日本のマスコミでも報道された先月24日の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の論評(2000/09/04)
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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▼来年の正月は拉致された人々が実家で家族とすごせるように、年内解決を!
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■日本のマスコミでも報道された先月24日の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の論評です(西岡力関東協議会会長訳)。こんなことを言われても50万トンの食糧を出す人の
神経を疑います。
労働新聞2000年9月24日付論評
引っ掻いてできものを作るな
8年間中止されたあと再開され、2度にわたる政府間会談を通じて朝日関係改善のた
めの肯定的動きが見えていた。日本に故郷を持つ在朝日本人女性が、しばらく前に日
本に行き親戚知人に会って帰ってきた。来月には第11回朝日政府間会談が開かれるこ
とになっている。
しかし、最近日本当局者の中からは彼らが本当に朝日関係改善を望んでいるのか、
という疑いをより深くさせる発言が飛び出している。
数日前、日本当局者は「政府が拉致疑惑事件を無視したまま北朝鮮と関係を正常化
するということは考えられない」であるとか、それが「解決される時まで東京と平壌
との外交関係を正常化しないであろう」とかなんとか言った。
日本人「拉致」とはわれわれとは何の関係もない。わが国の社会主義制度は人間を
もっとも大切にし愛し保護し、人権を限りなく尊重している。人間愛の政治、人権尊
重の政策が実施されているわが国において拉致などあり得ない。
われわれは「拉致」という言葉自体がわれわれに対する耐え難い冒涜であり敵対視
発言だということについて再三強調してきた。
拉致という言葉は日本がわれわれに対して使うのでなく、われわれが日本に対して
使う言葉だ。
拉致問題で加害者は日本であり、被害者はわれわれだ。日本はわれわれに超特大の
拉致を行った拉致犯罪国だ。過去日帝(日本帝国主義)が朝鮮で20万名近くの朝鮮女
性を拉致、強制連行し「従軍慰安婦」として連れて行き、彼女たちに「皇軍」の性奴
隷としての恥辱を強要し600万名の朝鮮人を強制連行、拉致し侵略戦争の犠牲とした
ということは厳然たる事実だ。現在日本に生活している朝鮮人の大多数が過去「徴兵」
「徴用」などいろいろな名目で日帝に強制的に拉致、連行され日本に連れて行かれた
人間とその子孫たちだ。
日本が最大の拉致犯であり、わが国人民がその被害者だということに対しては、日
本人民たちも含む世界が認めている。
わが国人民は拉致という言葉だけを聞いても日帝に対する憎悪で血が逆流する。
わが人民に数え切れない人的、物的そして精神的被害を負わせて半世紀が経つ今日
までそれを清算せずにいる日本が、もっとも大きな拉致被害者であるわが国人民の胸
の中で何が煮えたぎっているのかを深く考えたならば、あえて「拉致」という言葉を
自分たちから口に上らせられないはずだ。
日本当局者が「拉致疑惑」事件を持ち出してきたことは過去清算問題を回避し続け
われわれから何だかの政治的譲歩を得ようと考えた計画的な策動であるのだ。
われわれは日本当局者が「拉致」問題を掲げて朝日国交正常化について「考えられ
ない」とか何とか語ることについて驚かない。
朝日関係改善は誰かが誰かに与える「贈り物」ではない。日本があえてありもしな
い「拉致疑惑」問題を朝日関係正常化の前提条件に掲げるのであれば、われわれは回
れ右して帰るだけだ。われわれは朝日関係が改善されてもよく、そうでなくてもかま
わない。われわれは自分の自尊心と尊厳を削ってまで日本との関係を正常化する考え
はない。
日本はありもしない「拉致疑惑」問題を持ち出してわれわれを刺激し続ける妄動を
なすことは、自分の手で自分の目を刺すのと同じくらい愚かな行為だ。いま朝日2国
の赤十字団体の間の合意に従い行方不明者調査事業が進んでいる。われわれはこの事
業に誠意を持って取り組んでいる。しかし、日本が「拉致疑惑」を持ち出し続けるな
ら行方不明者調査事業が遮断されることがありうる。
今日、朝日関係改善のために先決的に解決しなければならない根本問題は日本の過
去清算だ。日本の過去清算がない朝日関係改善など絶対にあり得ない。
日本は本当に朝日関係改善を望むのなら、ありもしないわれわれの「拉致疑惑」問
