北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録
◆本当に家族の気持ちが通じているのか
増元照明(家族会事務局長、増元るみ子さん弟) みなさんこんばんは。3月の交渉直前、伊原局長と小野課長にお会いした時、北朝鮮が生存している被害者を殺して骨にする可能性があるんだということを伝えました。これ以上再調査は望まないことになっていたはずなんですよと言ったんです。
伊原さんも小野さんもああいう方だから、神妙な顔をして聞いてはいたんですが、果たしてこれが通じていたのかなあ。私たち家族は本当にそういう危機を感じながら言っていたにも関わらず、本当に通じていたのかなあという思いが今でもしています。
小泉さんの再訪朝の時は福田さんが官房長官でしたが、直前にお会いして、「ジェンキンスさんの説得をするような愚を犯してはだめですよ」と言ったにも関わらずやっているんです。帰国された時に、川口順子さんと細田新官房長官が家族会に面会して説明した時、「ジェンキンスさんと曽我さんを中国で会わせては絶対にだめですよ」と言ったにも関わらず外務省は中国での面会を画策し、曽我さんがそれに反発したことで変えました。
結局、私たちの言ったことを全部無視してきたのが政府です。我々の気持ちが通じているかどうか、今でも僕は分かりません。それでも、今早紀江さんがおっしゃったように、信じるしかないというか、政府を通じてしかやりようがないので、ある程度任せるしかないんですが、どこまで任せられるのか。
西岡さんがおっしゃいましたが、骨にされたことがもし分かった時に、とんでもないことになるぞと。果たして日本が、死んだ人間の報復のために、北朝鮮に戦争をしかけることができるか。できないじゃないですか。やろうとしないじゃないですか。そんな国なんですよ。
それを見越して北朝鮮がやってくる可能性がある。その時、戦争はしないけれど、しんなことをしたら北朝鮮の政権をつぶすだけのすべての政策をとるくらいの覚悟を、日本人に持ってもらいたいんです(拍手)。
それが北朝鮮に通じるように、今から言ってもらわなければならない。これは北朝鮮の命をつないでいる中国に対して、北朝鮮を擁護するのであれば、中国との経済関係を全部解消する。中国から全部引き上げる。それくらいの覚悟を日本のみなさんができるかどうか、ということなんです。
北朝鮮では被害者は戦っているんです。ずっと30数年間、彼らだけに戦いを任せておけるわけがないじゃないですか。彼らだけが戦って、なんで私たちが平和の中にいるんですか。そういう状況になっています。是非周りのみなさんにお伝えください(拍手)。