「横田めぐみさん拉致事件検証?東京連続集会76」全記録
◆目撃され殴ったのに拉致しなかった
惠谷 通常であれば通り過ぎる筈だったんです。道路に沿って壁があります。ところがその人は自分の家に行くために、偶然その路地に入ってきて当然戦闘員が慌てたわけです。全く予期していなかったから。それでいきなりぶん殴った。
西岡 その人が、「何してるんだ」と言ったそうです。実はその男性の方は、京子さんの失踪の3年くらい後に亡くなっているそうです。松本さんは直接その方から話を聞いていないので、その家族からの伝聞なので少しそのやりとりが揺れてはいるんですが、少なくとも殴られて数針縫った。このことは家族としてよく覚えているわけです。「しゃがんでいた人に殴られた」と。そして、「海側に逃げていった」と。
もう一つ、京子さんのサンダルの片方が、しゃがんでいたところから道に出たところに落ちていた。だからそこに京子さんがいたことは間違いない。
さらに、袋には入っていなかった。男二人、女一人がしゃがんでいたわけで、男二人と袋一つではなかったので見ることができた。だから袋に入れないでかついで拉致することもあるんだなあと思います。さるぐつわは絶対されていたと思います。さるぐつわをするプロセスですすり泣きのような声が聞こえたんじゃないかと思います。その後は声を出せないようにしてしゃがませられた。 そうでなければ、目の前を人が通ったら「助けて!」と言いますよね。
そこで色んな資料を見たら、蓮池祐木子さんは袋に入れられてないです。ガムテープで口と目をぐるぐる巻きにされたと書いてあります。情勢に対しては少しゆるいんだなと。地村富貴江さんは、「展望台から浜に行き、浜で袋から出してもらった」と言っています。
惠谷 富山の(未遂)事件では、アベックはひもで手足を縛られていたんですが、「自分で足だけをほどいて、それで歩いていった」と。
西岡 しかしほどけるぐらいゆるかったわけですね。そこで現場から曽我ひとみさんに電話をして、「曽我さんは袋に入れられたけど、めぐみちゃんは袋に入れられていなかったと言ってなかったですか」と聞きました。
当時の条件拉致は袋に入れられないパターンかなと思って聞いたんですが、さっき言ったように、「覚えていないんです」ということでそれは確認できなかったんですが、若い女性を二人の男が海の近くで襲って連れていくというパターンは同じです。
京子さんがあの時間にここを通るというのは、月水金で調べれば分かるんですが、京子さんは普通のOLで、教官としてふさわしい人物ではないので、やはり条件拉致ではないかと思います。