国際セミナー「北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!」全記録
◆国際社会における北朝鮮糾弾の動きが極めて具体化
櫻井よしこ(総合司会)
みなさまようこそお越しくださいました。去る2月17日に、国連の人権に関する調査委員会が、最終報告書を出しました。
それによりますと、北朝鮮の体制は今も昔も、甚だしい「人道に対する罪」を犯していること、「これほどの人権侵害がまかり通っている国は、現代では類を見ない」としました。
また、拉致について、日本人の被害者は8人だけでなく、3桁にのぼる人たちが存在すること、めぐみさんを初めとする「死亡」とされた人たちは、「死亡」の根拠は何もないこと、そして拉致の被害者が日本だけにとどまらず、世界の様々な国に及んでいるということ、そしてまた北朝鮮政府の「人道に対する罪」の被害者は、日本人を初めとする外国人の拉致被害者にとどまらず、北朝鮮国民自身も被害者であるとしています。
そしてこの非人道的、虐殺的な政権に対して、世界は声を上げなければならないことを、きわめて明確にこの最終報告書は書いています。これは国連の人権理事会に報告書として提出され、また安全保障理事会でも議論されることを期待しています。
今日はこのような国際社会における北朝鮮糾弾の動きが極めて具体化した中で、改めて、多くの国民を拉致された日本で、家族会、救う会、そして拉致議連の主催で国際セミナーを開催することとなりました。
北朝鮮は世界の拉致被害者を即時返せ!。これが私たちの要求であります。最初に家族会の飯塚繁雄代表にご挨拶をいただきます(拍手)。