!!緊急!! ■報道関係者の皆様へ■(2000/10/02)
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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▼来年の正月は拉致された人々が実家で家族とすごせるように、年内解決を!
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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!!緊急!! ■報道関係者の皆様へ■
平成12年10月2日
報道関係者各位
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための
全国協議会 事務局長 荒木和博
外務省への緊急要請のお知らせ
平素は救出活動へのご支援ありがとうございます。
さて、今週中にも北朝鮮への大規模食糧支援が決定されるとの報道がなされており
ますが、この支援は何のためにやるものか、まったく意味不明としかいいようがあり
ません。人道支援すら本当に北朝鮮の困った人々の手に渡っているのか極めて疑わし
いのに、それをはるかに超える大規模支援を行うことは明らかに拉致棚上げにつなが
るものであり到底容認できません。
私たちはすでに先月17日、河野外相に真意を質すため、家族及び支援者への説明を
求める文書を送付しましたが、度々の督促にもかかわらず今日に至るも返事はありま
せん。そのような状態の中で大規模支援が決まるのであれば、私たちとしては傍観す
ることはできません。つきましては、再度外相からその真意の説明を求めるため、本
日(10月2日)外務省に家族会・救う会の代表が出向き下記要請文書を手渡す予定で
す。各位には是非ともご取材、報道賜りますよう心よりお願い申し上げます。
記
時間 15:00
場所 外務省受付で直接手交の予定
訪問者 横田滋家族会代表・佐藤勝巳救う会全国協議会会長他
外務省側対応 未定(アポイントメントはとりません)
※お問い合せがありましたら荒木携帯(090?8517?9601)までお願いし
ます。
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河野洋平外務大臣殿
平素の被拉致者救出へのご尽力に心より感謝申し上げます。
ご案内の通り去る9月12日、被害者家族9名が森喜朗総理、中川秀直官房長官、安倍
晋三官房副長官にお会いしました。この席で総理は「これ(拉致)は大切な問題で無
視したり棚上げして国交を結ぶことはありません。調印しません」と明言されました。
また、総理は拉致事件について「資料や捜査からして間違いないこと」ともおっしゃ
いました。国交正常化交渉の進んでいる途上で総理があえてこれらの発言をされたこ
とを私共は高く評価し、一刻も早い救出の実現に期待をかけるものであります。
さて、その一方でマスコミからはコメ支援実施を政府が決めたとの報道が頻繁にな
されています。私たちは拉致問題に進展がない限り、政府による公的支援をすべきで
ないとの立場で、去る3月の10万トンコメ支援決定の際にも抗議の座り込みを行いま
した。それ以来、日本政府の呼びかけにもかかわらず北朝鮮側は拉致問題について一
切の譲歩をしていません。にもかかわらずこのような動きがあるのはなぜなのか、コ
メ支援の責任者である外務大臣から是非とも直接ご説明をいただきたく存じます。す
でに半月前、面会の要請文書はお届けしておりますが、今日に至るも何のご返事もあ
りません。納得のいける説明がないのであれば、私たちも相応の措置をせざるを得ま
せん。何卒よろしくお願い申し上げます。
お聞きしたいことの要点は次のようなものであります。
1、今回の援助は人道援助なのか、政策援助なのか
人道援助だとするなら、昨年から「国境なき医師団」「AAH」(Action Against
Hanger )などのNGOが相次いで北朝鮮から撤退していることについてどう考えるのか、
特にAAHの北朝鮮担当責任者だったクリスティアン・キャプティア氏は「国連を通し
た北朝鮮への食糧援助は、紛争・危機管理のための政治戦略の道具と化している。主
要援助国の米国や日本、韓国は外交の道具として食糧支援を行い、その目的は金正日
(キムジョンイル)政権の崩壊を食い止めることであり、実際に食糧が飢えた人々に
届くかどうかの問題では強い要求を行わない。政治的な目標と人道支援を混同するこ
とは非常に危険で、多くの人が犠牲になっている」(4月7日付の毎日新聞のインタビ
ュー)と語っている。先般河野審議官が訪朝し、モニタリングで食糧配布を確認した
と報告しているが、援助を専門に行うNGOの担当者の発言と、数日の外務省職員のモ
