日朝交渉をどう見るか?東京連続集会82 全報告
◆訪朝要請は北朝鮮が人道的なふりをするため
増元照明(増元るみ子さん弟、家族会事務局長) みなさんこんばんは。今日も3人の方から街中で声をかけられました。「どうなるんでしょうねえ」と。期待感が多かったのが今、失望に変わっている状況です。腹立たしいという声も聞こえます。
10月31日に外務省から説明会がありました。10時間半の交渉がありましたが、説明されたのはこの紙一枚です(26.10.31メールニュース参照)。皆さん方が知っている以上のことは、私たちにも説明されませんでした。
これまでもそうなんですが、外務省からは公になっている以上のことを話されたことはありません。言い訳ばかりでした。5月の合意以降、懸念を申し上げたことがすべて的中したというか、北朝鮮のペースで非常に残念でした。
今回の訪朝は、先ほど代表がおっしゃったように、家族会の3分の2くらいが反対しました。色々あるんですが、私は北朝鮮に利用されるだけだろうと思っています。
北朝鮮からすれば、日本側から訪朝団が来て、北朝鮮の人と会うことをメディアで流して、国際社会に対し、私たちは人道的なことでこれだけのことをやっているから国連安保理の人権理事会において、北朝鮮の人権を非難する決議を少し緩和してくれというメッセージを送るために呼んだんですよ。それに乗せられてしまった。
なぜか分かりませんが、安倍さんが交渉の人質にされたような感じで、交渉をしなければ次がないという思いでやられたと思いますが、今回のような交渉を何度続けても無意味だと私は思っています。