特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録
◆拉致の3類型
次は、「拉致の3類型」です。遭遇拉致、人定拉致、条件拉致です。これもそうではないかと考えていることです。1977年10月に松本京子さん、11月に横田めぐみさんと連続して拉致事件が起きています。
これは明らかに、日本に上陸して若い女性を連れてこいということではなかったかと思っています。同じように78年は、今度はカップルを連れてこいということで、曽我さんの場合は母子ですが5件起こっています。未遂1件も含みます。こういうことが続きました。
北朝鮮では、「マグジャビ(手当たり次第)」と呼ばれていた拉致です。これらは以前に発表したものです。
次の「拉致の目的」は、ここで説明する必要はないと思いますが、「北朝鮮による拉致被害者の分類」という表の通りです。一つだけ説明しますと、先ほど金東植さんが言われた在日韓国人の拉致というのは、まだこの中に入っていません。事実関係を精査した後に、(3)背乗りの空欄に載せることになると思います。
後は、読んでいただいてもし質問があれば後でお聞きします。
西岡 ありがとうございました。続きまして荒木さんお願いいたします。
荒木和博(特定失踪者問題調査会代表、拓殖大学教授)