ニタリングの結果の確度は当然前者が高いと思われるがどうか。
また、政策援助であるなら、今回の援助はいかなる効果を予期しているのか。河野
外務大臣は平成7年の50万トン支援の折もその責任者たる外務大臣の職にあり、また
前回の10万トン支援の折もそうであった。これらの支援は拉致問題はもちろん、他の
懸案事項の解決についても何か寄与する点があったのか。さらに、今回も膨大な血税
を使うなら、漠然と援助を行うことは許されない。その目標と、結果に対する責任を
どうとるのか説明いただきたい。
2、金正日総書記の発言をどう考えるのか
8月中旬に訪朝した韓国マスコミ社長団に対し金正日総書記は「日本が不当な解明
を求めている」と語り、拉致問題での日本の対応を批判した。また「ロケット一発に
二億、三億ドルがかかります」と言っているが、これは今回の国連の要請よりもはる
かに大きな金額である。この金額を食糧に回せば北朝鮮の飢餓は回避できる。つまり、
わが国は国交交渉で懸案事項としているミサイルを北朝鮮が生産するのを食糧援助と
いう形で迂回支援していることになる。これでは食糧支援は北朝鮮側に懸案棚上げの
メッセージと受け取られることは必至である。そうならない保証はあるのか。
3、総理の所信表明からの「拉致」削除事件について
先日の臨時国会における総理の所信表明演説で、当初行われるはずであった拉致事
件への言及が河野外相の申し入れによって削除されたと聞く。この事実関係と外相の
真意をお聞かせいただきたい。
以上、私たちはせっかく棚上げしないと明言された総理の発言がこの食糧支援によっ
てなし崩しにされることを強く憂慮するものであり、納得のいただける回答がなけれ
ば相応の対応をせざるを得ません。多くのマスコミからもこのコメ支援については否
定的な見解が呈されており、一般国民はなおのことこの時期の北朝鮮への支援に疑問
を示しています。公務ご多忙な中とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
敬具
平成12年10月2日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会
代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会
会長 土屋敬之
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐藤勝巳
救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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▼来年の正月は拉致された人々が実家で家族とすごせるように、年内解決を!
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平成12年10月2日
報道関係者各位
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための
全国協議会 事務局長 荒木和博
外務省への緊急要請のお知らせ
平素は救出活動へのご支援ありがとうございます。
さて、今週中にも北朝鮮への大規模食糧支援が決定されるとの報道がなされており
ますが、この支援は何のためにやるものか、まったく意味不明としかいいようがあり
ません。人道支援すら本当に北朝鮮の困った人々の手に渡っているのか極めて疑わし
いのに、それをはるかに超える大規模支援を行うことは明らかに拉致棚上げにつなが
るものであり到底容認できません。
私たちはすでに先月17日、河野外相に真意を質すため、家族及び支援者への説明を
求める文書を送付しましたが、度々の督促にもかかわらず今日に至るも返事はありま
せん。そのような状態の中で大規模支援が決まるのであれば、私たちとしては傍観す
ることはできません。つきましては、再度外相からその真意の説明を求めるため、本
日(10月2日)外務省に家族会・救う会の代表が出向き下記要請文書を手渡す予定で
す。各位には是非ともご取材、報道賜りますよう心よりお願い申し上げます。
記
時間 15:00
場所 外務省受付で直接手交の予定
訪問者 横田滋家族会代表・佐藤勝巳救う会全国協議会会長他
外務省側対応 未定(アポイントメントはとりません)
※お問い合せがありましたら荒木携帯(090?8517?9601)までお願いし
ます。
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河野洋平外務大臣殿
平素の被拉致者救出へのご尽力に心より感謝申し上げます。
ご案内の通り去る9月12日、被害者家族9名が森喜朗総理、中川秀直官房長官、安倍
