救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」全記録



◆情報をお寄せください

荒木和博(拓殖大学教授)
 今日は全国から多数お集まりいただきありがとうございます。
 まず、今日お見えの特定失踪者のご家族を紹介いたします。
 名前を読み上げますので順番にお立ち下さい。
まず、昭和47年東京で失踪された生島孝子さんの姉、生島馨子さん(拍手、以下略)
昭和49年新潟県で失踪された大沢孝司さんのお兄さん昭一さんと茂樹さん
平成7年北海道で失踪された曽ヶ端崇史さんのお母さん曽ヶ端富子さん
昭和36年神奈川県で失踪された齋藤正治さんの弟齋藤良治さん
昭和59年山梨県で失踪された山本美保さんの妹森本美砂さん
昭和49年福井県で失踪された山下春夫さんの代理池田欣一救う会福井会長
平成3年埼玉県で失踪された佐々木悦子さんのお母さん佐々木アイ子さん
平成7年大阪府で失踪された植村るみさんのお父さん植村照明さんとお母さんの光子さん
昭和60年兵庫県で失踪された秋田美輪さんのお父さん秋田正一郎さん、お姉さんの吉見美保さん
昭和46年愛媛県で失踪された山下綾子さんの従兄の長島清志さん
平成3年韓国で失踪された大政由美さんのお母さん大政悦子さん
平成14年東京で失踪された宮本直樹さんのお母さん宮本はるみさん
昭和62年埼玉県で失踪された佐々木正和さんのお姉さん佐々木美智子さん
平成13年東京で失踪された後藤美香さんのお父さん後藤日出男さん
平成8年愛知県で失踪された安西正博さんのお父さん安西茂雄志さん
以上のご家族の方がお見えです。
 皆さんお疲れと思いますのでできるだけ端的に申しあげます。
 まず事務的なお話ですが、今日ここに来る前に家族の皆さんと懇談会をやっていました。色々な意見が出たのですが、今日ここで特にお願いしておきたいことがあります。
 ご家族の中で、自治体への参加、文書を出すことなどを希望された方、あるいは色々な公共施設に調査会の顔写真のポスターを貼ることのお願いをされた方があちこちであるんです。だいたいどこでも反応がよくない。非常にお役所的な対応で、「貼れません」とか「もう一杯です」とかということです。
 北朝鮮人権法でも啓発の義務がありますので、今日ここに多数の地方議員の先生方、知事さん初め自治体の関係者の方々がおられますので、もし特定失踪者のご家族、支援組織からそのような声がありましたら是非とも積極的に対応していただきたいと思います。あるいは声がなくても積極的に対応していただきたいと思います(拍手)。
 私たちは去年から様々な形で情報収集の強化をしておりますが、本当に驚くほどたくさんの情報が集まってきています。可能なものは順次公開をしていきたいと思いますが、ここにお見えの皆様方でも、何かお近くの方からそのような言葉が聞かれた場合には、是非私たちにお送りいただきたい。ロビーに情報を書くシートが置いてありますので、何かありましたら情報をお寄せいただきたいと思います。


◆誰に責任があるのか

 一昨日、私たち調査会の裏組織みたいになっています戦略情報研究所という組織で講演会をやりました。そこで、「一体誰に責任があるのか」ということをテーマにしてやりました。
 私は「自衛隊」と書きました。本来国民を守るはずの自衛隊が何もしていない。これはやはり自衛隊の責任であると、臨時雇いの自衛官としての責任を感じながら書きました。
 参加した皆さんの色々な意見を総合すると、最後は結局我々自身ということになってしまうのではないかということです。調査会はできてから11年経って、結局何の結果も出すことができていない。我々自身にも非常に重い責任があると考えています。
 しかし、いつまで経ってもだれも取り返せないということは、韓国のフェリー「セウォル号」の沈没事件を見ていて、なんて韓国というのはいい加減な国なんだと過積載とか救助の不手際など様々なことであきれるわけですが、考えてみたらまさに拉致問題があれなんではないだろうかという感じがします(拍手)。
 我々自身があの「セウォル号」のまわりをぐるぐる廻って、どうしようこうしようと言っているのと何も変わらないんじゃないか、これまでやってきたこともやはりそうだったんじゃないだろうかと思います。
 時間のことはこれまで皆さんも発言されていますが、本当に今沈んでいる船なんだということを是非ともご理解をいただきたいと思います。
 去る3月30日に、特定失踪者の新潟県の青海町、現糸魚川市で失踪した藤田進さんのお母さんが亡くなられました。49年前の事件です。
 私たちは2年前に、「1万キロ現地調査」ということでこの旧青海町に行って、藤田さんのご自宅にも行って、そして「しおかぜ」の収録をしました。お母さんは、広告の裏紙に一生懸命書いて、「あの日カレーライスを食べたまま出て行って、いなくなった」と読み上げられておられました。その2年後に亡くなられました。
 3月10日に最後の入院をされて、その時、「まだもう少し頑張りたい」と。やはり49年前に生き別れた息子さんに会いたいという思いでもう少し頑張りたいと言っておられたそうですが、間に合わない。
 2年前の現地調査の時に、ご自宅を失礼した時に、お母さんが玄関で正座をして両手をあわせて私たちを拝んでおられました。その時の気持ちは、我々が信頼されているとかそういうことじゃありません。我々は我々自身が一番よく分かっていますが、吹けば飛ぶような民間団体で、できることなんか限られています。
 その我々に向かって手を合わせなければいけない親の気持ちというのを、我々はもっと実感として受け止める必要があるのではないかと思っています(拍手)。
 ここで何度も言いましたが、先ほど松木信弘さんが多少過激気味なことをいいましたが、それどころじゃなくて、北朝鮮というのは山賊ですから、国家対国家のまともな外交交渉をやっていると思ったらだめです(拍手)。宋日昊なんかは背広を着ているだけの山賊です。それ以外のことは何にもない。山賊相手にやっているということで、まともな交渉は成り立たないと思ってやっていただくしかない。


◆戦う覚悟で

 北朝鮮流の言い方で言うならば、「あの金正恩の野郎の如き人間のクズは、電気炉の中に放りこんで痕跡もなくなるほどにしてやる」と、こういうことを言えば北朝鮮は「ああそうか」と思うのだろうと思います(拍手)。
 やはり戦う覚悟を持って臨まなければ、我々はあのような体制から拉致被害者をすべて取り返すことはできないと思っています。
 この問題は非常に国内問題の部分が多い。これだけ放置していたこの国自体に本当に問題があります。これを変えていかなければならないということで、改めて我々は「一体誰に責任があったのか」ということを今後もさらに掘り下げたいと思います。
 先ほど三宅議員の話の中で出ました山本美保さんのDNA偽造事件についてですが、これはまもなく日本弁護士連合会に出している人権救済申し立ての結論が出るだろうと思います。
 日弁連が変な結論を出すとは思えませんが、変な結論でなかった場合には、我々として全面的にこの問題の決着をちゃんとはかりたいと思っています。今までと同じようなことを警察が言うのであれば、私一人で警察庁の前で座り込みをしようと考えています(拍手)。
 ともかく時間がないということであれば、それにふさわしいことを行動として我々自身がやらなければいけない。我々としても責任を感じて今後とも頑張っていきますので、どうかご協力を宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。



  
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