「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」全記録
拉致問題担当大臣 松原仁(国家公安委員長)
※01:00?
※電波状況が悪かったため途中映像・音声が途切れることがあります。ご了承下さい
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先般、日本と北朝鮮との4年ぶりの政府間の交渉が始まったわけであります。課長級の交渉でした。私が申し上げたいことは、今年の9月は先ほどからご説明があるように小泉訪朝から10年という節目の年であります。そして昨年末、北朝鮮は新しいリーダーに代わるという大きな状況の変化がありました。
私はその中で、北朝鮮がこの10年の節目を、新リーダーのもと、日朝の関係を打開する行動をとるだろうとかねがね思ってきました。北朝鮮側は、遺骨問題を主にして、日本側に対して接触をはかってきたわけであります。
私は、遺骨の問題は遺骨の問題でそれは人道的にも必要なものであると思っていました。しかし、多くの関係者と話をする中において、この問題だけが先行し、拉致問題だけがおきざりにされてはならないということを、多くの方々が心配しているということもまた事実として申し上げてきたわけです。
しかし、日朝の政府間協議が事実始まったということは、私は重く受け止めていかなければならないと思っております。
私自身も拉致担当大臣になって、様々なことを貪欲に取組んできました。結果として、私の主張に対して、北朝鮮は4回にわたって「朝鮮中央通信」で誹謗中傷をしたのが、残念ながら今日までの状況で、政府間交渉は別の所でスタートをしたわけです。
しかし私は、3つの私の条件をあらゆる機会をとらえて北朝鮮に訴えてまいりました。一つは、拉致問題の解決なくして日朝国交正常化はありえない。拉致問題の解決なくして日本と北朝鮮の関係正常化はないということを、今帰られました野田総理も予算委員会で明解に答弁をしているわけです。そこをきちっと認識してもらわなければ困る。
その上で、拉致問題の解決とは何か。それはずっと時間が経過をして風化するというのはとんでもない思い違いだ。ここにいる飯塚さん、横田さん、増元さん、有本さんなどたくさんの拉致被害者がおられる。さらには、多くの特定失踪者の方々がおられる。そういった方々の肉親が抱き合って、今曽我ひとみさんの思いがこの場で語られたわけですが、抱き合う姿を見て、それが拉致問題の大きな解決であり、大きな進捗であり、そのことができない拉致問題の解決は、解決ではないということを、私は北朝鮮に対して強く主張してきたわけです(拍手)。
それと同時に、私は2つ目のポイントとして、一旦「死んだ」と言っている拉致被害者が、「生きている」と言っていいよ、言いなさい、言っても我々はそれを敢えて批判しない。新しい体制がよりオープンになり、より人道的になった証として捕えようではないかというメッセージを送ってきました。
北側はこの2つのメッセージに対して、4回の「朝鮮中央通信」の様々なコラムで、「とんでもないことを言う男だ、松原は」と徹底的に批判をしてきた。しかし皆さん、死亡した証拠は全部嘘だったじゃないかと私は主張しているわけです。
我々は全員生存していることを様々な情報をもとに、確信をしているが故に、死んだ人を生き返らせて、そして返しなさいと言っている。
私は今回の日朝協議において、拉致問題の解決は、こうした北朝鮮が1回死んだと言った多くの被害者を、生きて取り返すということが大きな眼目でなければならないということを、今日敢えてこの場で皆様に強く申し上げたいわけであります(拍手)。
そして、今回の政府間交渉は、北からの強い日朝の関係打開という思いの中で始まったと私は思っています。遺骨の問題は遺骨の問題、それはそれで人道上必要だろう。しかし、拉致の問題は日朝における最優先の、しかも生身の人間が拉致をされているという、時間との戦いがここにあるということを強く認識し、そのために今日この集会で多くの超党派の議員が集まり、心を同じに、多くの関係の方々が集まり、心を同じに、多くのマスメディアの人が集まり、心を同じにし、そして野田総理も来て、私は強い決心をしたと思っています。
今日のこの集いの勢いを我々はきちっと報道し、伝え、そして北朝鮮に拉致を抜いては日朝国交正常化はないことを明解にさせることを今日の大きな会合の意義として考えていきたいと思います。
私も皆様とともに戦うことをお誓いして、私からの挨拶といたします。共に頑張りましょう(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。拉致の解決なくして、いかなる日朝関係の前進もないというお言葉、非常に心強く思いました。次に、元内閣総理大臣安倍晋三様にお願いいたします。拉致対策本部を立上げ、そしてこの拉致に関しては非常に尽力をしてくださいました。宜しくお願いいたします(拍手)。