「よど号犯による拉致事件を考える 東京連続集会73」全記録
◆よど号犯と家族が毎朝唱えた「日本革命村10の誓い」
西岡 その子どもたちは、日本革命村という場所が平壌の郊外にあって、そこで合宿生活をして、日本革命学校というのがあって、そこで日本語で教育を受けます。毎日朝、「日本革命村10の誓い」というのを唱えます。
1、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の革命思想で日本を金日成主義化するため青春も生命も捧げて闘うことを誓います。
2、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志を忠誠の一心を持って高く仰ぎ戴くことを誓います。
3、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の権威と威信を絶対化し、首領様を擁護、防衛するために親衛隊、突撃隊、決死隊になることを誓います。
4、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の革命思想を信念化し、首領様の教示を信条化し日本革命勝利のため、社会主義・共産主義偉業のため最後の血の一滴まで捧げて闘うことを誓います。
5、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の教示と親愛なる指導者金正日同志の教えを無条件、徹底して遂行し、任務を貫徹することを誓います。
6、我々日本革命家は、日本革命の指導者である田宮同志を中心とする全党の思想的意思統一と革命的団結を強化することを誓います。
7、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志に学び、共産主義的風貌と革命的活動方法、人民的活動作風を所有、体得していくことを誓います。
8、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志から授かった政治的生命を大切に守り、首領様の高い政治的信任と配慮に高い政治的自覚によって、忠誠心で応えていくことを誓います。
9、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志の唯一的指導の下に、組織の秘密を命懸けで守りながら活動することを誓います。
10、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の導きの下、日本革命の偉業を代を継いで最後まで継承し完成させていくことを誓います。
「組織の秘密を命懸けで守」ることを誓い、「代を継いで」ということで、子どもの代も革命家になる、こういう教育を学校で受けるわけです。
その子どもたちが今、20人帰ってきていて、日本のパスポートを取っています。その中の一人は、戦前の遺骨を北朝鮮に置いてきて、その墓参りの事業をしている遺族会の事務局で働いています。
自主革命党の党員が人道的といわれるところに入りこんでいます。多分彼らは今でもこの「10の誓い」を自分たち同士で監視し合っていると思います。その一人が森大志さんで、三鷹市議会議員に立候補した。松木さんたちを拉致した森順子の息子さんです。
私たちは、犯人の息子さんだからおかしいと言っているんではありません。日本の市議会議員に立候補するなら、森さんは、自分は自主革命党から抜けているのかどうか、今でも秘密党員なのかどうかを最低限明らかにすべきだと思います。
日本を金日成主義で革命するという党に入っていたと言われているわけです。そういう森さんを出した「市民の党」に菅直人さんたちが多額の献金をしていたということで、一体裏の関係はどういうことなのかと問題になったのは記憶に新しいことです。