特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録
◆調査報告は材料として
私たちは「1万キロ調査」を一昨年、富山からスタートして18回(やりました)。これは調査会の役員、その場のご家族や地元の関係者が一緒にやってきたものです。
この中にもご協力いただいた方がたくさんおられますが、それを踏まえ、日本の中から見た拉致問題を考えたいと思います。その内容は、今惠谷さんが発表されました救う会のプロジェクト(の報告)と違う部分があります。
私たちが絶対的に正しいと言っているわけではなく、我々は試行錯誤があって、間違いを訂正してきていますので、あくまで材料としてお聞きください。
元々この調査会は、失踪者のことをやるために救う会から分離をした会です。もう11年経ちましたから言っていいと思いますが、調査会ができたきっかけというのは、私が先日亡くなった救う会の佐藤会長にクビを切られたところから始まっていまして、年末年始のバタバタの時だったので、うまい具合にごまかせてそのままきたということです。
あの時もし、あれがなかったら、今調査会はできていません。私も、わざわざ組織をあげることは考えられなかったと思います。最近の佐藤会長の発言にも、色々疑問を感じたことが山ほどありますし、あの時も色々ありました。
でもあの時に、背中を押してというか、背中をけとばしたんですが、やっていただいたことが結果的にはよかったのではないかと思っています。ですから私はいくら嫌われてもかまわないということでこれからのお話をします。