「寺越事件50年、今何をすべきか 東京特別集会」全記録
◆石川県で寺越事件50年の集会を
そして後で救う会石川からお話がありますが、大臣が来ていただくなら、ただ現場視察だけでなく、大きな集会をしたいと思っています。救う会石川と救う会全国協議会、そして石川県の県議会にはまだ拉致議連がないんですが近くできるということですので、その三者、あるいは県と国の対策本部と一緒にやるかどうかは検討中です。
そして大臣に来ていただいて、一番この問題を心配している石川県民に、寺越事件の解決なくして拉致問題の解決はないという明確なメッセージを出してくださいと言ったら、大臣は「行きます」と言ってくださいました。
もちろんこういうことはプロセスで、方法論ですから、本当に真相究明がされたり、るみ子さんや八重子さんが帰ってこなければ、前進と言ってもそれが勝利だとは言えないんですが、それでも一歩一歩こちらの陣中を固めることができていると思っています。
そして、こういうことができたということを踏まえて、50年前から50年のこの事件の流れを整理して、今私たちがこの問題についてどう考えなければならないのかを今日一緒に考えたいと思い、この集会を準備しました。
以上がまず今日の報告です。そしてこれから、救う会兵庫の長瀬猛さんに来ていただいています。みなさんのお手元に、カラーの図(寺越事件の人物関係図)があると思います。
寺越昭二さんの弟さんで、外雄さんのお兄さんに当たる、文雄さん、神戸におられました。その文雄さんを支えてずっと運動してきたのが救う会兵庫の長瀬さんです。
そして文雄さんは弟の外雄さんと連絡を取り合って、その家族をずっと支えてきたわけです。手紙のやりとりをずっとしてきました。そして外雄さんの二人の子どもを何とか助けたいと、最後に癌にかかられたのにも関わらず、3年前に上京され、運動されました。
今日、その文雄さんが亡くなる前にカメラの前で話されたビデオを長瀬さんが持ってきてくださいましたので、みんなで見たいと思います。まず文雄さんがどのような方で、外雄さんをどう支えていたのか、そしてこのビデオがどう録られたのか等について長瀬さんからご報告をお願いいたします。