救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」全記録



◆拉致問題解決の環境が少しずつ整いつつある

古屋圭司
 私もこうやってこの大会に出席をしなければならない。本当に忸怩たる思いです。「もう我慢できない!今年こそ結果を!」、私たちは今そのためにあらゆる手段を尽くしています。経過ではありません、結果、すなわち、被害者をいかにして全員取り戻していくか、これに尽きると思います。
 しかしそのためには、今西岡さんからも話があったように、圧力をかけることによって対話のきっかけを引き出していく、それは間違っていません。歴史の教訓が教えています。
 総理もこう言っています。「対話のための対話をしても意味がない。解決のための対話、行動対行動、これならば私はどこにでも行く用意がある」。不肖、私拉致問題担当大臣も安倍総理、拉致問題対策本部長と同じ気持ちでこの問題に取り組んでいます。
 今、我が国の圧力だけではなくて、世界の圧力が一つになりつつあります。例えばこういうことがあります。去る3月10日から14日まで、ウンギョンさんと横田ご夫妻がモンゴルで面会しました。
 10年前にその存在が明らかになりました。当時はヘギョンさんと言っていましたが、あの当時は、「北朝鮮に来るなら会わせてやってもいいよ」という話だったのです。横田ご夫妻はぐっと我慢をしながら家族会の皆様と相談をして、「そんなことをしたら北朝鮮の思うつぼだ。認めるわけにはいかない」。しかし、お孫さんに会いたいという思いは変わらなかったと思います。人間ならだれでも同じです。
 今回は、ウランバートルという第三国、それも向こうの大使館ではなく迎賓館という全くニュートラルな施設で会わせざるをえなかった。そこまで譲歩した。これはどういうことかということを、しっかり、冷静に私たちは考える必要があると思います。
 平沼先生にも若干叱られましたが、10日から14日までのこの訪問は、すべてのメディアに流れませんでした。もし流れていたら実現することができただろうか。その意味では情報統制がしっかりできていたのかなと。これは、こういった動きをしっかり北朝鮮が見ていますよね。
 ついこの間、オバマ大統領と横田ご夫妻、飯塚さん、そして総理、外務大臣、そして不肖私の6人で、大統領と差しで話しました。その時の大統領の真剣なまなざし。そして早紀江さんがウンギョンさんの写真を出したら、間髪を入れず指をさしながらオバマ大統領は、「これはお孫さんですね」と、向こうから言いました。しっかり認識をしておられる。
 そして横に立っていた安倍総理に手を差し出しながら、「彼は拉致問題で一番熱心にやっている。そのことはよく知っている。しっかりサポートをする」と言明しました。このことがニュースで流れたら、これこそ北朝鮮に対する圧力ですよ。
 それからCOI(国連調査委員会)の話がありました。これだけいい報告書が出ることは私たちも期待以上のものでした。これはやはり、総力戦の勝利です。我々も主体的にやりましたよ。外交チャネルを通じて徹底的に働きかけをしました。拉致議連も一生懸命やっていただきました。
 今、平沼(元)大臣からもお話があったように、カービー委員長が夏に来た時には、家族会の皆様にも会っていただいた。拉致議連の会長ともじっくり時間をとっていただいた。私とも昼食をとりながらしっかり話をさせていただいた。総理大臣とは1時間以上にわたって話をしました。
 カービー委員長は、「安倍総理の拉致問題に対する思いとそして戦略の正しさ、詳しさには大変敬服した」と言っています。そして世界各国が一昨年は政府認定被害者についてはなんとなく認識があったけれど、860人の拉致の疑いが払拭できない事案があることは、ほとんど国連関係者は知らなかったんです。それがみんな知ることになった。これも圧力です。
 総理が世界各国に出かける、首脳が来る。必ず首脳会談でも共同声明でもこの拉致の問題を入れるということです。今多くの閣僚は海外に出張していますが、その時絶対に伝えていただかなければいけない項目をしっかり作って、すべての閣僚に持っていってもらっています。その中のかなり上の方に、拉致問題が大きく記されています。
 こういう取り組みをなぜやっているか。今日の決議案にあるように、「今年こそ結果を出す」、このことに尽きるんです。では正直に何をやっているかについては、拉致問題担当大臣としても、あるいは政府としても具体的な中身に言及するわけにはいきません。しかし色々な取り組みをしている。これはすべて拉致被害者を取り戻すためなんだということを是非ご理解いただいて、みなさんの怒りをしっかり上げていっていただきたいと思います。
 (3月)30、31日に日朝協議が再開をしました。これまで北朝鮮は、「拉致は解決してにおいもしない」、こう言い切っていたんです。しかし、その言葉はなかった。私たちはいよいよ拉致問題解決に向けて環境が少しずつではあるが確実に整いつつあるということだと思います。
 だからこそ、さらに私たちが強い意志と決意を持って圧力をかけながら、世界各国と連携して、北朝鮮が拉致被害者をすべて返さなければあの国は立ち行かない、このことを分からせる。これ以外に解決の方法はないと思います。
 どうか皆様方におかれましても、各地域で署名をとっていただいたり、運動をしていただいています。今日も実は富山の救う会の方が、先ほどこの横の部屋で6千名を超える署名をわざわざ持ってきていただきました。果実は、UIゼンセン同盟、旧民社党の方々が10万を超える署名を持ってこられました。去年は1000万を超える署名をここでいただいたことも記憶に新しいことです。
 我々はすべての知恵と力と世界の協力を得ながら、どんなことがあっても拉致被害者を取り戻す。そのために頑張りたいと思いますので、出席してくださった皆さんはもちろん、出席していただけなかった方々も、1億2千万の国民の怒りをさらに大きくしてください。このことが解決につながります。
 皆様方のご協力とご奮闘をお願いしながら、時間がないというのはその通りです。だからこそ我々がまなじりをけっして頑張らなければいけない。時間がないのは北朝鮮も同じなんです。
 そこの松原仁元拉致問題担当大臣が非常に勇気ある発言をかつてされました。これは去年も申しあげましたし、常に言います。まさしくその通りだからです。是非皆様方のお力添えを賜りますよう心からお願いして、拉致問題担当大臣からのご挨拶に代えさせていただきたいと思います。ありうがとうございました(拍手)。
西岡 古屋大臣の下で政務官として取り組んでいらっしゃる亀岡偉民内閣府大臣政務官もきておられます(拍手)。
西岡 それではオールジャパンの決意を示すために、各党代表よりご挨拶をいただきたいと思います。事務局の方で、これからご挨拶をいただきます拉致問題対策本部がある6党の議席を調べますと、全議席の9割になります。つまり国会の9割以上の代表が今ここにいらっしゃるわけです。日本国民を代表する国会の9割を占める党が拉致問題のための特別の組織を作っている。そして大臣と一緒に官邸の中で懇談会もあるという体制が今できています。
 まず、与党自民党の拉致問題対策本部長、山谷えり子先生、お願いいたします。

  
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