「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」全記録
◆「8名死亡」を白紙に戻す命がけの交渉を
飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
みなさんこんにちは。本日はいい晴天にもかかわらず、お越しいただきありがとうございます。
今年に入って、2月から様々なことが大きく動いています。対北交渉、対北政策にあたって2点申し上げたいことがあります。
1点目は本日のスローガンにもある通り、「8名死亡」、これを白紙に戻すという前提の協議で物事を進めない限り、物事は進まないということを、北にも日本政府にも是非とも理解いただきたい。
この「8名死亡」を白紙に戻すということは、北朝鮮が誠実に被害者の帰国に向けて動く態度を示せということです(拍手)。この点を全員が理解しなければ物事は始まりません。
仮に、数名が帰ってきましたとか、他の条件を付けられたとしても、それは単純なごまかしです。ですから、「8名死亡」を白紙に戻すということを絶対ご理解いただきたいと思います(拍手)。
もう1点ですが、先月3月28日に、協議が始まる前に外務省の方ともお会いしましたが、その時、協議結果については「行動対行動」の原則に基づいて進めるとおっしゃっていました。
外交上の最低限のルールですので結構ですが、北の行動というのは、被害者の帰国につながるような行動でなければ日本は何も行動しないということでいってほしいと思っています(拍手)。
皆さん思い出していただきたいと思います。2008年夏にもその協議が行われ、日本が先行して制裁解除を進めようとした時がありました。そんなことではいけません。絶対に北朝鮮の行動を引き出した上で日本の行動を行うべきだと思っています(拍手)。
改めて日本政府の方々、特に協議に従事される方々に理解していただきたいんですが、この交渉は核やミサイルとは違うんです。我々の家族の命がかかっている交渉なんです。
ある意味、救えないという言い方はおかしいんですが、交渉如何によっては、我々の家族の命が踏みつぶされてしまう。もう日本には帰ってこれないという最悪の事態が待っているかもしれないんです。それほどの緊張感で、命をかけて協議に従事していただきたいと思っています。以上です(拍手)。