晋三官房副長官にお会いしました。この席で総理は「これ(拉致)は大切な問題で無
視したり棚上げして国交を結ぶことはありません。調印しません」と明言されました。
また、総理は拉致事件について「資料や捜査からして間違いないこと」ともおっしゃ
いました。国交正常化交渉の進んでいる途上で総理があえてこれらの発言をされたこ
とを私共は高く評価し、一刻も早い救出の実現に期待をかけるものであります。
さて、その一方でマスコミからはコメ支援実施を政府が決めたとの報道が頻繁にな
されています。私たちは拉致問題に進展がない限り、政府による公的支援をすべきで
ないとの立場で、去る3月の10万トンコメ支援決定の際にも抗議の座り込みを行いま
した。それ以来、日本政府の呼びかけにもかかわらず北朝鮮側は拉致問題について一
切の譲歩をしていません。にもかかわらずこのような動きがあるのはなぜなのか、コ
メ支援の責任者である外務大臣から是非とも直接ご説明をいただきたく存じます。す
でに半月前、面会の要請文書はお届けしておりますが、今日に至るも何のご返事もあ
りません。納得のいける説明がないのであれば、私たちも相応の措置をせざるを得ま
せん。何卒よろしくお願い申し上げます。
お聞きしたいことの要点は次のようなものであります。
1、今回の援助は人道援助なのか、政策援助なのか
人道援助だとするなら、昨年から「国境なき医師団」「AAH」(Action Against
Hanger )などのNGOが相次いで北朝鮮から撤退していることについてどう考えるのか、
特にAAHの北朝鮮担当責任者だったクリスティアン・キャプティア氏は「国連を通し
た北朝鮮への食糧援助は、紛争・危機管理のための政治戦略の道具と化している。主
要援助国の米国や日本、韓国は外交の道具として食糧支援を行い、その目的は金正日
(キムジョンイル)政権の崩壊を食い止めることであり、実際に食糧が飢えた人々に
届くかどうかの問題では強い要求を行わない。政治的な目標と人道支援を混同するこ
とは非常に危険で、多くの人が犠牲になっている」(4月7日付の毎日新聞のインタビ
ュー)と語っている。先般河野審議官が訪朝し、モニタリングで食糧配布を確認した
と報告しているが、援助を専門に行うNGOの担当者の発言と、数日の外務省職員のモ
ニタリングの結果の確度は当然前者が高いと思われるがどうか。
また、政策援助であるなら、今回の援助はいかなる効果を予期しているのか。河野
外務大臣は平成7年の50万トン支援の折もその責任者たる外務大臣の職にあり、また
前回の10万トン支援の折もそうであった。これらの支援は拉致問題はもちろん、他の
懸案事項の解決についても何か寄与する点があったのか。さらに、今回も膨大な血税
を使うなら、漠然と援助を行うことは許されない。その目標と、結果に対する責任を
どうとるのか説明いただきたい。
2、金正日総書記の発言をどう考えるのか
8月中旬に訪朝した韓国マスコミ社長団に対し金正日総書記は「日本が不当な解明
を求めている」と語り、拉致問題での日本の対応を批判した。また「ロケット一発に
二億、三億ドルがかかります」と言っているが、これは今回の国連の要請よりもはる
かに大きな金額である。この金額を食糧に回せば北朝鮮の飢餓は回避できる。つまり、
わが国は国交交渉で懸案事項としているミサイルを北朝鮮が生産するのを食糧援助と
いう形で迂回支援していることになる。これでは食糧支援は北朝鮮側に懸案棚上げの
メッセージと受け取られることは必至である。そうならない保証はあるのか。
3、総理の所信表明からの「拉致」削除事件について
先日の臨時国会における総理の所信表明演説で、当初行われるはずであった拉致事
件への言及が河野外相の申し入れによって削除されたと聞く。この事実関係と外相の
真意をお聞かせいただきたい。
以上、私たちはせっかく棚上げしないと明言された総理の発言がこの食糧支援によっ
てなし崩しにされることを強く憂慮するものであり、納得のいただける回答がなけれ
ば相応の対応をせざるを得ません。多くのマスコミからもこのコメ支援については否
定的な見解が呈されており、一般国民はなおのことこの時期の北朝鮮への支援に疑問
を示しています。公務ご多忙な中とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
敬具
平成12年10月2日
「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会
代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会
会長 土屋敬之
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
会長 佐藤勝巳