「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」全記録
◆すべての拉致被害者が祖国日本からの救いを待っている
澤 香苗(宮内和也さん義兄、福井県特定失踪者家族会代表)
本日は、「もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会」の開催をいただき誠にありがとうございます。特定失踪者の家族を代表しまして厚く御礼申し上げます(拍手)。
今回の内閣改造で私たち福井県特定失踪者家族会の顧問をお勤めいただいている山谷えり子参議院議員が拉致問題担当大臣にご就任されましたことを、大変心強く喜んでいます。
山谷大臣はこれまで家族の目線に立って、私たちと同様に、悲しみや怒りを共有されてきた同志です(拍手)。そして安倍政権のもと、拉致問題が12年振りに進展してきたことに我々家族は並々ならぬ期待感を持っています。
私たちはこれまで、「時間がない」と常に家族の高齢化を訴えてきました。高齢になられた方々は、この会場に来たくても来れず、病院に入院されたり、施設に入所されている方が大勢おられます。
また、我が子との再会ができずに他界された家族の無念を思う時、今回の進展に最後の期待をかけています。そして2月17日、国連の北朝鮮人権調査委員会は、北朝鮮政府による拉致問題を初めとする人権侵害を、「人道に対する罪」と認定する最終報告書を発表し、拉致の可能性を否定できない特定失踪者も取り上げたことを受け、特定失踪者の家族や地方の支援組織は日本政府に、すべての失踪者の真相究明をし、拉致認定を進めるよう政府に要望してきました。
我々は政府が、国連調査委員会に全面的に協力し、捜査で得られた情報を提供することなども求め国際社会の後ろ盾に今回の北朝鮮との進展につながるよう期待しています。
また、北朝鮮の調査委員会から調査結果が不十分な時は、経済制裁をさらに強化すると共に、一切の妥協はせずに「対話と圧力」の基本姿勢を崩さないでいただきたい(拍手)。
すべての拉致被害者が祖国日本からの救いを待っています(拍手)。この点を深く認識していただき、帰国するまで、最後の最後まで粘り強く頑張っていただくことを願っています。
なにとぞ我々家族の悲痛な訴えをお聞きいただけますよう宜しくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました(拍手)。