「北朝鮮の「拉致解決済み」暴言に抗議し政府に毅然たる対応を求める緊急集会」全報告
◆交渉者は第三者になってはいけない
西岡 松木さんは、小泉総理に大変核心に触れる質問をしたことがあります。2004年に、小泉総理が二度目の訪朝をした時、家族会が大変バッシングを受けた会見の時ですが、「総理、被害者が生きていると思っていらっしゃいますか」と質問しました。
私はその時そこにいましたからよく覚えていますが、残念ながら総理の答えは、「分かりません」でした。早紀江さんがよくおっしゃるんですが、「子どもが池に落ちでおぼれている。そしたらみんな飛び込んで助けるじゃないか」と。飛び込むときに、生きてるか死んでるか分かりませんとは思わないんですね。病院に運んで脈を取って確認するまでは、助けようと思っている人は、「生存を信じています」と言うんですよね。
「分かりません」というのは第三者だなと残念ながら思いました。その時質問されたのが松木さんだったので思い出しました。今の政府の交渉が第三者にならないように。
中山先生が、家族支援室を作った時は、最初から、「全員生存が前提です」とおっしゃっていましたが、その中心に安倍総理がいたことも間違いありません。今どうなっているのかなあと思っています。
次に、内田美津夫さんにお願いします。