「すべての拉致被害者を救出するぞ! 国民大集会」全記録
◆安倍総理に絶大な期待と信頼
飯塚繁雄
みなさまこんにちは。台風が来ている中、このように大勢の方が、拉致問題を早く解決してほしい、解決せよとの意気込みでご参集いただき、本当にありがたく思っております。
私たち家族会は、立ち上げてから既に16年5か月と20日で、今日は節目です。私がいつも言うように、毎日毎日がこの問題の解決を待つ我々としては、その日が節目になるんです。
そして今日はどうだったか、明日からどうなるかという思いで、これだけの長い間ずっと待っております。当然その経過の中には、5人の方が帰ってきたり、色々動きはありましたけれども、その後に残る大勢の拉致被害者の問題というのは全く進展がないままに、今この時間を迎えているわけです。
そういった意味では、私たち家族会としては、あらゆる問題、課題に対し、色々な活動をできる限りやってきておりますけれども、私たちの家族もだんだん歳を取ってきています。従いまして、皆さんのお力を借りないと、こういった啓発活動も含めて、活動がなかなか難しくなってきているのが実態です。
日本人拉致問題の解決は、あくまで日本政府がきちっとしたイニシアチブをとって、戦略の中で色々な計画、企画、実行をするべきだろうと思っております。
しかしながら、この北朝鮮問題というのは、日本の関係だけではないというのが実態でありますし、そういう意味では国連の関係、あるいは諸外国の力を借りながらともにこの問題を解決すべく色々な努力を続けていくのも当然必要だとも感じます。
そういう中で、ごく最近、北朝鮮の実態を調べるべく、(国連に)「朝鮮民主主義人民共和国の人権に関する調査委員会」というのができまして、この委員会が私たち家族会や特定失踪者を含めた実態の調査を始めました。マイケル・カービーさんというのが委員長で、非常に熱心に実態をつぶさに把握して、文章にまとめ、北朝鮮に向けて具体的な行動をしていくという約束をしていただきました。
いつもですと、国連関係の調査というのは、我々の被害の実態をつかんで、北朝鮮に向かって、「この件について報告せよ」という命令を出しますが、これに対して北朝鮮は何の反応も見せず、すべて反故にしてしまうという態度を取り続けてきました。
今回の調査委員会の公聴会の中では、実態を調べ、それを北朝鮮に突きつけ、回答を引き出すための努力を是非してほしいと思います。当然ながら北朝鮮にいる拉致被害者の実態もきちっと調査をしてほしいということもお願いしました。
日本でも、この問題を解決しようという気運が相当高まっています。しかも、ある一部の運動ではなくて、日本国民の大きな課題であるということを踏まえた、いわゆるオールジャパンという形が整いつつあります。
そういう中で、安倍総理におかれましては、「この問題は私の責任で絶対解決する」との強い意思をいただいております。私たちは安倍総理に絶大な期待と信頼を持っております。さらに言えば、安倍総理でなければ解決できないんではないかという思いも強いです(拍手)。
私たち家族会としても、そういう期待の中で、総理が動きやすい環境づくり、というと口はばったいんですが、またできるかどうか分かりませんが、そういう方向を皆さんに示しながら協力をいただくというのも、これが大きな力になると感じております。
総理におかれましては、ものすごく多くの課題を抱えながら、日々努力しておられる姿を見ます。その中では、決してこの拉致問題の解決を忘れてはいないとも感じています。
この問題は早く解決しなければならないというのが前提ですので、そういう意味では他のたくさんの問題を解決する過程で、必ずこの拉致問題を全面に出して、是非とも解決の糸口を見出していただき、北朝鮮に対し、圧力をかけながらも交渉の機会を探すことも必要かなと思います。
私たちはこれからも頑張らなければなりませんが、できればこのような集会をしなくてもいいように、次回は、私は家族会代表としての挨拶はしないと思います。この前提は当然ながら拉致の解決ですね。そういったことも常々思いながら皆様にさらなるお願いをしていくと思います。
全国津々浦々、色々なボランティアの方々を含めて、まさにオールジャパンの形ができつつある中で、今年を山に、是非その道につながるようなそれぞれの役割の中で仕事を果たしていただきたいという思いでいっぱいです。
私事ですが、田口八重子のすぐ上の姉であった私の妹が先週、闘病生活を続けている中で、妹に会いたいという気持がずっとあったにも関わらず、力尽きて他界しました。私個人としては非常に残念なことです。こういったことが今後次々に起こらない内に、是非とも早期解決の兆しを私たちは見たいと思います。
今後とも皆様のお力添えを宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
司会続きまして、もう一つの主催者であります拉致議連を代表して、平沼赳夫会長、日本維新の会衆議院議員にお願いいたします(拍手)。