「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」全記録
◆外務省だけちょろまかけせても話は進まない
松原 仁(民主党国対委員長、元拉致問題担当大臣)
今日はこの拉致問題がいよいよ勝負所に来た中でたくさんの方がお集まりです。
私は、北朝鮮はきちっと認識するべきだと思っています。かつて10年以上前、5人の拉致被害者が戻ってきた。その時、北朝鮮はそれで解決ができると思っていた。
しかし、極めて不誠実な死亡診断書を出し、5人を戻したことによって、日本国民は北朝鮮に対してすさまじい怒りを覚えた。私も、そして今日この場におられる皆様も同じように怒りを覚えたわけです。このトラウマを北朝鮮はきちっと認識すべきです。
今回の再調査が、いい加減な調査であり、偽死亡診断書をまた出してくるようなことがあれば、偽遺骨をまた出してくるようなことがあれば、そして何らかの結論を出すとしても、それが極めて中途半端なものであれば、我々は同じような怒りを、大きく、大きく、北朝鮮に対して抱くということを彼らは認識をすべきです。
従って、誠実な回答、今日この場には特定失踪者の家族の方もいらっしゃいますが、そういう方々を含め、誠実な回答を北朝鮮は我々に出さなければいけない。まずこれを申し上げたい。
2つ目に、交渉の現場が重要です。外務省が北朝鮮と交渉している。外務省はそのことの司かもしれない。本来であれば犯罪ですから、犯罪に対応するのは必ずしも外務省である必要はないのであります。
しかし、外務省が今やっているということであれば、それは大いに頑張っていただきたい。しかし、外務省が判断するだけではなくて、その判断は、先ほど安倍総理も言ったように、ここにいるオールジャパンで、家族会や救う会や調査会、拉致議連、様々な立場の人がオールジャパンで、そのことに対しては判断するんだ、その後ろがあるんだという認識のもとに、外務省には全力で汗を流していただきたい。
ひるがえって、北朝鮮の交渉担当者に強く言いたいことは、彼らにとってもそれぞれ家庭があるだろう。彼らはこの環境の中で、日本側が既に様々な意味において譲歩をし、また譲歩を用意している。安倍政権がそこまで歯を食いしばって、この問題の解決に対して真剣になっているということは、当然北朝鮮の執行部は知っているだろう。
そして今、中国との関係において張成沢粛清からこじれ、北朝鮮政府は、まさにこの問題解決を必死になって思わなければいけない立場です。そのことを考えているならば、交渉現場の北朝鮮側の人間も、自分たちの家族のことも考えて、もっと真剣にやれと私は言いたいわけです。
そのことによって、この問題は初めてドアを開け、初めて現実と光を見るだろうと思っています。
大事なことは、こういった集会に集まる皆様の一人ひとりの思いが何よりの圧力であり、そしてオールジャパンであるということが目先の外務省だけちょろまかせたって話は進まないぞ、ということを彼らが認識することが極めて重要だと思っています。共に戦いましょう(拍手)。
櫻井 次に、公明党拉致問題対策委員長、上田勇さん、お願いいたします(拍手)。