救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

韓国家族会から小泉総理への手紙(2004/05/20)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.05.20-1)

 平成16年5月17日、韓国の拉致被害者家族会が、小泉総理の再訪朝に当たり、
以下のメッセージを平沼赳夫・拉致議連会長に託し、19日、平沼会長が小泉再訪朝
について面会した折、小泉総理に直接手渡しました。以下はその全文です。

■韓国家族会から小泉総理への手紙

小泉純一郎 日本国首相 閣下

 韓日間の友好親善と日本の国政にご尽力のことと存じ、衷心より敬意を表します。

 私どもは韓国から北朝鮮によって拉致された被害者の家族です。北朝鮮はすでに朝
鮮戦争中に82,959名の民間人を拉致し、戦争後にも数千名を拉致し、現在まで486名が
家族のもとに帰ることができずにおります。そして、いまだに拉致された被害者の安
否確認すらできない状態です。韓国の拉致被害者家族は愛する家族の安否でも確認し
たい心情で悲しい日々を送っています。また、家族が過去に受けた苦痛は言葉で表現
できません。

 日本の場合も横田めぐみさんをはじめとして北朝鮮によって拉致された人がおり、
その家族は長い間、たいへんな苦痛を味わってきたと承知しております。けれども、
首相閣下におかれては2002年9月北朝鮮を公式訪問し、日本人拉致事件について金正日
北朝鮮国防委員長から拉致事件を認めさせると同時に謝罪までさせるという業績を遺
されました。その後、拉致された日本人の中で5人が日本に帰ることができました。

 私ども韓国の拉致被害者家族はマスコミ報道を通じて5月22日から首相閣下におかれ
ては北朝鮮を訪問され北朝鮮に残された家族らを日本に連れてくるという消息を聞
き、多くの期待を持っております。私どもは今回首相閣下が北朝鮮を訪問されれば、
北朝鮮側から家族を受け取ると同時に、横田めぐみさんをはじめとする8人の安否確
認に関する正確な再調査約束を得て、その人たちの安否も確認されることを期待いた
します。

 また、日本の拉致被害者と被害者家族だけでなく韓国にも多くの拉致被害者がい
て、彼らの安否が確認されなければならず、彼らも自由意志に従って家族のもとに帰
って来られなければならないという事実を深くお考えになり、金正日北朝鮮国防委員
長に対してその部分についても人道的な要求をしてくださることを切に願います。私
の家族も韓国政府が拉致問題について日本の模範に従っていけるよう、今後より一層
積極的に努力させていただきます。

2004年5月17日
韓国・拉致被害者家族評議会 会長 崔 祐 英


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