日朝交渉をどう見るか?東京連続集会82 全報告
◆まだチャンスはある
実は、状況は我々にとって有利になっています。2008年以降、北朝鮮は相当腐敗が激しくなって、情報を売りに来る人たちがたくさんいるわけです。私のところにさえ、複数の筋で確認できる生存情報が今もあります。そして私は、ジャーナリストではなく運動家ですから、また情報を取る職業の人間でもないので、取ったものについては政府に一方的に情報を見てもらっています。
本来なら、情報対情報で、私の情報に対して政府の情報を見せてくれと言いたいところですが、そうじゃなくて、対策本部に日本中の情報が集まって、それが安倍さんのところにいって、北が次に何か出してきた時に、「おかしい」と瞬間的に言えるかどうかが勝負だと思っています。
絶対に、みんなをすぐに返すということを、彼らはするはずがないです。苦しくならない限り交渉に応じてこない。交渉に応じたら嘘をつくというのが彼らのこれまでの態度です。
しかし、前段は今は成功した。そして次の嘘をどう破ることができるか。その場合に、生きている人を殺させることをやめさせることさえできていれば、1回は勝負できる。
つまり、向こうも今困っている可能性があるわけです。生きている人を殺せないでいるということは、別の案をどうするかということで、まだ最終決断がされてないのだと思います。