中山発言についての全国協議会会長声明(2000/08/11)
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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▼来年の正月は拉致された人々が実家で家族とすごせるように、年内解決を!
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■中山発言についての全国協議会会長声明
中山正暉日朝議連会長の発言について
既に報道されている通り、8月8日に国会内で開催された日朝友好議員連盟の総会で
会長に選出された中山正暉代議士は総会後の記者会見で暴言を吐いた。その内容は次
のようなものである。
1、拉致問題について「1997年に警察庁が約20年前の行方不明事件をいきなり犯人も
特定せずに公表した。(北朝鮮の)だれが連れて行ったのを返してくれという話なら
分かるが、この問題は挙証責任が日本側にある」と指摘。「国交を正常化させ(日朝
両国が)関係を深くしていったら、おのずからそういう問題は明らかになっていくこ
とではないか。拉致を(交渉の)前提に置くと何も進展しなくなってしまう。その辺
の呼吸は微妙だ」と述べた。
2、「コメ支援は堂々と国交交渉の材料になる。いろいろな問題の解決の糸口になる」
と述べ、食糧支援を交渉促進に積極的に活用すべきだとの考え方を示した。
実は中山氏の暴言はこれだけではない。一昨年8月4日、拉致議連総会で亡命工作員
安明進氏が横田めぐみさんらを見たという証言をしたときも、中山氏は総会後記者に
対し「安氏は事件の時には九歳」と言って発言を疑問視し、「参考にはするが、将来
に意義がある話を進めていきたい」と、しきりに証言を否定しようとした。さらに
「被害者の親にも『生きた顔を見たければ』と穏当な方法での解決を説得している」
などと、まるで誘拐犯の脅迫のような発言をしていた。同時期に「警察はけしからん。
(拉致事件で)証拠があるのは辛光洙だけではないか」などの発言をしている。しか
し、中山氏自身が拉致の実行犯と認めている辛光洙が北朝鮮に送還されようとしてい
ることに対し、一切言及をしていない。
以上のような一連の言行からして、中山氏のスタンスはほとんど北朝鮮側のそれで
あると言っても過言ではない。このような人物が日朝「友好」議員連盟の会長に就任
し、その発言に内部から批判が起きないというのは、この議員連盟の本質がいかなる
ものかをも明確に示している。
中山氏のみならず、この間「亡命工作員の証言は信用できない」と言った元外務省
アジア局長、家族の必死の訴えを「吠える」と表現した野中広務自民党幹事長など国
交正常化を推進しようとする人々からは折に触れてこの種の暴言が発せられている。
現職の某外務省幹部も最近「拉致問題を棚上げした国交正常化は世論が許さないから
できない」という趣旨の、およそ外交の第一線にある者としての責任を抛擲したよう
な発言を家族に直接している。
拉致は重大な主権侵害、人権侵害である。そしてそれは金正日の意志によって行わ
れたものであり、北朝鮮国内の一部勢力がやったことではない。これは重大な主権・
人権侵害を許さないという断固とした姿勢が求められているのであって「信頼醸成」
などの言葉の入る余地のない問題である。また、安易な食糧支援は拉致問題棚上げの
メッセージを北朝鮮に与えることになるのは明白である。
付言するなら北朝鮮の飢餓は人為的なものである。ミサイルの開発費や金日成の死
体を安置する宮殿の造営費の一部を国民に回せば一人の餓死者も出ずに済むのである。
餓死者が出るのは政権に国民を救う意志がないからだ。したがって食糧援助はユダヤ
人が可哀想だと言ってヒトラーに援助するようなものである。私たちは北朝鮮に対し
て原則的な姿勢を貫くことこそが、拉致された人々を救出し、諸懸案を解決し、ひい
ては北朝鮮の国民を救うことになると確信している。中山氏の発言に断固たる抗議の
意志を表明し、私たちは「年内解決」の合い言葉のもと、中山氏らの動きと対決して
いく。各位のご理解とご支援を切にお願いする次第である。
