救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!」全記録



◆外務省は、中国人も拉致されていると言うべき


島田洋一救う会副会長

 ドイナ・ブンベアさんについては、国連調査委員会の報告書に実名で出ていますが、スネドンさんに関しては名前がでてこない。このことに関してスネドン家は、アメリカ国務省、オバマ政権に対して、大変不満を持っておられます。
 スネドンさんのことは、『ウォールストリート・ジャーナル』、これは日本の拉致問題対策本部も働きかけて、アメリカの有力紙に拉致疑惑としてちゃんと載っています。なのになぜ国務省が報告書の中に押し込めなかったのか。国務省が要するに中国に気を使ってまじめにやっていないという印象をスネドン家は強く持っておられます。
 さっき西岡さんが話をした、国連安保理決議1441号について一言だけ付け加えると、これは2002年に、イラクのサダム・フセインに対してなされた決議で、湾岸戦争中に拉致されたクウェート人、この第三国人に関して「返せ」というものですが、これは全会一致で通っています。
 中国、ロシアも賛成し、シリアまで、何を考えたのか賛成しています。このロシアですが、ドイナ・ブンベアさんのお父さんはロシア軍人なんです。従って、ロシアに対して、拒否権を発動するなと日本政府が働きかけ、「ドイナさんのお父さんは理事吾人ですよ」としっかり言ってもらいたい。
 そして、中国人拉致被害者のことも孔令●(ホン・レ ンイン)さん、蘇妙珍(ソー・ミウチュン)さんの実名をあげて、調査委員会の報告書に書いています。そして本報告以外に付録があって、調査委員会とジュネーブの中国代表部との往復書簡をそのまま載せています。●=讐の隹を貝に
 調査委員会は、孔令●さん、蘇妙珍さんはどうなっているのかと質問し、中国側は完全に無視、黙殺で、返答していない状況です。そして孔令●さんは、大韓航空機爆破事件の金賢姫(キム・ヒョンヒ)に中国語を教えていたことも報告書に書いてあります。
 つまり中国人が拉致されて、テロの手助けまでさせられたと、そこまで指摘されているのに全く黙殺しています。これは国際的な場で厳しく追及していただきたいと思います。
 安保理決議に拉致問題を入れようとすると、さっき西岡さんが言いましたが、中国が反対する。中国はいつも「拉致は日朝二国間の問題の問題だから多国間の枠組みで持ち出すな」と主張しているわけですが、それに対して日本政府は、これまで中国に遠慮して言ってこなかったのですが、「中国人の拉致被害者もいるでしょう」ということを言ってほしいと思います(拍手)。

櫻井よしこ

 このような話を聞きますと、ありとあらゆる局面で拉致問題の解決をはばんでいる要素の一つが中国であること、そして大国アメリカが今中国に非常に気兼ねをして言うべきことを言わない、これは拉致問題に関して決していい方向に行かないわけで、むしろ足をひっぱるわけです。
 そのことを私たちは勇気をもってきちんと公表して、正しいことを主張していかなければならないと思います。
 次に、有本恵子さんのお父さん、有本明弘さんにお話をお願いします。


  
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