「よど号犯による拉致事件を考える 東京連続集会73」全記録
◆主権、人権を侵害された時、総理が放置できない憲法を
有本明弘 先ほど、家内が手紙が来た話をしました。外務省に持っていった時、「秘密にしておきましょう」と言われた手紙なんです。そして金丸さんの訪朝以降に警察が出してきた。ただ、外務省は「秘密に」と言ったけれど、私は秘密にしていなかったんです。当時の竹下さん議員会館の事務所に送ったのは、受取りも貰っています。
そして3回ほど事務所に電話を入れました。「知らない。そんなのは来ていない」と、3人の秘書が3人とも、そういう答えでした。海部さんの所にも同じように送りました。海部さんの時は総理大臣だったから官邸に送りました。官邸も「知らない」。そればかりです。
こういうものを総理に送っても、「知らん」と突っ張るんです。日本の主権が侵されている話ですから、日本の法律では自分の責任なんです。だから彼らは逃げるんです。
だから日本国憲法で、主権を侵された、拉致された場合はどうするかを憲法に謳っていたら逃げられないんです。そういうことを私は前から言っていたんです。それで一昨年から憲法改正を訴える先生方にお願いしたんです。
日本の政治家も悪いけれども、しっかりした憲法があったらこんなに長くほっとかないで、誰かが取り上げていた筈です。だから憲法に行き着くんです。自分の経験でそれが分かったんです。以上です(拍手)。
西岡 ありがとうございました。最後に家族会の飯塚代表と横田ご夫妻が来ておられますが、何か一言。