平成12年8月11日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐 藤 勝 巳
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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■中山発言についての全国協議会会長声明
中山正暉日朝議連会長の発言について
既に報道されている通り、8月8日に国会内で開催された日朝友好議員連盟の総会で
会長に選出された中山正暉代議士は総会後の記者会見で暴言を吐いた。その内容は次
のようなものである。
1、拉致問題について「1997年に警察庁が約20年前の行方不明事件をいきなり犯人も
特定せずに公表した。(北朝鮮の)だれが連れて行ったのを返してくれという話なら
分かるが、この問題は挙証責任が日本側にある」と指摘。「国交を正常化させ(日朝
両国が)関係を深くしていったら、おのずからそういう問題は明らかになっていくこ
とではないか。拉致を(交渉の)前提に置くと何も進展しなくなってしまう。その辺
の呼吸は微妙だ」と述べた。
2、「コメ支援は堂々と国交交渉の材料になる。いろいろな問題の解決の糸口になる」
と述べ、食糧支援を交渉促進に積極的に活用すべきだとの考え方を示した。
実は中山氏の暴言はこれだけではない。一昨年8月4日、拉致議連総会で亡命工作員
安明進氏が横田めぐみさんらを見たという証言をしたときも、中山氏は総会後記者に
対し「安氏は事件の時には九歳」と言って発言を疑問視し、「参考にはするが、将来
に意義がある話を進めていきたい」と、しきりに証言を否定しようとした。さらに
「被害者の親にも『生きた顔を見たければ』と穏当な方法での解決を説得している」
などと、まるで誘拐犯の脅迫のような発言をしていた。同時期に「警察はけしからん。
(拉致事件で)証拠があるのは辛光洙だけではないか」などの発言をしている。しか
し、中山氏自身が拉致の実行犯と認めている辛光洙が北朝鮮に送還されようとしてい
ることに対し、一切言及をしていない。
以上のような一連の言行からして、中山氏のスタンスはほとんど北朝鮮側のそれで
あると言っても過言ではない。このような人物が日朝「友好」議員連盟の会長に就任
し、その発言に内部から批判が起きないというのは、この議員連盟の本質がいかなる
ものかをも明確に示している。
中山氏のみならず、この間「亡命工作員の証言は信用できない」と言った元外務省
アジア局長、家族の必死の訴えを「吠える」と表現した野中広務自民党幹事長など国
交正常化を推進しようとする人々からは折に触れてこの種の暴言が発せられている。
現職の某外務省幹部も最近「拉致問題を棚上げした国交正常化は世論が許さないから
できない」という趣旨の、およそ外交の第一線にある者としての責任を抛擲したよう
な発言を家族に直接している。
拉致は重大な主権侵害、人権侵害である。そしてそれは金正日の意志によって行わ
れたものであり、北朝鮮国内の一部勢力がやったことではない。これは重大な主権・
人権侵害を許さないという断固とした姿勢が求められているのであって「信頼醸成」
などの言葉の入る余地のない問題である。また、安易な食糧支援は拉致問題棚上げの
メッセージを北朝鮮に与えることになるのは明白である。
付言するなら北朝鮮の飢餓は人為的なものである。ミサイルの開発費や金日成の死
体を安置する宮殿の造営費の一部を国民に回せば一人の餓死者も出ずに済むのである。
餓死者が出るのは政権に国民を救う意志がないからだ。したがって食糧援助はユダヤ
人が可哀想だと言ってヒトラーに援助するようなものである。私たちは北朝鮮に対し
て原則的な姿勢を貫くことこそが、拉致された人々を救出し、諸懸案を解決し、ひい
ては北朝鮮の国民を救うことになると確信している。中山氏の発言に断固たる抗議の
意志を表明し、私たちは「年内解決」の合い言葉のもと、中山氏らの動きと対決して
いく。各位のご理解とご支援を切にお願いする次第である。
平成12年8月11日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐 藤 勝 巳