救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録



◆早くこちらで自由にさせてあげたいというのが親の心


横田早紀江((横田めぐみさん母) みなさんこんばんは。本当に長い間苦しい日々が続いています。今日は朝日新聞の取材があって一生懸命話したのですが、今日の中山先生と西岡先生が言おっしゃった通りのことを自分でも言えたのでよかったと思っています。
 キム・ウンギョンさんは確かに私たちの孫であり、会えましたが、私たちがいつまで生きられるか分からない状態になってきていますので、自分たちがこの地上からいなくなる前に、1回だけでも(めぐみに)会いたいと、これはどなただってそう思われると思います。
 不思議なことに面会が許されて、「ああよかった。めぐみちゃんの面影が残っているなあとか、孫の陽気な感じもあの子の赤ちゃんの時にそっくりだなあとか色々なことを思いながら、本当によかったと感謝しています。
 しかし、拉致被害者は無理やり連れていかれて、まだ向こうに残されたままでこんなに長い間交渉してもなかなかうまくいかない、この問題を忘れることはできない。
 私たちは連れていかれた子どもたちが今どうなっているのか、早くこちらで自由にさせてあげたいというのが親の心です。孫に会うことは肉親ですから、いなくなった子供の姿も、声もみんな似ていますが、あの子が残していった子どもがこんなに元気で暮らしているんだなあと思って見ることは、また色々私たちは考えさせられることがありました。
 孫のことは孫のこととして会ってよかったと感謝していますけれども、それとこの(拉致)問題は違うんです。たまたまそういう状況の中から不思議な生命を伝えられて生きているということです。
 あっという間に連れていかれ、徹底的にあちら国に役立つように教育をさせられ、先生方も言われましたように、「こんなことを言ったら死ぬかもしれない。そしたらもう帰れないなあ」と、いつも政治のことを気にかけながら、本当にみんな一生懸命37年間を生きてきている人たちなんです。
 だから日本の国家としてこんな馬鹿なことはないんだということを最後まで言い続けなければならない。「罪なく連れていかれた人を全部返しなさい!」と。全部返すことで北朝鮮もまたうるおうような状況になるんです。親もそうしてもらえば嬉しい。喜びにひたれる。戻してもらえることが可能なら、親は何にも言うことはないんです。
 そして向こうの国の苦しんでいる人たちのためにも、いろんな人道支援とか医薬品とか、そして向こうの人が本当の意味でよくなるようなお手伝いができるように。それを交渉でやるしかないんです。
 私は先ほどの話を聞いていて、本当にすばらしいことをおっしゃっていただいたと思います。外務省とかありますが、私たちは庶民だから分からないんですね。みんな能力がある方々ですから、信頼しなければうまくいかないわけですから、信頼して頑張ってくださいというしかないです。
 先ほどは本当に大事なお話をなさいました。外務省の人たちはそこまで深く命の問題を考えていらっしゃらないかもしれないというので、私はびっくり仰天しているんです。
 本当にそうなのであれば、日朝協議とか外交のことで働かれる前に、何々省だからではなくて、西岡先生や中山先生、拉致議連の先生方とかたくさん立派な方がいらっしゃいますから、そういう方々と一つになって、日朝協議の前に、日本国家としての会議を持って、私たちはこういう心配をしているんですという声を聞いて、本当にこういうことでは大変なことになるんですよということをみんなで話し合って、そして外交協議をしていただければずいぶんと違うんじゃないかなあと思いながら聞かせていただきました。
 全員が帰るまでは絶対にこの問題は終わらないということを、今日も朝日新聞の方に、記事で書いてくださいとお願いしました。私たちは力はないんですが、色々なところで講演させていただいています。
 孫と会えたのは肉親の喜びでしたが、それはそれで感謝していますが、それを利用してこちらの方をすすめるというようなことは絶対考えていませんので、これからも応援いただけますよう、宜しくお願いいたします(拍手)。


  
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