救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録



◆政府野党拉致問題連絡協議会など新しい動き

 安倍内閣が昨年12月に発足してから1年になりますが、私たちは政府対策本部の組織強化をしようというところから始めました。内閣総理大臣が本部長ですが、官房長官と外務大臣が副本部長で、全閣僚が本部員です。名実ともに政府をあげて取組む意思を示しました。
 それから3つの基本方針です。第1は、拉致被害者全員の帰国。これは政府認定の有無に関わらず、とはっきり入れました。それから実行犯の引渡しと原因究明です。
 そのために8項目の対策を講じます。前の政権がやってきたことと重複していますが、「その他とり得るすべての政策を検討する」ことを8番目に入れました。一言で言えば、拉致問題の解決のためには、やれることはすべてやるということです。
 残念ながら情報開示はできない部分もありますが、それはご理解をいただきたい。
 さらに、政府始まって以来と言っていいかもしれませんが、官邸の中で与野党の議員が参加する「政府野党拉致問題連絡協議会」を作りました。すでに3回開催しました。その中では、万一北朝鮮が崩壊した時、いかにして拉致被害者を救出するかという時、これは総理大臣も出席していましたし、私もメディアに説明させていただきましたが、例えば自衛隊法の改正をして救出の体制を整えるなど意思をしっかり示すこともある。
 そういうことは「政府野党拉致問題連絡協議会」の中で協議していこうということで、山谷えり子先生がその責任者として対応します。
 それだけにとどまらず、政府の中に有識者懇談会を作り、すでに4回やっています。これは基本的に公開していません。いつやったかも公開していませんが、メンバーは公開しています。今日ここにおられる西岡先生、島田先生、荒木先生も入っています。
 これは統一見解を出していただくことは一切考えていません。1回2時間以上やりますので、かなり濃密な議論をして、私たちはその議論をしっかり参考にさせていただき、政府が取組むべき政策の中にも反映させていただいています。

  
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