題を持ち出し、引っ掻いてできものを作るような騒ぎを起こしてはならない。(リ
ヒョンド)
※「引っ掻いてできものを作る」とは朝鮮語の言い回しで、「藪蛇」と似た意味。
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
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〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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神経を疑います。
労働新聞2000年9月24日付論評
引っ掻いてできものを作るな
8年間中止されたあと再開され、2度にわたる政府間会談を通じて朝日関係改善のた
めの肯定的動きが見えていた。日本に故郷を持つ在朝日本人女性が、しばらく前に日
本に行き親戚知人に会って帰ってきた。来月には第11回朝日政府間会談が開かれるこ
とになっている。
しかし、最近日本当局者の中からは彼らが本当に朝日関係改善を望んでいるのか、
という疑いをより深くさせる発言が飛び出している。
数日前、日本当局者は「政府が拉致疑惑事件を無視したまま北朝鮮と関係を正常化
するということは考えられない」であるとか、それが「解決される時まで東京と平壌
との外交関係を正常化しないであろう」とかなんとか言った。
日本人「拉致」とはわれわれとは何の関係もない。わが国の社会主義制度は人間を
もっとも大切にし愛し保護し、人権を限りなく尊重している。人間愛の政治、人権尊
重の政策が実施されているわが国において拉致などあり得ない。
われわれは「拉致」という言葉自体がわれわれに対する耐え難い冒涜であり敵対視
発言だということについて再三強調してきた。
拉致という言葉は日本がわれわれに対して使うのでなく、われわれが日本に対して
使う言葉だ。
拉致問題で加害者は日本であり、被害者はわれわれだ。日本はわれわれに超特大の
拉致を行った拉致犯罪国だ。過去日帝(日本帝国主義)が朝鮮で20万名近くの朝鮮女
性を拉致、強制連行し「従軍慰安婦」として連れて行き、彼女たちに「皇軍」の性奴
隷としての恥辱を強要し600万名の朝鮮人を強制連行、拉致し侵略戦争の犠牲とした
ということは厳然たる事実だ。現在日本に生活している朝鮮人の大多数が過去「徴兵」
「徴用」などいろいろな名目で日帝に強制的に拉致、連行され日本に連れて行かれた
人間とその子孫たちだ。
日本が最大の拉致犯であり、わが国人民がその被害者だということに対しては、日
本人民たちも含む世界が認めている。
わが国人民は拉致という言葉だけを聞いても日帝に対する憎悪で血が逆流する。
わが人民に数え切れない人的、物的そして精神的被害を負わせて半世紀が経つ今日
までそれを清算せずにいる日本が、もっとも大きな拉致被害者であるわが国人民の胸
の中で何が煮えたぎっているのかを深く考えたならば、あえて「拉致」という言葉を
自分たちから口に上らせられないはずだ。
日本当局者が「拉致疑惑」事件を持ち出してきたことは過去清算問題を回避し続け
われわれから何だかの政治的譲歩を得ようと考えた計画的な策動であるのだ。
われわれは日本当局者が「拉致」問題を掲げて朝日国交正常化について「考えられ
ない」とか何とか語ることについて驚かない。
朝日関係改善は誰かが誰かに与える「贈り物」ではない。日本があえてありもしな
い「拉致疑惑」問題を朝日関係正常化の前提条件に掲げるのであれば、われわれは回
れ右して帰るだけだ。われわれは朝日関係が改善されてもよく、そうでなくてもかま
わない。われわれは自分の自尊心と尊厳を削ってまで日本との関係を正常化する考え
はない。
日本はありもしない「拉致疑惑」問題を持ち出してわれわれを刺激し続ける妄動を
なすことは、自分の手で自分の目を刺すのと同じくらい愚かな行為だ。いま朝日2国
の赤十字団体の間の合意に従い行方不明者調査事業が進んでいる。われわれはこの事
業に誠意を持って取り組んでいる。しかし、日本が「拉致疑惑」を持ち出し続けるな
ら行方不明者調査事業が遮断されることがありうる。
今日、朝日関係改善のために先決的に解決しなければならない根本問題は日本の過
去清算だ。日本の過去清算がない朝日関係改善など絶対にあり得ない。
日本は本当に朝日関係改善を望むのなら、ありもしないわれわれの「拉致疑惑」問
題を持ち出し、引っ掻いてできものを作るような騒ぎを起こしてはならない。(リ
ヒョンド)
※「引っ掻いてできものを作る」とは朝鮮語の言い回しで、「藪蛇」と似た意味。