特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録
◆日本にはまだ情報がある
現地調査をやってみて山ほどギャップを感じてきました。この国で言われている拉致の現実と、一般の方が思っていることと、次から次へと出てくる情報(はギャップがあります)。
今年5月吹上浜で新しい情報が出てきまして、あの後私たちは市川さん、増元さんとともに現場に行きましたが、それから後、鹿児島県内で、「変な船を見た」、「変な人に追っかけられた」という怪しい情報が10数件あります。
市川(修一)さん、増元(るみ子)さんのケースというのは、こうれはもう公開されており、政府認定の被害者ですからもう情報なんか出ないだろうと、正直言って、私たちはたかをくくっていたんですが、そこでこれだけ情報が出てくるというほど出てきました。
そのほかにも現地調査で色々な情報が出てきています。「警察には言った」という人が7、8割ですが、後は「怖くてとても言えなかった。これまで何十年もしまっていたんです」というようなものもあります。
そういう情報というのはおそらく日本中に山ほど存在するんだろうと思います。伝えられてこなかった理由はなぜなのか。一つはマスコミの責任があると思います。この中にも記者さんがたくさんおられます。今秘密保護法のことで大騒ぎしていますが、「秘密保護法のことで大騒ぎするのだったら拉致のことをもっと書け」と正直言って申し上げたいのです(拍手)。書かないでいて、政府の秘密保護法はけしからんというのはおかしいと思います。