は政府に次のように訴えます。
1、安承運牧師が送還されるよう多角的に最善の努力を傾注することを強く訴えま
す。これはいかなる理念、政治問題も離れて、単純に家族が再会しなければならない
からであります。
2、安承運牧師の生死確認並びに一度だけでも会う機会を作ってください。
3、頂上会談を通し被拉致者送還問題が挙論されることを強く訴えます。
安承運牧師家族一同
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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■ 北朝鮮、日韓の救出のための連携を非難
既に報じたように4月18日、日韓の被拉致者救援組織はソウルで合同記者会見を行
い、被拉致者救出のための日韓の連携を進めていくことを発表しましたが、これに対
し北朝鮮の国営中央通信は4月26日、以下のような非難の論評を発表しました。
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(文章は日本で発行されている「朝鮮通信」(日本語ニュース)報道4月27日付)
【朝鮮通信=東京】26日の朝鮮中央通信は、日本の反共和国謀略団体である「被害
者家族連絡会」「日本人救出全国協議会」「地方議員の会」が18日、ソウルで南朝鮮
の「ら致者家族協議会」と共に、「ら北者の早期帰還」に向けて「協力」していくと
して、反共和国騒動に熱を上げていると報じ、次のように指摘した。
現在、朝日間政府級会談が行われているときに、日本軍国主義勢力と南朝鮮の反共
保守勢力による反共和国謀略策動は、共和国の尊厳を損ない国際的に孤立させ、日本
と南朝鮮人民のなかに反共和国感情を吹き込むことで、朝日会談を霧散させ、国の分
裂を永久化することに、その下心がある。
日本と南朝鮮の反共和国勢力はありもしない「ら致」「ら北」者間題を騒ぐ前に、
朝鮮を侵略して数百万の青壮年をら致し、死の苦役と戦場で犠牲を強いた罪悪につい
て謝罪すべきであり、抑留した非転向長期囚を速やかに共和国へ送還すべきである。
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このような論評が出るときは北朝鮮当局がある程度深刻に受け止めていることの証
拠です。今後さらに連携を進める必要があると思います。また、こういう言い方をし
ている相手に対し、いつまでも話し合いだけをしようとすることは無意味ではないで
しょうか。野中広務自民党幹事長の言葉を借りれば「20世紀に起きたことは20世紀中
に解決」すべきであり、期限を切って経済制裁などを行う断固たる姿勢が早急に確立
されるべきだと思います。(荒木)
■ 4月18日日韓合同記者会見における安牧師家族の訴え
今回の国民大集会で夫人が来日された安承運牧師拉致事件について、ソウルでの記
者会見で発表されたご家族の訴えの文章を掲載します。安牧師は1995年に中国の延吉
市で拉致されました。
安承運牧師の拉致事件以来、すでに5年の歳月が流れました。もはや世の人々の記
憶の中から失われていく時期です。これまで家族は心的な苦痛と漠々たる気持ちの中
でただ祈り続けているというのが実状です。中国捜査当局は本格的に捜査に着手し、
捜査した結果で「北朝鮮拉致班」3名と朝鮮族中国人3名を検挙調査し、主犯に実刑を
宣告して拉致犯行に対する事件を終結した状態です。これによってこの事件は明白な
拉致事件であることが明らかになったのです。
この事件の発生以後、北朝鮮中央放送と韓国の週刊誌には安承運牧師が平壌のボン
ス教会で礼拝する姿が報道されました。しかし、5年余の時が経った今では何の消息
も聞こえてこなくなりました。夫と父親を失った家族は悲しみに暮れているばかりで
す。
これまで政府は自国民が拉致された状況の中で何の努力もせず傍観してきました。
もちろん南北が対峙している特殊な状況であることは私たち家族も理解しますが、私
たち家族の苦痛も政府は理解せねばならないはずです。
しかし、この6月南北頂上会談が開かれることとなり、和解の雰囲気が高まってき
ました。私たち家族はこの機会に民間、宗教界、政府、そして人権尊重の次元で一日
も早い安承運牧師の送還努力が行われねばならないと考えます。
これにあたり私たち安承運牧師の家族は政府に次のように訴えます。
1、安承運牧師が送還されるよう多角的に最善の努力を傾注することを強く訴えま
す。これはいかなる理念、政治問題も離れて、単純に家族が再会しなければならない
からであります。
2、安承運牧師の生死確認並びに一度だけでも会う機会を作ってください。
3、頂上会談を通し被拉致者送還問題が挙論されることを強く訴えます。
安承運牧師家族一同