「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」全記録
内閣総理大臣 野田佳彦
※25:00?
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みなさんこんにちは。内閣総理大臣野田佳彦でございます。
家族会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議連主催の国民大集会の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
私は、先般の記者会見において、国家の果すべき最大の責任が、平和を守り国民の安全を保障することであり、内閣総理大臣としてこの重大な務めを毅然とした態度で果たし、不退転の覚悟で臨む決意を表明しました。
拉致問題の解決は、まさにこうした国家としての、そして内閣総理大臣である私自身の重大な責務であります。
一方、北朝鮮が拉致を認めてから10年が経過しましたが、この間、残された拉致地被害者の皆さんの帰国を実現できていないことは、誠に痛恨の極みであります。
北朝鮮の新体制は、わが国を初めとする国際社会の声、そして拉致被害者ご家族の方々の切なる思いを是非とも真摯に受け止めなければなりません。
そのためにわが国としても、日朝の正式な交渉の中で、拉致問題についてもきちんと協議し、拉致被害者の即時帰国を果すべく、最大限の努力をする所存であります(拍手)。
本日の会場にお集まりの皆様の熱気、そして1000万人になろうとする署名、こういうものをしっかり受け止めて対応させていただきたいと考えております。
先日の予備協議を受けて開催を調整している政府間協議においても、この決意を持って全力を尽くして望みます(拍手)。
いずれにしましても、すべての拉致被害者のご帰国のため、北朝鮮との実効性のある対話を実現させ、具体的な対応を北朝鮮から引き出せるよう政府一丸となってあらゆる方策を検討してまいります。
拉致被害者を一刻も早く救出することができるよう、皆様のご理解ご協力を改めてお願いを申し上げます。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 今、本当にオールジャパンで日本の各界各層の力を合わせて、この拉致問題解決に取組まなければなりません。ここで家族会から、横田滋さんより、これまでに国民の皆様方が集めてくださいました署名の目録を野田総理大臣にお渡ししたいと思います。
横田滋 内閣総理大臣殿 拉致被害者救出のための署名目録でございます(野田総理に手渡し、拍手)。
櫻井 この署名は、1997年3月下旬から、家族会結成とともに運動を開始いたしました。今年2月12日、家族会と救う会は、今年を小泉総理訪朝から10年になりますし、「勝負の年」として、この署名累計で1000万にすることを運動方針として決定いたしました。
この時点で署名数は8,550,942筆です。それから8月31日までに779,641筆の署名が追加され、8月31日現在では、9,330,583筆となっております。1000万署名まであと669,417筆必要ですが、これは年末までに必ず達成させると努力しています。
この署名は初めから順調だったわけではありません。書名をお願いしても、「拉致なんて本当にあるんですか」とか、「こんなことに署名して危険はないんですか」等と心配された時代もありましたが、最近では皆様方が非常に熱心に協力していただいております。
総理もこの国民の声を重く受け止めていただき、一日も早い解決のためにご尽力くださいますようお願い申し上げます。どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました(拍手続く)。みなさん本当にありがとうございます。皆様の前方右手に段ボールの箱が積み上げてあります。これは100万筆分の署名です。この他にまだ8百数十万筆の署名があります。全員の拉致被害者を救出しようという署名は、めぐみさんの拉致が発覚した1997年に、新潟から始まりました。
家族会・救う会が集めました。特定失踪者の家族、関係者、労働組合、各種の団体の皆さん方が本当に一生懸命に集めてくださいました。この箱の中には、「同胞が拉致されている。助けなければならない。それが日本人の責務であり、政府の責務だ」という思いがぎっしり詰まっております。
あと数十万筆、1000万人分を集めて事が終るのではありません。この思いを現実のものにするために野田総理、本当に宜しくお願いを申し上げます。
次に、お母様のミヨシさんがまだ行方が分かりません。1978年に拉致されてひとみさんだけが帰国を果しました。この行方の分からないお母様について、曽我ひとみさんの思いを聞きたいと思います。宜しくお願いいたします。