北の「特別調査委員会」をどう見るか?東京連続集会80 全記録
◆きちんと訴える力を持っていただきたい
横田早紀江(横田めぐみさん母)
みなさんこんばんは。暑い中をたくさん集まっていただいてありがとうございます。
今、西岡先生の話を聞かせていただきながら、本当に大変な国に連れていかれたんだなということを改めて感じています。心が通じない。どれだけの人たちが安否という二つの状況の中で、何人が帰ってくるのか。生きているか、死んでいるか、それは本当に分からない。
どういうふうになって帰ってくるか、みんな家族が心配をしています。一生懸命育ててきて、こんな目にあって、苦しんで、拉致した人のために本当にたくさんの人が苦しんでいます。
そしてほんとうに長い年月支援をしていただいて、力をいただいて、ようやく最終的な会談まで来ることができた。そして今正念場なんですが、色々なことを振り返りました。デモをしたこととか、外務省の前で座り込みをしたこと、講演会に行ったことなど本当に様々なことがありました。
それもみんなが元気で帰ってくるんだということを信じてみんなが頑張ってきたのに、向こうはそういうことなんか何も考えないで、こんな無慈悲なことをこれからもまだやるのかなあと、人間の根本的なところが通じていないのかなあと、それが非常に残念です。
安倍総理であれ、今の外務省の方であれ、何にも悪いことをしていない人たちを勝手に捕まえて、向こうに連れていく。そして全然違う生活をさせてそれでいいわけがない。返すのが人間として当たり前のことなんですよということを、日本だけでなく色々な国々が一緒になってメッセージを送らなければならない。
ブッシュさんにお会いさせていただき、抱擁させていただいて、世界中にこれが出ますよと言われたことを覚えていますが、それはみんなが言わなければならない大事な、大事な問題なのです。
交渉する人は、そんなこと許せることではないんだということ、こんなことをするんだったら何の支援もできないということ、お互いに幸せになりたいのならあなた方もその気持ちをちゃんと汲みなさいときちんと訴える力を持っていただきたいと思います。
別に日本が意地悪をするわけではなくて、北朝鮮の皆さんにも幸せになってほしいし、たくさんのものも送りたいし、たくさん食べていただきたい。お互いの文化を尊重しあいながら交流できる国になりたいと思っているのに、それができないのはとても残念なことではないですか、絶対的に厳しく言う力を持っていただきたいと思います。
私たちは祈るしかなくて、たくさんの人が支援してくださって、帰ってきたという喜びを一緒に感じさせていただきたいと思っています。ありがとうございます(拍手)。