「すべての拉致被害者を救出するぞ! 国民大集会」全記録
◆今、最強のメンバーで拉致問題に臨んでいる
平沼赳夫
皆様方こんにちは。大変な天候の中、これだけ多くの皆様方にご参画をいただきまして、主催者の一人として心から御礼を申し上げる次第です。
今から4分の1世紀前、1988年に、当時国家公安委員長だった梶山静六先生が国会の場で、「アベック6人が拉致された疑いが濃い」という重大発言をいたしました。その時は、日本の主要なメディアは、一切報道しなかった。「産経新聞」だけがベタ記事で書いたわけですが、そんなものでした。
1990年に自由民主党の金丸信さんが当時の金正日に会いに行ったわけです。しかし、政党の副党首が拉致の問題のことは一切言わなかった。私はご家族の皆様方のお気持を考える時に、本当に無念だったと思うわけです。
皆様方のお力で拉致問題が軌道に乗って、2002年に、もう今は亡くなりましたが金正日が、「自分がしたのではないけれども、自分の部下が日本人を拉致して申し訳なかった」と、5名の方々が帰ってきました。
残りの8名は、無茶苦茶な理由づけで「全員死亡した」と言っています。今の主席である金正恩は、「北朝鮮ではもう拉致のにおいすらしない」という暴言をはいているわけで、私たちは本当に切歯扼腕の気持です。皆様方もそうだと思っています。
そして5名の方々とその家族が帰ってこられて以来、もう11年に渡って拉致の問題に進展がありません。内閣が何回も代わって、拉致担当大臣が何回も代わりました。
しかし、安倍総理大臣は国会議員の中で真っ先に拉致の問題を重要視して行動した人です。そして2002年に、5人の方々が帰ってくる時も当事者として平壌に行っておられました。政治家の中で一番深い関心を持っている方だと思います。
そして担当大臣は、我々拉致議連の幹部として一緒に行動してきた古屋大臣で、私は今、最強のメンバーでこれに臨んでいると思っていまして、私たち拉致議連も一緒に協力してこの問題の解決をはかるために全力で頑張っていきたいと思っています。
幸い、国連の中にも調査委員会ができて、カービー委員長を初めとして、来年3月に立派な報告をするということで日本にも来られ、私たちもお会いしました。
こういう国連の拉致を含む人権問題に期待をし、全世界が力を合わせてこの問題を解決していきたいと思っていますので、皆様方の絶大なご支援を心からお願いして、挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。
西岡 今、拉致担当大臣がころころ代わったというお話がありました。しかし、めぐみさんが拉致されて36年、そして35年前の夏にはたくさんの拉致があったんですが、その間、拉致担当大臣が置かれたのはやっと7年間だけです。
30年間は、政府の中に担当大臣もなく、対策本部もなく、事実上放置されていたわけです。担当大臣をつくり、そして対策本部をつくったのが第一次安倍政権です。そして安倍総理がまた、もう一度戻ってきてくださいました。安倍総理決意の程をお願いいたします(拍手)。