総理・官房長官・官房副長官に要請(2000/09/13)
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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▼来年の正月は拉致された人々が実家で家族とすごせるように、年内解決を!
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■総理・官房長官・官房副長官に要請
12日1時半、ご家族9人が官邸を訪問、森喜朗総理、中川秀直官房長官、安倍晋三官
房副長官に早期救出、棚上げ反対などを訴えました。
詳しいやりとりは別途お送りしますが、森総理は拉致問題を棚上げして国交正常化
を行わないと言明、また、事件について北朝鮮による拉致と完全に認識している旨ご
家族に説明しました。もちろん、これまでの経緯から油断はできませんが、総理自身
が拉致問題を棚上げにした国交正常化は行わないと言明したことは極めて重要です。
今後この実行をしっかりと監視していく必要があります。
また、このとき、以下の要請書を総理に手渡しました。また、提出した名簿は総数
130384人分で、これまでの累計は149万2千人となりました。
森喜朗内閣総理大臣殿
中川秀直内閣官房長官殿
平素の被拉致者救出へのご尽力に心より敬意を表します。
さて、組織的拉致事件が起き始めてから四半世紀近くが経過致しました。家族会、
救う会が結成されてからすでに3年半が経過しております。しかし、北朝鮮側は未だ
に拉致そのものを認めようとすらしていません。先般東京で行われた日朝交渉で、私
たちは北朝鮮側代表団に拉致解決を訴えようとしましたが、面会はおろか、高野大使
ら外務省の斡旋にもかかわらず要請書すら受け取りを拒否されました。
そのような中でこの日朝国交正常化について最近「政治決着」という声が聞こえて
参ります。今週にも北朝鮮にコメ支援を決めるとか、森総理が訪朝して頂上会談を行
い、共同宣言方式での年内国交正常化をめざすとも言われています。
私たちはこのような動きに強い懸念を感じております。政治決着とは即ち拉致問題・
ミサイル問題などの懸案を棚上げすることであり、これは拉致された人々の身辺に危
険をもたらすことになりかねません。
現に別紙のように、中山正暉日朝議連会長は「例えば日朝交渉でも出ている『ら致
問題』。新潟少女の場合、20年前には行方不明とされ、『ら致』などという話にはなっ
ていなかった。97年に発表された警察白書が、『ら致』容疑について触れると、それ
に合わせるように北からの亡命者が韓国で『ら致』について語り、話に火が付いた。
時期の一致には大きな力が働いたものと思われる」などと北朝鮮による拉致そのもの
を否定するかのような発言をし、さらに「政治家としての勘だが、色々でている話は、
幽霊のように実態のないものだと思っている。往来が無かったがために、日本側はそ
うした幽霊の実態をつかめないでいた。往来を活発にすれば光があたり幽霊もいなく
なる」などと言っています。これは日朝国交正常化に向けて証拠隠滅をせよと北朝鮮
側に働きかけているにも等しく、およそ正気の沙汰とは思えません。このような人物
が日朝国交正常化を進める中心的人物の一人であることを考えると、到底「政治決着」
を認めることはできません。
私たちは以上のような立場から次のことを求めます。
1、拉致問題を棚上げし、被拉致者の生命に危険を及ぼす「政治決着」を行わないこ
と。
2、拉致問題に進展がない限り一切の公的食糧支援を行わないこと。
3、中山日朝議連会長の発言が政府の基本方針と同じであるのか、異なるのか明確に
し、異なるとの認識であれば、いわゆる7件10人と有本恵子さんらヨーロッパルート
拉致事件、それ以外の福留貴美子さんや、警察がすでに情報を持っている他の多数の
拉致疑惑事件について国民に情報開示をし、理解を求めること。
平成12年9月12日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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12日1時半、ご家族9人が官邸を訪問、森喜朗総理、中川秀直官房長官、安倍晋三官
房副長官に早期救出、棚上げ反対などを訴えました。
詳しいやりとりは別途お送りしますが、森総理は拉致問題を棚上げして国交正常化
を行わないと言明、また、事件について北朝鮮による拉致と完全に認識している旨ご
家族に説明しました。もちろん、これまでの経緯から油断はできませんが、総理自身
が拉致問題を棚上げにした国交正常化は行わないと言明したことは極めて重要です。
今後この実行をしっかりと監視していく必要があります。
また、このとき、以下の要請書を総理に手渡しました。また、提出した名簿は総数
130384人分で、これまでの累計は149万2千人となりました。
森喜朗内閣総理大臣殿
中川秀直内閣官房長官殿
平素の被拉致者救出へのご尽力に心より敬意を表します。
さて、組織的拉致事件が起き始めてから四半世紀近くが経過致しました。家族会、
救う会が結成されてからすでに3年半が経過しております。しかし、北朝鮮側は未だ
に拉致そのものを認めようとすらしていません。先般東京で行われた日朝交渉で、私
たちは北朝鮮側代表団に拉致解決を訴えようとしましたが、面会はおろか、高野大使
ら外務省の斡旋にもかかわらず要請書すら受け取りを拒否されました。
そのような中でこの日朝国交正常化について最近「政治決着」という声が聞こえて
参ります。今週にも北朝鮮にコメ支援を決めるとか、森総理が訪朝して頂上会談を行
い、共同宣言方式での年内国交正常化をめざすとも言われています。
私たちはこのような動きに強い懸念を感じております。政治決着とは即ち拉致問題・
ミサイル問題などの懸案を棚上げすることであり、これは拉致された人々の身辺に危
険をもたらすことになりかねません。
現に別紙のように、中山正暉日朝議連会長は「例えば日朝交渉でも出ている『ら致
問題』。新潟少女の場合、20年前には行方不明とされ、『ら致』などという話にはなっ
ていなかった。97年に発表された警察白書が、『ら致』容疑について触れると、それ
に合わせるように北からの亡命者が韓国で『ら致』について語り、話に火が付いた。
時期の一致には大きな力が働いたものと思われる」などと北朝鮮による拉致そのもの
を否定するかのような発言をし、さらに「政治家としての勘だが、色々でている話は、
幽霊のように実態のないものだと思っている。往来が無かったがために、日本側はそ
うした幽霊の実態をつかめないでいた。往来を活発にすれば光があたり幽霊もいなく
なる」などと言っています。これは日朝国交正常化に向けて証拠隠滅をせよと北朝鮮
側に働きかけているにも等しく、およそ正気の沙汰とは思えません。このような人物
が日朝国交正常化を進める中心的人物の一人であることを考えると、到底「政治決着」
を認めることはできません。
私たちは以上のような立場から次のことを求めます。
1、拉致問題を棚上げし、被拉致者の生命に危険を及ぼす「政治決着」を行わないこ
と。
2、拉致問題に進展がない限り一切の公的食糧支援を行わないこと。
3、中山日朝議連会長の発言が政府の基本方針と同じであるのか、異なるのか明確に
し、異なるとの認識であれば、いわゆる7件10人と有本恵子さんらヨーロッパルート
拉致事件、それ以外の福留貴美子さんや、警察がすでに情報を持っている他の多数の
拉致疑惑事件について国民に情報開示をし、理解を求めること。
平成12年9月12日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