救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録



◆平壌宣言にのっとると拉致が出てこない

中山 はやり最初に、「双方は、日朝平壌宣言にのっとって、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、国交正常化を実現するために、真摯に協議を行った」とあります。2002年9月17日に両首脳が合意したものですが、この平壌宣言は拉致問題にまったく触れていない。「懸案事項」の中に含まれているような宣言です。
 この宣言にのっとってということであれば、拉致問題は脇に追いやられた合意になるだろう。まず最初の1行目にこの形が出てくるのは拉致問題としては残念な話だと思いました。

西岡 確認しますが、平壌宣言には拉致という言葉は入っていないんです。日朝間の懸案について再発防止を約束したというんです。ということは、もう既に解決したという表現にもなっているんです。
 しかし、あの時点では5人の被害者さえ取り戻すことができていなかった。「8人死亡」と一方的に言われている段階で再発防止を約束した。外交文書だから表現で拉致ということを書かなかったということを百歩譲って認めたとしても、再発防止を言ってる場合じゃないだろう、と思った記憶があります。
 もう一つ、あそこで北朝鮮は、核開発、ミサイル実験をしない、国際約束を守ると書いてあるんですが、既にあの時点でアメリカ政府は、北朝鮮がパキスタンから濃縮ウラニウムを作る技術を入手して、濃縮ウラニウムを原料とした核開発をしているという確実な証拠を持っていたんですね。
 同盟国のアメリカからもらった情報よりも、金正日があそこで口約束したことを信じてサインしてしまったという点でも大変危険な文書だったと私も思っています。


  
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