国際セミナー「北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!」全記録
◆調査報告書を受けた具体的動きが鍵、今年こそ結果を
飯塚繁雄(田口八重子さん兄)
私たちは2月に、「もうがまんできない。今年中に結果を!」というスローガンのもとに今年をスタートさせました。そういう中で今回、COI(国連人権理事会の調査委員会)が相当な力を入れて拉致問題に対する調査を徹底的に行い、その報告書が出ました。
ういう大きなことについて今回こそ、この報告書が述べている具体的な措置につながるよう私たちは期待していきたいと思います。
実は今日午前中、国際拉致解決連合の総会をしました。私が代表で、韓国の李美一さんが共同代表になっていて、まだやっています。その会議の中で、今回の報告書に問題解決の糸口があるということ、そしてそれに向けて効果的な結果につながるように声明を作りました。
後ほど発表しますが、今年は何か動くのではないかという期待を相当持っています。当然のことながら日本政府が主体的に対応していかなければなりません。また、国連を含めた諸外国、絡め手の方からも、かなり際立った、具体的な、強い動きを示すいい機会だと考えています。
これからまた事態が変わってくるかも知れませんが、国際世論を含め、この問題を少しでも早く、完全に具体的な動きを示していただきたい。
3月17日に、スイスのジュネーブで人権理事会の本会議が開かれます。そこに私も含め、被害者家族の代表や脱以北者の代表が陳述をする機会ができそうだということで今用意をしていますが、これもかなりインパクトになるのではないかと思います。
北朝鮮がこれを受けてどういう態度に出るのか、あるいはこの問題を理解してくれた各国がどういう具体的な動きに出ていただけるのか、この辺が一つの鍵だろうと思います。
私たちは、地道な活動を続けながら、この動きの進展に注視していきたいと思います。皆様方におかれましては、本当に「今年こそ結果を出しなさい!」という意気込みを是非示していただき、私たちと一緒に戦っていただきたいと思います。どうもありがとうございました(拍手)。
次に、もう一つの主催者を代表して拉致議連会長の平沼赳夫先生にご挨拶をお願いいたします(拍手)。