救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録



◆日本の病院に入れれば健康になる人も


飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄) みなさんこんばんは。今、拉致問題の解決に関する北朝鮮との関係、また特別調査委員会の内容を含めた評価、あるいはこれに対する期待、不安などたくさんお話しいただきました。
 実は私たちは、この状況下にあっても、具体的に何をしていいのか、どうすれば先行き有利な形が見えるのかということを考えると、正直言って打つ手がないんですね。
 みなさんにお願いして世論を盛り上げる、いいかげんな交渉、あるいは報告ではだめだという怒りの声をみなさんからいただく、そういう範囲かなあと思うんです。
 私たちは非力ながら、今回の状況で感じるのは、今まで全く何もなかった時のことを思えば、交渉が始まる、あるいは報告が出そうだという段階に来たわけですから、ちょっとした光が見えてきたかなという安心感があります。
 しかしながら、専門家の方々のご意見を聞きますと、今回の報告の内容を見ないと分かりませんが、相当危険な状況にあるということをさんざん聞かされています。
 そういう意味では、9月の3週目に出る報告については、期待と不安がごちゃまぜになっています。期待というのは、いままで動かなかったものが現実的に動き出す、具体的なデータが出る。それに対する色々な議論がまたある。その結果、前に比べると具体的な対応ができることです。
 一方、不安の方も多いんですね。もう30数年間北にいる被害者たちが今どういう思いでいるのか。多分、向こうにいる間、結婚したり子どもができたりと、家族構成ができあがっている人もたくさんいると思います。
 そういう中で、日本人として一人だけ帰れるのかということも懸念されます。また、先ほどから言われていますように、「実は北朝鮮から帰りたくない」という人たちもいるでしょう。さらに、相当精神的にも肉体的にもみなさんまいっているでしょうね。
 みんなの状況はどうなっているのかということを考えれば、一刻も早く帰国して日本の病院に入れれば健康になることは明らかに分かっていますが、そこまでつながるような具体的な報告がなされればいいと思います。
 とはいえ、まずは報告を見ないとなんとも言えないという事実があるんですね。それを受けて、先ほどの色々な議論から、じゃあそれに対してどうするかということが、相当大きな鍵になってくるなと思います。
 いっぺんに全部出てくればいいんですが、そういうことはないだろうとも感じますし、実は認定被害者はみんな「死んでいる」と言われているんですね。その人たちを生き返らせなければならない。
 さらに考えれば、金正日の遺訓がまだ残っている。そういうなかで金正恩がどう判断するのか。「あれは親父がやったことだ。よく調べたらこんなにいました」という、言い訳みたいな、嘘のような話があるかもしれませんが、何としてもまず名前が出てこないと、先に進まないんですね。
 いっぺんにはいかないとしても、その都度専門家の意見も取り入れながら、簡単に幕引きをしないように最後まで強い態度で臨んでほしいと思います。制裁は当然カードとしてあります。また強い世論が強いカードになると思います。
 みなさんとともに、今後の報告を注視していきたいと思います。またそこから色々な論議があるのではないかと思っています。今後も宜しく応援してください(拍手)。


  
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