国際セミナー「北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!」全記録
◆世界中がよかったと思えるようなことが起こればと
横田早紀江
皆様こんにちは。今日は本当に有意義な国際セミナーに参加させていただきました。
私は、めぐみがいなくなった新潟の11月15日の夕方のことを思い出していました。本当にその瞬間から凍りついたようになった。そして、あの子はどこに行ったんだろうと、海をさ迷い歩いていました。あおの時は発狂するような時間を過ごしてきました。どの方も同じように苦しんで、今日までこられたと思います。
20年もかかってやっと、北朝鮮の平壌に住んでいるようだよということで、やっとあの子の一つの黒点が見えたんです。20年間も分からなかったので、どうしてそんなところにいるんですかというぐらいなことがありました。
国連人権調査委員会の立ち上げがあり、2月17日に記者会見、ここまでくるのに17年も様々な活動が展開され、多くの国民の皆さんが参加され、多くの救う会のみなさんのご尽力で、みんなで力を併せて、やっとこんな大きなところまで問題が展開されるようになりました。
夜、暗い船倉に閉じ込められながら、日本海を泣き叫びながら連れて行かれためぐみだけでなく、多くの人たちがどんな思いで、向こうで帰りを待ち望んでいるかということ。そのことが全国民の方々にも分かっていただけるようになりました。
私には奇跡に近いようなことがいろいろ起こって、かわいいヘギョンちゃんという女の子までが元気に育っているという姿を思いもかけず確認することができました。めぐみちゃんにもヘギョンちゃんにも生きている間に会えるのかなあといつも思いながら、何か不思議な感じがしています。
苦しいことがいろいろありますが、一生懸命育てた子どもたちが、何の罪もないのに煙のように消えてしまった人生が、どんなに残酷で苦しいものなのか。そしてどの方も同じようなお父様でありお母様でありますから、もしうちの子がと思っていただくことが大事なんですと、このことを皆様に訴えたくて一生懸命講演会に参加させていただいています。
だんだん力がなくなりまして、体力の衰えを感じますので、世界中がよかったと思えるようなことが起こればとおもっています。今日はありがとうございました(拍手)。