「アメリカから見た拉致問題?東京連続集会74」全記録
◆米上院議員にしっかり拠点を作る
島田 アメリカのデービッド・アッシャー氏もうそうですが、イランに対してかけている金融制裁よりも、北朝鮮にかけている制裁の方がまだゆるい面があると言うんですね。
金融のことは私は詳しくないですが、決裁の情報のSWIFT(金融機関識別コードの標準書式)というのがあって、国際的な決裁の情報システムからイランは完全に排除している、と。なのに北朝鮮は完全排除できていないそうです。
これはアッシャーの提言の中に具体的に書いていましたが、SWIFTに関してイランと同レベルの制裁を北にも課すべきだということです。できることは色々あると思います。
もう一つ、先ほど古森さんからブラウンバック上院議員、現在カンザス州知事の話がでましたが、上院議員の場合、ブラウンバックも実際やりましたが、政府の高官や大使の人事に関して、上院議員が一人でも反対したら止められるんです。
実際ブラウンバックは、クリストファー・ヒルの下にいたキャット・ステーブンスという女性が駐韓大使になるという人事、これが上院にかけられたんですがブラウンバック一人が、「キャット・ステーブンスは拉致問題を含めて北の人権問題に不熱心だから、熱心だというきちんとした説明を聞くまではOKできない」と何か月か人事を止めたんです。
人事を止められるというのは官僚にとって一番怖い話でしょうから、そういう意味でも上院議員にしっかり拠点を作って働きかけるというのは大変大事だと思います。