北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録
◆被害者解放の証なしで人道支援をする可能性がある
中山 今回の合意文書で、日本側の措置として7番目に、「人道的見地から、適切な時期に北朝鮮に対する人道支援を実施することを検討することとした」と。非常に回りくどい言い方ですが、「人道支援はいつでもやれますよ」と。何も拘束や制限がなく、いつでもやれる。
逆の説明では、「そう書いておけばやらなくていいんだ」というのもありますが、今回これが入っているということは、どこかでまた交渉を続けるに当たって、決断させるためではなく、交渉を継続させるために人道支援を行うことも使えますということを宣言しているのであろうと読めます。
これは、人道支援をするのであれば、北朝鮮側がきちんと拉致被害者を解放するという証をとってからしてほしいということをみんなで監視してほしいんです。
アメリカは人道支援をしたりしています。私たちも本当に困っているのであれば人道支援はしたいと普通に思いますが、なぜこれまで人道支援を止めたかと言えば、これは西岡先生の説明の方がいいかもしれませんが、横田めぐみさん骨といわれて差し出されたものが全く違っていた。
人の道に反することまでして、1200度で焼いて出してきたことがどれほどむごいことなのかということをみんなで感じて、もう人道支援は止めましょうということにした制裁措置ですので、そこはしっかりと政府の動きを見ていただきたいと思っています。