「すべての拉致被害者を救出するぞ! 国民大集会」全記録
【富山未遂事件】
西岡曽我さん事件の3日後、富山で拉致未遂事件がありました。海岸をデート中のカップルが4人の男に襲われ、口をゴム製の猿ぐつわでふさがれ、手足を拘束され、袋を被せられました。
夕日の時間だったからか、暗くなるまで近くの林の中に袋のまま置かれていました。ゴムボートを取りに行っていたのではないかと思われます。
2人はかなり距離をとって置かれていました。つまりお互いの存在を知らせないようにされていたのです。
ところが、犬の鳴き声が聞こえたら周囲から人の気配がなくなり、2人は別々に、違う民家に逃げ込んで助かりました。
現場には、ゴム製猿ぐつわ、真ちゅうの手錠、袋、手ぬぐいが遺留品として残されていました。この猿ぐつわをICPO(国際刑事警察機構)を通して韓国政府に照会したところ、「韓国に不法侵入して、死亡した北朝鮮工作員が所持していたものと極めて似ている」という回答が返ってきたと、当時の警察庁幹部が「読売新聞」(2002年12月20日夕刊)のインタビューに答えています。